Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Network Node Manager i セットアップガイド


3.3.2 自動検出ルールを設定する

ネットワーク管理で最も重要な作業の1つは,常に最新のネットワークトポロジを把握しておくことです。NNMiは,ネットワークノードの継続検出によってこのトポロジを維持します。NNMiの検出プロセスは,根本原因解析やトラブルシューティングのツールが,インシデント解決のための正確な情報を提供することを保証します(メモの「ネットワーク検出」を参照)。

自動検出ルールを設定するには,次の手順に従います。

  1. ワークスペースのナビゲーションパネルで[設定]ワークスペースから[検出]を開く。

  2. [検出の設定]フォームを開く。

  3. [自動検出ルール]タブをクリックし,次に[新規作成]アイコンをクリックする。

  4. [自動検出ルール]フォームの[基本]に,ルールの名前および順序の情報を入力する。

    この順序は,ほかの自動検出ルールに対するこのルールの優先度を示す数値です。詳細については,[ヘルプ]>[自動検出ルール フォームの使用法]の順にクリックします。

  5. [このルールの自動検出開始ポイント]で,この規則に対する適切な自動検出アクションを選択する。

  6. [このルールのIPアドレス範囲]で,[新規作成]アイコンをクリックする。

  7. [IPの自動検出範囲]フォームで,[IPの範囲]を入力し,[範囲のタイプ][ルールに含める]という設定のままにして,[保存して閉じる]アイコンをクリックする。

  8. [自動検出のルール]フォームで,[保存して閉じる]アイコンをクリックする。

  9. 手順3から手順8までを繰り返し実行し,使用するすべてのルールを追加する。

  10. [検出の設定]フォームで,[保存して閉じる]アイコンをクリックし,すべての新しい自動検出ルールをNNMiデータベースに保存する。

  11. [設定]ワークスペースから[検出]を開き,[シード]をクリックする。

  12. [新規作成]アイコンをクリックする。

  13. [検出シード]のフォームで,ホスト名またはIPアドレスを入力し,[保存して閉じる]アイコンをクリックする。

  14. 手順12および手順13を繰り返して,検出シード用のすべてのホスト名またはIPアドレスを追加する。

検出の進行状況を監視する方法は,「3.3.3 検出の進行状況を確認する」を参照してください。

検出の設定の詳細については,NNMiヘルプの「検出を設定する」を参照してください。

メモ

ネットワーク検出

NNMiは,ネットワークにあるデバイス(スイッチやルータなど)に関する情報を収集したり,ユーザーやチームにとって重要なデバイスの管理を積極的に行ったりします。検出モードは,次の2つから選ぶことができます。

  • 検出シード:ユーザーが,デバイスのリストを提供して,NNMiの検出やモニタリングの対象となるデバイスを包括的に管理します。

  • 自動検出ルール:ユーザーが,検出シードとなるアドレスやホスト名のリストを提供し,NNMiは,この情報を包括的な自動検出用の開始ポイントとして使用します。さらに,ユーザーは,IPv4アドレス範囲やMIB II sysObjectIDを提供すれば,NNMiの検出プロセスに制限がかけられます。

検出モードの選択が済むと,NNMiスパイラル検出を行います。NNMiは,さまざまなプロトコルや技術を利用して,ネットワークインベントリについての豊富な情報を収集し,デバイス(サブネットやVLAN)間の関係を確認し,デバイス間の接続関係を正確に描き出します。NNMi Causal Engineは,各デバイス(および,デバイスに関連する各インタフェースやアドレス)の現在のステータスを判定し,発生した問題や潜在的な問題を検出した場合には,積極的に通知を行います。

ダイナミック検出プロセスは,長期的に継続されます。ネットワーク管理ドメインの中で変更があった場合は,NNMiスパイラル検出が自動的に情報を更新します。

ネットワーク検出の詳細については,NNMiヘルプの「ネットワークの検出」を参照してください。