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JP1 Version 12 JP1/Network Node Manager i セットアップガイド


13.6.7 状態とステータスのNNMi計算

デフォルトのNNMiでは,NAT環境に存在するノードを含め,各ノードの管理アドレスのICMPポーリングが自動的に有効になります([設定][モニタリング][モニタリングの設定][デフォルト設定]タブ,[ICMP障害モニタリング]セクションの[管理アドレスポーリングを有効にする]設定)。NAT環境がある場合,この設定を無効にしないことをお勧めします。

重要

[インベントリ][ノード]ビューでノードを選択し,[アクション][設定の詳細][モニタリングの設定]コマンドを使用します。表示される情報に,NNMiでこの管理アドレスポーリングが有効になっているかどうかが示されます。

管理アドレスポーリングが有効の場合は,[エージェントICMP状態]フィールドが,次の場所に表示されます。

次の表に,[ICMP障害モニタリング]設定に基づいてNNMiの動作がどのように変化するかを示します。

表13‒3 モニタリングの設定の内容および結果としてのState Poller動作

ICMP障害モニタリングの設定

管理ICMPアドレス状態

IPアドレス状態

管理アドレスポーリングを有効にする

IPアドレス障害ポーリングを有効にする

エージェントICMP状態

IPアドレス状態

有効

無効

ポーリング

未ポーリング

有効

有効

ポーリング

ポーリング

無効

無効

未ポーリング

未ポーリング

無効

有効

未ポーリング

ポーリング

注※ デフォルトの設定

管理アドレスポーリングを有効にすると,結果の計算時とインシデントの生成時に,管理アドレスのICMP応答とSNMPエージェントの応答の両方がNNMiで考慮されます。

次の表に,ICMP応答とSNMP応答の組み合わせによって決定される,SNMPエージェントステータスの計算を示します。

表13‒4 SNMPエージェントステータスの判断

SNMPエージェントの応答

管理アドレスのICMP応答

結果としてのSNMPエージェントステータス

応答

応答

正常域

応答

無応答

警戒域

無応答

応答

危険域

無応答

無応答

危険域