16.2 NNMi IPv6管理機能を使用するための必要条件
管理サーバーの仕様およびNNMiのインストールの詳細については,リリースノートを参照してください。
ネイティブIPv6通信を使用するには,NNMi管理サーバーはデュアルスタックシステムであることが必要です。つまり,IPv4とIPv6両方を使用して通信するということです。
IPv6の追加要件は次のとおりです。
少なくとも1つのネットワークインタフェースでIPv4を有効化し設定する必要があります。
IPv6を有効にして管理する必要のある,IPv6ネットワークに接続する少なくとも1つのネットワークインタフェースで,リンクローカルユニキャストアドレス以外のユニキャストアドレス(例:グローバルユニキャストアドレス,ユニークローカルIPv6ユニキャストアドレス)を持つ必要があります。
NNMi管理サーバーにIPv6ルートを設定し,IPv6を使用してNNMiで検出と監視を行うデバイスとNNMiが通信できるようにする必要があります。
- メモ
IPv4専用のNNMi管理サーバーを使用することもできますが,IPv4/IPv6デュアルスタックデバイスをNNMiで完全に管理することはできなくなります。例えば,IPv4専用管理サーバーを使用すると,NNMiはIPv6専用デバイスの検出,IPv6シードとヒントを使用した検出,およびIPv6アドレスを持つデバイス上での障害の監視はできません。
NNMi管理サーバーで使用されるDNSサーバーは,ホスト名からIPv6アドレスおよびIPv6アドレスからホスト名を名前解決する必要があります。つまり,DNSサーバーはホスト名を128ビットIPv6アドレスにマッピングする必要があります。IPv6対応DNSサーバーが使用できない場合でも,NNMiは正しく機能しますが,NNMiではIPv6アドレスを使用するノードのDNSホスト名の判定や表示は行いません。