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JP1 Version 12 JP1/Network Node Manager i セットアップガイド


19.7.3 アクティブなクラスタノードでの設定解除

  1. アクティブなクラスタノードで,NNMi HAリソースグループ,NnmTrapReceiverを停止する。

    • Windows:%NnmInstallDir%misc\nnm\ha\nnmhastoprg.ovpl NNM <resource_group>

      net stop NnmTrapReceiver

    • Linux:
      systemd でサービスを管理しているディストリビューションの場合
      $NnmInstallDir/misc/nnm/ha/nnmhastoprg.ovpl NNM <resource_group>

      /opt/OV/bin/nettrap stop

      それ以外のディストリビューションの場合
      $NnmInstallDir/misc/nnm/ha/nnmhastoprg.ovpl NNM <resource_group>

      /etc/init.d/nettrap stop

    メモ

    VCSまたはSCSでNNMiがHA構成の時に物理ホスト名を変更した環境の場合,リソースグループを停止する前にHA設定時の物理ホスト名に戻す必要があります。シングルサーバー構成に移行した後に継続して変更後のホスト名を使用する場合は,HA設定を解除した後に「22.5 NNMi管理サーバーのホスト名またはドメイン名を変更する」を参照して設定を行ってください。

  2. アクティブなクラスタノードで,HAクラスタからNNMiの設定を解除する。

    • Windows:%NnmInstallDir%misc\nnm\ha\nnmhaunconfigure.ovpl NNM <resource_group>

    • Linux:$NnmInstallDir/misc/nnm/ha/nnmhaunconfigure.ovpl NNM <resource_group>

    このコマンドによってHAリソースグループのフェイルオーバー対象一覧から該当するノードを解除します。

    このコマンドによって,共有ディスクへのアクセス権は失われますが,ディスクグループやボリュームグループの設定が解除されるわけではありません。

    なお,次のメッセージが出力される場合がありますが,問題ありません。

    • WSFCの場合

      警告:クラスタレジストリにあるリソースグループ xxxxxのパブリックエントリPUBLIC.HA_MOUNT_POINT に値がありません。

    • VCSまたはSCSの場合

      VCS WARNING V-16-1-10133 Group does not exist: <resource_group>

  3. NNMiノードのFQDN設定を物理ホスト名に変更する。

    a nms-local.propertiesファイルを編集します。

    ファイルのパス

    ・Windows:%NnmDataDir%conf\nnm\props\nms-local.properties

    ・Linux:/var/opt/OV/conf/nnm/props/nms-local.properties

    編集内容

    com.hp.ov.nms.fqdn = 仮想ホスト名

    ここでは物理ホスト名ではなく仮想ホスト名を設定してください。

    b nnmsetofficialfqdn.ovpl コマンドを実行します。

    <FQDN>には物理ホスト名(hostnameコマンドで表示されるホスト名)のFQDNを指定してください。

    • Windows:%NnmInstallDir%bin\nnmsetofficialfqdn.ovpl -force <FQDN>

    • Linux:/opt/OV/bin/nnmsetofficialfqdn.ovpl -force <FQDN>

    このコマンドによってHA設定時に仮想ホスト名に変更したFQDN設定を,物理ホスト名のFQDNに変更します。

    なお,コマンド実行時に次のメッセージが出力される場合があります。

    • 「シングルサインオンが正しく機能するには,新しい証明書を手動で生成する必要があります。」が表示された場合

      シングルサインオンはサポートしていないため,このメッセージは無視してください。

    • 「新しい証明書を生成できません。自己署名されたエイリアスxxx.xxx.xxxはすでにキーストアに存在します。」が表示された場合は,次のディレクトリ配下に存在するキーストアバックアップファイル(nnm-key.p12.xxxxxxxxxxxxxx)を「nnm-key.p12」に,トラストストアバックアップファイル(nnm-trust.p12.xxxxxxxxxxxxxx)を「nnm-trust.p12」にそれぞれリネームしてください。

      • Windows:%NnmDataDir%shared\nnm\certificates\

      • Linux:/var/opt/OV/shared/nnm/certificates/

      バックアップファイルが複数ある場合には,ファイル名末尾の14桁の数字が最も大きいものをリネームしてください。

    これによって自己署名証明書が使用されます。NNMiの通信で別の自己署名証明書,または認証機関(CA)署名の証明書を使用する場合は,追加の手順を実行する必要があります。

