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JP1 Version 12 ネットワーク管理 基本ガイド


1.4.4 SSOをセットアップする(Linuxの場合)

監視マネージャーがLinuxの場合,言語環境や定義情報を設定して,SSOをセットアップします。

〈この項の構成〉

(1) 言語環境を設定する

SSOのインストールが完了したら,/etc/rc.d/init.d/ssoファイルに言語設定を追加する必要があります。

操作手順

  1. /etc/rc.d/init.d/ssoファイルを開きます。

  2. 「. /etc/rc.d/init.d/functions」行の直後に次の2行を追加します。

    • 日本語環境の場合

      LANG=ja_JP.UTF-8

      export LANG

    • 英語環境の場合

      LANG=C

      export LANG

    • 中国語環境の場合

      LANG=zh_CN.utf8

      export LANG

  3. /etc/rc.d/init.d/ssoファイルを上書き保存します。

    これで,言語環境が設定されました。

(2) SSOからNNMiへの接続情報を追加する

NNMiと連携するための接続情報を設定します。設定する方法は,Windowsの場合と同じです。

(3) SSOの定義情報をNNMiに設定する

コマンドを実行して,SSOの定義情報をNNMiに設定します。

操作手順

  1. NNMiのnnmconfigimport.ovplコマンドを実行して,インシデント定義を設定します。

    nnmconfigimport.ovpl -u ユーザー名 -p パスワード -f /etc/opt/CM2/SSO/incident/ssoincident.def

    システムアカウントのユーザー名とパスワードを指定します。

    イベント通知にTCP 通信を使用しないAPM をプロセス・サービス監視対象とする場合,次のインシデント定義も設定が必要です。

    nnmconfigimport.ovpl -u ユーザー名 -p パスワード -f SSOのインストール先フォルダ¥incident¥apmtrap.def

  2. NNMiのnnmconfigimport.ovplコマンドを実行して,URLアクション定義を設定します。

    nnmconfigimport.ovpl -u ユーザー名 -p パスワード -f /etc/opt/CM2/SSO/urlaction/ssourlaction.def

    システムアカウントのユーザー名とパスワードを指定します。

  3. SSOのssoauthコマンドを実行して,SSOにユーザーを登録します。

    ssoauth -add -user ユーザー名 -password パスワード

    SSOコンソールからログインするためのユーザー名とパスワードを設定します。

  4. SSOのssostartコマンドを実行して,SSOを起動します。

  5. SSOのssostatusコマンドを実行して,SSOの状態を確認します。

    すべての状態が実行中になっていれば正常です。

(4) コミュニティ名を設定する

コミュニティ名とは,SNMPプロトコルでMIBオブジェクトにアクセスするためのパスワードです。リソースを収集する場合は,監視エージェントと監視マネージャーのgetコミュニティ名を,プロセス・サービスを監視する場合は監視エージェントと監視マネージャーのsetコミュニティ名を一致させる必要があります。

操作手順

  1. SNMP定義ファイル(/etc/opt/CM2/SSO/conf/ssosnmp.conf)を開きます。

  2. SNMP定義ファイルを編集します。

  3. 次のようにssoapcomコマンドを実行して,定義ファイルを再読み込みします。

    ssoapcom -r

  4. 次のようにssocollectdコマンドを実行して,定義ファイルを再読み込みします。

    ssocollcetd -r

次の作業

コミュニティ名を設定したら,拠点の監視エージェントの構築が完了していることを確認しましょう。拠点の監視エージェントの構築が完了している場合は,JP1ネットワーク管理製品の設定に進みましょう。