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JP1 Version 12 JP1/Network Node Manager i セットアップガイド


27.1 HP-UXまたはSolarisからLinuxへのNNMiの変更

次の手順を実行するには,HP-UXまたはSolarisサーバーでNNMi 10-50の最新パッチを実行している必要があります。

[ヘルプ][Network Node Manager i について]ウィンドウでNNMiのバージョン番号が10-50の最新パッチであることを確認します。10-50の最新パッチで無い場合は,次に進まないでください。次に進む前に,NNMi 10-50の最新パッチへバージョンアップする必要があります。

HP-UXまたはSolarisオペレーティングシステムからNNMi 10-50の最新パッチを実行しているNNMi管理サーバーを変更する手順を説明します。アプリケーションフェイルオーバー構成の場合は「27.2 アプリケーションフェイルオーバー構成のHP-UXまたはSolarisからLinuxへのNNMiの変更」を参照してください。グローバルマネージャーとリージョナルマネージャー構成の場合は「27.3 グローバルマネージャーとリージョナルマネージャーのHP-UXまたはSolarisからLinuxへのNNMiの変更」を参照してください。高可用性クラスタ(HA)構成の場合は「27.4 高可用性クラスタ(HA)構成のHP-UXまたはSolarisからLinuxへのNNMiの変更」を参照してください。

この手順では,次の2つのサーバーを使用します。

Server Bは,現在のServer Aと同じハードウェアにすることができません。

NNMi管理サーバーを変更するには,次の手順を実行します。

  1. Server Aでバックアップを実行する。

    次のコマンドでNNMiのフルバックアップを行います。

    nnmbackup.ovpl -type online -scope all -target temporary_location

    オンラインオプションを使用する必要があります。詳細はnnmbackup.ovplリファレンスページを参照してください。

  2. Server BでRHEL 6をインストールする。

  3. Server BでNNMiをインストールする。

    Server BにNNMiをインストールします。

    手順1でバックアップを実行したときのNNMi Server Aのパッチと同じレベルのパッチをインストールします。

    重要

    あるバージョンのNNMiでバックアップして別のバージョンのNNMiで復元することはできません。そのため,Server BとServer AのNNMiはパッチレベルまで同じバージョンである必要があります。

    メモ

    Oracleデータベースを使用している場合,インストールプロセス中に[セカンダリサーバーのインストール]を選択します。

  4. ポートの設定を退避させる。

    Server BでNNMiをインストールするときに,インストールスクリプトによってServer Aの設定とは異なるポートが割り当てられることがあります。このことが原因で,Server Bで設定を復元するときにポートの競合が発生する可能性があります。

    これを解決するには,次の手順を実行します。

    a Server Bで,$NNM_CONF/nnm/props/ディレクトリに移動します。

    b Server Bで,nms-local.propertiesファイルを一時保存場所のnms-local.properties.saveにコピーします。

  5. バックアップをServer Bで復元する。

    手順1で作成したバックアップを,次の手順でServer Bに復元します。

    a Server Aで,手順1で作成したバックアップをServer Bの一時保存場所にコピーします。

    b Server Bで,次のコマンドを実行しNNMiの完全な復元を実行します。

    nnmrestore.ovpl -force -source temporary_location

    使用するコマンドオプションの詳細については,「20. NNMiのバックアップおよびリストアツール」とnnmrestore.ovplリファレンスページを参照してください。

    重要

    手順1で作成したバックアップに一致するコマンドオプションを使用してください。

  6. ポートの競合を解決する。

    Server Bで,手順4で作成した一時保存場所にあるnms-local.properties.saveファイルと,$NNM_CONF/nnm/props/ディレクトリにあるnms-local.propertiesファイルを比較します。

    上記のディレクトリのnms-local.propertiesを変更してポートの競合を解決します。Server BでNNMiをインストールするときに選択したjboss.http.port(NNMiのWebサーバーポート)およびjboss.https.port(NNMiのHTTPS Webサーバーポート)の値を保持してください。

  7. NNMi管理サーバーを再起動する。

    Server Bで次のコマンドを実行して,NNMi管理サーバーを再起動します。

    ovstop

    ovstart

  8. Server Bにライセンスキーを適用する。

    Server BのIPアドレスとServer AのIPアドレスが異なる場合は,新しいNNMiライセンスキーを入手して適用してください。「22.4 スタンドアロンのNNMi管理サーバーのIPアドレスを変更する」を参照してください。

    Server BのIPアドレスとServer AのIPアドレスが同じ場合は,Server Aに適用したライセンスキーをServer Bに適用してください。

  9. Server Bで,NNMi 11-00を上書きインストールする。

    NNMi 11-00を上書きインストールする方法については,リリースノートを参照してください。

    NNMi 11-00をインストールする前に,11-00のライセンスキーを取得する必要があります。詳細については,「2.3 NNMiのライセンスを取得する」を参照してください。