13.6.7 状態とステータスのNNMi計算
デフォルトのNNMiでは,NAT環境に存在するノードを含め,各ノードの管理アドレスのICMPポーリングが自動的に有効になります([設定]>[モニタリング]>[モニタリングの設定],[デフォルト設定]タブ,[ICMP障害モニタリング]セクションの[管理アドレスポーリングを有効にする]設定)。NAT環境がある場合,この設定を無効にしないことをお勧めします。
- 重要
[インベントリ]>[ノード]ビューでノードを選択し,[アクション]>[設定の詳細]>[モニタリングの設定]コマンドを使用します。表示される情報に,NNMiでこの管理アドレスポーリングが有効になっているかどうかが示されます。
管理アドレスポーリングが有効の場合は,[エージェントICMP状態]フィールドが,次の場所に表示されます。
[ノード]フォーム
[SNMPエージェント]フォーム
[SNMPエージェント]テーブルビュー
次の表に,[ICMP障害モニタリング]設定に基づいてNNMiの動作がどのように変化するかを示します。
ICMP障害モニタリングの設定 |
管理ICMPアドレス状態 IPアドレス状態 |
||
---|---|---|---|
管理アドレスポーリングを有効にする |
IPアドレス障害ポーリングを有効にする |
エージェントICMP状態 |
IPアドレス状態 |
有効※ |
無効※ |
ポーリング |
未ポーリング |
有効 |
有効 |
ポーリング |
ポーリング |
無効 |
無効 |
未ポーリング |
未ポーリング |
無効 |
有効 |
未ポーリング |
ポーリング |
注※ デフォルトの設定
管理アドレスポーリングを有効にすると,結果の計算時とインシデントの生成時に,管理アドレスのICMP応答とSNMPエージェントの応答の両方がNNMiで考慮されます。
次の表に,ICMP応答とSNMP応答の組み合わせによって決定される,SNMPエージェントステータスの計算を示します。
SNMPエージェントの応答 |
管理アドレスのICMP応答 |
結果としてのSNMPエージェントステータス |
---|---|---|
応答 |
応答 |
正常域 |
応答 |
無応答 |
警戒域 |
無応答 |
応答 |
危険域 |
無応答 |
無応答 |
危険域 |