    証明書の詳細については,「10. NNMiでの証明書の使用」を参照してください。

  4. アクティブなクラスタノードで,NNMi HAリソースグループ固有のファイルを安全に保持できるように別の場所に移動する。

    NNMi HAリソースグループを再設定する予定がない場合,次のファイルのコピーを保存する必要はありません。この時点でファイルを削除してかまいません。

    • Windows

      エクスプローラで,%NnmDataDir%hacluster\<resource_group>\フォルダを削除します。

    • Linux

      cd /var/opt/OV/hacluster

      rm -r <resource_group>

  5. 次のファイルを削除します。

    ファイルのパス

    ・Windows

    エクスプローラで,%NnmDataDir%shared\nnm\databases\nnmdatareplicator\DataReplicator.dbを削除します。

    ・Linux

    rm /var/opt/OV/shared/nnm/databases/nnmdatareplicator/DataReplicator.db

  6. 共有ディスクをマウントする。

    OSやクラスタの操作によって,共有ディスクにアクセスできる状態にしてください。

    (例)

    [サーバーマネージャ][記憶域]サービスのディスクの管理画面で,共有ディスクがマウントされていたディスクを右クリックして,[オンライン]をクリックします。

  7. 元のアクティブなクラスタノードに共有ディスクのNNMiファイルをコピーする。

    この手順は次の条件のどちらかに該当する場合に,実施してください。

    • HA構成時のデータベースをシングルサーバー構成に移してNNMiを運用する場合

    • HA構成時に,nnmchangeembdbpw.ovplによってDBのパスワードを変更した場合

    次のコマンドを実行し,元アクティブなクラスタノードに共有ディスクのNNMiファイルをローカルディスク上にコピーします。

    • Windows:%NnmInstallDir%misc\nnm\ha\nnmhadisk.ovpl NNM -from <HA_mount_point>

    • Linux:/opt/OV/misc/nnm/ha/nnmhadisk.ovpl NNM -from <HA_mount_point>

  8. 共有ディスク上のNNMフォルダまたはNNMディレクトリを削除する。

  9. 共有ディスクのマウントを解除する。

    (例)

    [サーバーマネージャ][記憶域]サービスのディスクの管理画面で,共有ディスクがマウントされているディスクを右クリックして,[オフライン]をクリックします。

  10. サービスの自動起動を有効にする。

    • Windows

      スタートメニューの[管理ツール][サービス][NNM Trap Receiver]および[NNM Trap Receiver Manager]を選択し,「スタートアップの種類」を「自動」に設定してください。

    • RHEL6

      ln -s /etc/init.d/nettrap /etc/rc0.d/K01nettrap
      ln -s /etc/init.d/nettrap /etc/rc1.d/K01nettrap
      ln -s /etc/init.d/nettrap /etc/rc2.d/K01nettrap
      ln -s /etc/init.d/nettrap /etc/rc3.d/S98nettrap
      ln -s /etc/init.d/nettrap /etc/rc5.d/S98nettrap
      ln -s /etc/init.d/nettrap /etc/rc6.d/K01nettrap
    • それ以外のLinuxディストリビューション

      systemctl enable netmgt.service
      systemctl enable nettrap.service
      systemctl start netmgt.service
      systemctl start nettrap.service
      

      なお,systemctl startコマンドを実行するとNNMiサービスが起動します。

    メモ

    元のアクティブなクラスタノードでNNMiを実行する場合は,ここまでの手順で準備が完了しています。

    ovstartを実行してNNMiを起動してください。

    以降の手順は次の条件のどちらかに該当する場合に,実施してください。

    • HA構成時のデータベースをシングルサーバー構成に移して,元のパッシブなクラスタノードでNNMiを運用する場合

    • HA構成時に,nnmchangeembdbpw.ovplによってDBのパスワードを変更した場合

  11. 元のアクティブなクラスタノードで次のコマンドを使って,NNMi設定をバックアップする。

    これによって手順7.で共有ディスクからローカルにコピーしたデータを含めたバックアップが取得されます。

    • Windows:%NnmInstallDir%bin\nnmbackup.ovpl -type offline -scope all -target <directory>

    • Linux:/opt/OV/bin/nnmbackup.ovpl -type offline -scope all -target <directory>

  12. HA構成時のデータを使ってNNMiを実行したい元のパッシブなクラスタノードで,手順11.で取得したアクティブなクラスタノードのバックアップデータをパッシブなクラスタノードにリストアする。

    • Windows:%NnmInstallDir%bin\nnmrestore.ovpl -force -source <backup_data>

    • Linux:/opt/OV/bin/nnmrestore.ovpl -force -source <backup_data>

    このコマンドの詳細については,「20. NNMiのバックアップおよびリストアツール」を参照してください。