6.2.7 オブジェクトを検出しない方法を計画する
NNMiでは,NNMiが特定のオブジェクトを無視するように設定する5つの方法があります。
[通信の設定]フォームで,ICMP通信やSNMP通信(またはその両方)を,グローバルレベル,通信領域レベル,または特定のホスト名またはIPアドレスのレベルの異なるレベルでオフにできます。これらのプロトコルのどちらかまたは両方を無効にした場合の影響の詳細については,「5.1.7 ポーリングプロトコル」を参照してください。
[検出の設定]フォームで,特定のIPアドレスやSNMPシステムオブジェクトIDからヒントを収集しない自動検出ルールを設定できます。この基準に一致するノードはマップとデータベース上で存在し続けますが,スパイラル検出ではこれらのIPアドレスまたはオブジェクトタイプを超える隣接デバイスの検出はしません。
[検出の設定]フォームで,特定のIPアドレス範囲や特定のIPアドレス(またはその両方)をデータベースから除外する自動検出ルールを設定できます。スパイラル検出では,あらゆるノードのアドレスリストでこれらのアドレスを表示したり,デバイス間に接続を確立するとき,これらのアドレスを使用したりすることがないので,NNMiがこれらのアドレスの使用状況を監視することはありません。
[検出の設定]フォームの[除外対象IPアドレス]タブで,除外対象IPアドレスフィルタを設定して,IPアドレス範囲を検出から除外できます。
あるノードがすでに検出されたあとに,そのノードのすべてのIPアドレスを[除外対象IPアドレス]リストに入力しても,NNMiはそのノードを削除しません。さらに,NNMiの管理者が意図的にNNMiデータベースからそのノードを削除しないかぎり,NNMiはそのノードの履歴全体を削除しません。
IPアドレス範囲を除外する場合,ネットワーク管理ドメインの静的ネットワークアドレス変換(NAT),動的ネットワークアドレス変換(NAT),またはポートアドレス変換(PAT)領域内の重複アドレスも除外されます。
NNMiでは,テナントを使用して重複アドレスドメインを含むネットワークに対応します。そのようなネットワークの場合,NNMiはシード検出を使用して重複アドレスドメインを異なるテナントに配置します。詳細については,NNMiヘルプを参照してください。
[検出の設定]フォームの[除外対象インタフェース]タブで,インタフェースグループを選択して,特定のタイプのインタフェースを検出プロセスから除外できます。詳細については,NNMiヘルプを参照してください。