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JP1 Version 12 ネットワーク管理 基本ガイド


1.6.4 ESAをセットアップする(Linuxの場合)

監視エージェントがLinuxの場合,構成定義ファイル(/etc/SnmpAgent.d/snmpd.conf)にコミュニティ名とトラップ宛先を設定します。構成定義ファイルは,エージェントをインストールしたマシンに格納されています。

〈この項の構成〉

(1) コミュニティ名を設定する

コミュニティ名とは,SNMPプロトコルでMIBオブジェクトにアクセスするためのパスワードです。リソースを収集する場合は,監視エージェントと監視マネージャーのgetコミュニティ名を,プロセス・サービスを監視する場合は監視エージェントと監視マネージャーのsetコミュニティ名を一致させる必要があります。

操作手順

  1. 構成定義ファイル(/etc/SnmpAgent.d/snmpd.conf)を開きます。

  2. 構成定義ファイルの次の行を検索します。

    get-community-name: public

    getコミュニティ名にはデフォルトで「public」が設定されています。

  3. getコミュニティ名を変更します。

    (例)get-community-name: private

  4. 構成定義ファイルの次の行を検索します。

    #set-community-name: # enter community name

  5. 次のように変更します。

    set-community-name:

  6. set-community-name:ラベルの後に,setコミュニティ名を設定します。

    (例)set-community-name: private

  7. 構成定義ファイル(/etc/SnmpAgent.d/snmpd.conf)を保存して,閉じます。

(2) トラップ宛先を設定する

トラップ宛先とは,SNMPトラップをどこに送信すればよいかを決め,監視エージェントのトラップを受け取るマネージャーを確認するものです。監視マネージャーにトラップを送信したい場合は,監視エージェントでトラップ宛先を設定する必要があります。

操作手順

  1. 構成定義ファイル(/etc/SnmpAgent.d/snmpd.conf)を開きます。

  2. 構成定義ファイルの次の行を検索します。

    #trap-dest: # enter trap destination

  3. 次のように変更します。

    trap-dest:

  4. trap-dest:ラベルのあとに,監視エージェントがトラップを送信するマネージャーのホスト名またはIPアドレスを入力します。

    (例)trap-dest: 15.2.113.223

  5. 構成定義ファイル(/etc/SnmpAgent.d/snmpd.conf)を保存して,閉じます。

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