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JP1 Version 12 JP1/Network Node Manager i セットアップガイド


13.6.6 ネットワークアドレス変換(NAT)環境でのNNMiの配備

NAT環境でNNMiを配備するには,次の手順を実行します。

  1. ネットワーク管理環境の各NATドメインのリストを特定して作成する。

  2. 各NATドメイン内で使用されるサポート対象NATのタイプを調べる。

  3. 各NATドメイン(NATドメインの内部IPアドレス領域内外)に関して,必要に応じて各NNMi管理サーバーを配備する。

    次の特別な考慮事項を参照してください。

  4. NNMiの[設定]>[検出]>[テナント]ワークスペースを使用して,各NATドメインで一意のテナント名を定義する。

    重要

    配備でグローバルネットワーク管理を使用している場合,この名前はすべてのNNMi管理サーバー(リージョナルマネージャーとグローバルマネージャー)で一意である必要があります。

  5. NNMiでモニタリングする必要のある各NATドメイン内のノードを決定する。

  6. 静的NATドメインのみ: 重複するアドレスマッピングを作成して,各ノードの割り当てられたNAT外部/内部IPアドレスのペアを識別する。

    重複するアドレスマッピングを作成する利点については,「13.7 重複するIPアドレスマッピング」を参照してください。

    次の情報を入力します。

    • テナント名

    • 外部IPアドレス

    • 内部IPアドレス

    NNMiの[設定][検出][重複するアドレスマッピング]ワークスペースまたはnnmloadipmappings.ovplコマンドラインツールのどちらかを使用します。

    詳細については,NNMiオンラインヘルプを参照してください。

  7. ネットワーク環境のNNMi管理サーバーの配備先によっては,NNMiでノードの内部アドレスを使用する場合に,ファイアウォールによってNNMiとNATドメイン内のノードの通信がブロックされる可能性がある。そのため,[設定]>[通信の設定]設定で,適切な[優先管理アドレス]設定(NATの外部または内部IPアドレス)を使用する。

  8. ネットワーク環境のNATの[モニタリングの設定]設定を確認する。

    [モニタリングの設定]の詳細については,NNMiオンラインヘルプを参照してください。

  9. 各ノードの検出シードを設定する。

    重要

    複数のNATドメイン(NATゲートウェイルーターなど)と相互接続するインフラストラクチャーデバイスは,すべてデフォルトテナントに割り当てます。

    NNMiの[設定][検出][シード]ワークスペースまたはloadseeds.ovplコマンドラインツールのどちらかを使用します。

    • NNMi管理サーバーが内部IPアドレス領域内にある場合,内部IPアドレスを使用して検出シードを設定します。

      ・ホスト名/IP(内部IPアドレスを使用)

      ・テナント名

    • NNMi管理サーバーが内部IPアドレス領域外にある場合,外部IPアドレスを使用して検出シードを設定します。

      ・ホスト名/IP(外部IPアドレスを使用)

      ・テナント名

    詳細については,NNMiオンラインヘルプを参照してください。

  10. NNMi検出で,期待どおりノードが検出されることを確認する。

    検出されない場合,設定(上記)をダブルチェックします。

  11. NNMi設定がチームのニーズを満たしていることを確認する。

    • 各ノードのセキュリティグループの割り当てを微調整して,NNMiコンソールで各ノードを表示できるチームメンバー/顧客を制御します。NNMiの[設定][セキュリティ][セキュリティグループ]ワークスペースを使用します。

    • これらのノードに適用される[モニタリングの設定]設定を確認して,必要に応じて微調整します。NNMiの[設定][モニタリング][モニタリングの設定]ワークスペースを使用します。

  12. NNMiマップにノード間の接続が期待どおりに表示されることを確認する。

    表示されない場合,次の作業を行います。

    • 接続に含まれる両方のノードのテナントの割り当て(デフォルトテナントまたはその他のテナント)が正しいことを確認します。

    • [設定][検出][検出の設定][サブネット接続ルール]タブの設定が正しいことを確認します。

    • 自動的に検出されない接続をNNMiで強制的に追加するには,nnmconnedit.ovplコマンドラインツールを使用します。詳細については,nnmconnedit.ovplリファレンスページを参照してください。

  13. 適切なNNMi管理サーバーのIPアドレスが含まれるように各ノードのSNMPエージェントのSNMPトラップ転送ルールが設定されていることを確認する。

  14. 静的NATドメインのみ: NNMiの[重複するアドレスマッピング]の[内部アドレス]に関連づけられたインタフェースが,NNMi管理サーバーに送信されるすべてのトラップのソースになるように,各静的NATノードのSNMPエージェントを設定する。

  15. ネットワーク環境にSNMPv1が含まれている場合,NNMi設定で必要な変更を適切に行う。

    13.5.5 トラップと静的NAT」を参照してください。