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JP1 Version 12 JP1/Network Node Manager i セットアップガイド


19.7.2 パッシブなクラスタノードでの設定解除

  1. パッシブなクラスタノードで,HAクラスタからNNMiの設定を解除する。

    • Windows:net stop NnmTrapReceiver

      %NnmInstallDir%misc\nnm\ha\nnmhaunconfigure.ovpl NNM <resource_group>

    • Linux:
      systemd でサービスを管理しているディストリビューションの場合
      /opt/OV/bin/nettrap stop

      /opt/OV/misc/nnm/ha/nnmhaunconfigure.ovpl NNM <resource_group>

      それ以外のディストリビューションの場合
      /etc/init.d/nettrap stop

      /opt/OV/misc/nnm/ha/nnmhaunconfigure.ovpl NNM <resource_group>

    このコマンドによってHAリソースグループのノード一覧から該当するノードを解除します。ほかのノードでHA構成のNNMiを実行するための設定や共有ディスクのデータへの変更は行いません。

    なお,次のメッセージが出力される場合がありますが,問題ありません。

    • Windowsの場合

      警告:クラスタレジストリにあるリソースグループxxxxxのパブリックエントリPUBLIC.HA_MOUNT_POINTに値がありません。

    重要

    VCSまたはSCSでNNMiがHA構成の時に物理ホスト名を変更した環境の場合,HA設定を解除する前にHA設定時の物理ホスト名に戻す必要があります。シングルサーバー構成に移行した後に継続して変更後のホスト名を使用する場合は,HA設定を解除した後に「22.5 NNMi管理サーバーのホスト名またはドメイン名を変更する」を参照して設定を行ってください。

  2. VCSまたはSCSの場合,HAクラスタに設定変更を反映させる。

    haconf -dump -makero

  3. NNMiノードのFQDN設定を物理ホスト名に変更する。

    a nms-local.propertiesファイルを編集します。

    ファイルのパス

    ・Windows:%NnmDataDir%conf\nnm\props\nms-local.properties

    ・Linux:/var/opt/OV/conf/nnm/props/nms-local.properties

    編集内容

    com.hp.ov.nms.fqdn = 仮想ホスト名

    ここでは物理ホスト名ではなく仮想ホスト名を設定してください。

    b nmsetofficialfqdn.ovplコマンドを実行します。

    <FQDN>には物理ホスト名(hostnameコマンドで表示されるホスト名)のFQDNを指定してください。

    • Windows:%NnmInstallDir%bin\nnmsetofficialfqdn.ovpl -force <FQDN>

    • Linux:/opt/OV/bin/nnmsetofficialfqdn.ovpl -force <FQDN>

    このコマンドによってHA設定時に仮想ホスト名に変更したFQDN設定を,物理ホスト名のFQDNに変更します。

    なお,コマンド実行時に次のメッセージが出力される場合があります。

    • 「シングルサインオンが正しく機能するには,新しい証明書を手動で生成する必要があります。」が表示された場合

      シングルサインオンはサポートしていないため,このメッセージは無視してください。

    • 「新しい証明書を生成できません。自己署名されたエイリアスxxx.xxx.xxxはすでにキーストアに存在します。」が表示された場合は,次のディレクトリ配下に存在するキーストアバックアップファイル(nnm-key.p12.xxxxxxxxxxxxxx)を「nnm-key.p12」に,トラストストアバックアップファイル(nnm-trust.p12.xxxxxxxxxxxxxx)を「nnm-trust.p12」にそれぞれリネームしてください。

      • Windows:%NnmDataDir%shared\nnm\certificates\

      • Linux:/var/opt/OV/shared/nnm/certificates/

      バックアップファイルが複数ある場合には,ファイル名末尾の14桁の数字が最も大きいものをリネームしてください。

    これによって自己署名証明書が使用されます。NNMiの通信で別の自己署名証明書,または認証機関(CA)署名の証明書を使用する場合は,追加の手順を実行する必要があります。証明書の詳細については,「10. NNMiでの証明書の使用」を参照してください。

  4. NNMi HAリソースグループ固有のファイルを安全に保持できるように別の場所に移動する。

    NNMi HAリソースグループを再設定する予定がない場合,次のファイルのコピーを保存する必要はありません。この時点でファイルを削除してかまいません。

    • Windows

      エクスプローラで,%NnmDataDir%hacluster\<resource_group>\フォルダを削除します。

    • Linux

      cd /var/opt/OV/hacluster/

      rm -r <resource_group>

  5. 次のファイルを削除します。

    ファイルのパス

    ・Windows

    エクスプローラで,%NnmDataDir%shared\nnm\databases\nnmdatareplicator\DataReplicator.dbを削除します。

    ・Linux

    rm /var/opt/OV/shared/nnm/databases/nnmdatareplicator/DataReplicator.db

  6. サービスの自動起動を有効にする。

    • Windows

      スタートメニューの[管理ツール][サービス][NNM Trap Receiver]および[NNM Trap Receiver Manager]を選択し,「スタートアップの種類」を「自動」に設定してください。

    • RHEL 6

      ln -s /etc/init.d/nettrap /etc/rc0.d/K01nettrap

      ln -s /etc/init.d/nettrap /etc/rc1.d/K01nettrap

      ln -s /etc/init.d/nettrap /etc/rc2.d/K01nettrap

      ln -s /etc/init.d/nettrap /etc/rc3.d/S98nettrap

      ln -s /etc/init.d/nettrap /etc/rc5.d/S98nettrap

      ln -s /etc/init.d/nettrap /etc/rc6.d/K01nettrap

    • それ以外のLinuxディストリビューション

      systemctl enable netmgt.service

      systemctl enable nettrap.service

      systemctl start netmgt.service

      systemctl start nettrap.service

      なお,systemctl startコマンドを実行するとNNMiサービスが起動します。

    以上の手順で終了です。

    HAクラスタからNNMiを完全に解除する場合は,パッシブなクラスタノードを解除後,アクティブなクラスタノードでの設定解除を実施してください。