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JP1 Version 12 ネットワーク管理 基本ガイド


4.3.1 ネットワーク機器のノードダウンに対応する

ネットワーク機器のノードダウンを知らせるインシデントが発行されたら,問題のある個所を確認し,対策を実施します。

操作手順

  1. NNMiコンソールのトポロジマップで障害個所を確認します。

    障害を検知すると,マップ上のアイコンの色が変化します。

    マップを階層化している場合は,子ノードグループを開いて状況を確認します。ノードグループの状態は,最もクリティカルな状態が反映されます。子ノードグループの状態は,親ノードグループにも反映されます。

  2. [インシデントの参照]ワークスペースを開いて,根本原因として通知されたインシデントを確認します。

    [重要な未解決インシデント]ビューや[すべてのインシデント]ビューを開き,インシデントの内容を参照して,問題個所を確認します。対象のノードを選択して[インシデント]タブを開くと,時系列でインシデント発生を確認できます。まず,ソースノード,ソースオブジェクト,カスタム属性から確認しましょう。

  3. インシデントをダブルクリックして,インシデントの詳細情報を確認します。

    [インシデント]ビューが表示されます。メッセージと名前で発生したインシデントの種類を,ソースノードで発生個所を,日時で時刻を確認します。

    メモ

    SNMPトラップインシデントの場合は,[カスタム属性]タブで詳細情報を確認します。カスタム属性には,SNMPトラップによって通知された情報が表示されるため,SNMPトラップを発行した機器のマニュアルなどを参照して,内容を確認してください。

  4. インシデントの[ライフサイクル状態]を[進行中]に設定します。

    問題状況が把握できたら,[ライフサイクル状態]のプルダウンメニューから状態を選択します。インシデントの登録直後は[登録済み]になっています。

    [図データ]

  5. [割り当て先]のプルダウンメニューから自分のアカウントを選択します。

    自分以外のオペレーターを割り当てたい場合は,オペレーターが割り当てるインシデントにアクセスできることを確認してください。

  6. [図データ](保存して閉じる)をクリックします。

    変更した設定が保存されます。

  7. 関連部分の状況を確認します。

    ネットワークの障害は,通信経路の関連部分にも影響することが少なくありません。根本原因だけではなく,関連部分も確認します。

    • マップ画面で,関連部分を確認して状況を把握します。

    • [モニタリング]ワークスペースで,問題部分がないか把握します。

  8. 対策を実施します。

    ヒント

    あらかじめ,インシデントに自動アクションを設定しておけば,指定したコマンドを自動的に実行できます。

  9. 対策が完了したら,インシデントの[ライフサイクル状態]を[完了]に設定します。

    [解決済み]は,システムが問題ないことを識別したときに自動的に設定します。

  10. [図データ](保存して閉じる)をクリックします。

    変更した設定が保存されます。

  11. 変更したインシデントの状態を確認します。

    [インシデントの参照]ビューで,[ライフサイクル状態]が[解決済み]になっていることを確認します。

操作結果

これで,ネットワーク機器のノードダウンに対する対策が完了しました。