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JP1 Version 12 JP1/Network Node Manager i セットアップガイド


28.8.2 NNMi Northboundインタフェース統合の内容

NNMi NorthboundインタフェースがNorthboundアプリケーションに送信する内容を設定するためのパラメーターを次の表に示します。

表28‒2 NNMi Northboundインタフェースの内容設定情報

フィールド

説明

インシデント

インシデント転送の指定。

  • 管理

    NNMiは,NNMiが生成した管理イベントだけをNorthboundアプリケーションに転送します。

  • サードパーティSNMPトラップ

    NNMiは,NNMiが管理対象デバイスから受信するSNMPトラップだけをNorthboundアプリケーションに転送します。

  • Syslog

    NNMiは,NNMiが管理対象デバイスから受信するArcSight SyslogメッセージだけをNorthbound 統合モジュールを使用してNorthboundアプリケーションに転送します。

NNMiは,Northbound転送先を有効にすると直ちにインシデントの転送を開始します。詳細については,「28.3.1 インシデント転送」を参照してください。

ライフサイクル状態の変化

インシデント変更通知の仕様。

  • エンハンスド解決済み

    NNMiは,ライフサイクル状態が[解決済み]に変化したインシデントごとに,インシデント解決済みトラップをNorthboundアプリケーションに送信します。

    これがデフォルト設定です。

  • 変化した状態

    NNMiは,ライフサイクル状態が[進行中][完了],または[解決済み]に変化したインシデントごとに,インシデントのライフサイクル状態変化トラップをNorthboundアプリケーションに送信します。

  • 両方

    NNMiは,ライフサイクル状態が[解決済み]に変化したインシデントごとに,インシデント解決済みトラップをNorthboundアプリケーションに送信します。また,この統合では,ライフサイクル状態が[進行中][完了],または[解決済み]に変化したインシデントごとに,インシデントのライフサイクル状態変化トラップをNorthboundアプリケーションに送信します。

    注 この場合,インシデントが[解決済み]ライフサイクル状態に変化するたびに,インシデント解決済みトラップとインシデントライフサイクル状態変更トラップの2つの通知トラップが統合によって送信されます。

詳細については,「28.3.2 インシデントライフサイクル状態変化通知」を参照してください。

相関処理

インシデント相関処理通知の仕様。

  • なし

    NNMiは,NNMi因果関係分析によるインシデント相関処理結果をNorthboundアプリケーションに通知しません。

    これがデフォルト設定です。

  • 単一

    NNMiは,NNMi因果関係分析で判明した親子インシデント相関関係ごとにトラップを1つ送信します。

  • グループ

    NNMiは,親インシデントに相関するすべての子インシデントをリストした相関処理ごとに,トラップを1つ送信します。

    詳細については,「28.3.3 インシデント相関処理通知」を参照してください。

削除

インシデント削除の仕様。このセクションは,[インシデント]フィールドでの選択内容に対して,削除トラップをNorthboundアプリケーションに送信するかどうかを設定します。

  • 送信しない

    NNMiは,インシデントがNNMiで削除されてもNorthboundアプリケーションに通知しません。

    これがデフォルト設定です。

  • 送信

    NNMiは,NNMiで削除されるインシデントごとに,削除トラップをNorthboundアプリケーションに送信します。

詳細については,「28.3.4 インシデント削除通知」を参照してください。

NNMiコンソールアクセス

NorthboundアプリケーションからNNMiコンソールを参照するURLの接続プロトコル仕様。NNMiがNorthboundアプリケーションに送信するトラップのNmsUrl varbind(1.3.6.1.4.1.11.2.17.19.2.2.2)には,NNMi URLが含まれます。

設定ページのデフォルトは,NNMi設定と一致する設定になります。

NNMiコンソールがHTTPとHTTPS両方の接続を承認するよう設定されている場合,NNMi URLでHTTP接続プロトコルの指定を変更できます。例えば,Northboundアプリケーションのすべてのユーザーがイントラネット上にある場合は,NorthboundアプリケーションからNNMiコンソールへのアクセスをHTTP経由に設定できます。

NorthboundアプリケーションからNNMiコンソールに接続するプロトコルを変更する場合は,必要に応じて,[HTTP]オプションまたは[HTTPS]オプションを選択します。

Incident Filter(インシデントフィルター)

Northboundアプリケーションに送信されたイベントをフィルターするために統合で使用されるオブジェクトID(OID)のリスト。各フィルターエントリーは,有効な数値OID(例えば,.1.3.6.1.6.3.1.1.5.4.1.3.6.1.4.1.9)またはOIDプレフィックス(例えば,.1.3.6.1.6.3.1.1.5.*)にすることができます。

次のオプションの1つを選択します。

  • なし

    NNMiはすべてのイベントをNorthboundアプリケーションに送信します。

    これがデフォルト設定です。

  • 含む

    NNMiは,フィルターで識別されたOIDと一致する特定のイベントだけを送信します。

  • 除外する

    NNMiは,フィルターで識別されたOIDと一致する特定のイベントを除くすべてのイベントを送信します。

インシデントフィルターを指定します。

  • フィルターエントリーを追加するには,下側のテキストボックスにテキストを入力してから,[追加]をクリックします。

  • フィルターエントリーを削除するには,上側のボックスのリストからエントリーを選択して,[削除]をクリックします。

詳細については,「28.3.5 イベント転送フィルター」を参照してください。