Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Performance Management - Agent Option for Microsoft(R) Internet Information Server


付録M 用語解説

(英字)

Action Handler

PFM - ManagerまたはPFM - Baseのサービスの1つです。アクションを実行するサービスのことです。

Agent Collector

PFM - Agentのサービスの1つです。パフォーマンスデータを収集したり,アラームに設定されたしきい値で,パフォーマンスデータを評価したりするサービスのことです。

Agent Store

PFM - Agentのサービスの1つです。パフォーマンスデータを格納するサービスのことです。Agent Storeサービスは,パフォーマンスデータの記録のためにデータベースを使用します。各PFM - Agentに対応して,各Agent Storeサービスがあります。

Correlator

PFM - Managerのサービスの1つです。サービス間のイベント配信を制御するサービスのことです。アラームの状態を評価して,しきい値を超過するとアラームイベントおよびエージェントイベントを,Trap GeneratorサービスおよびPFM - Web Consoleに送信します。

JP1/SLM

業務システムをサービス利用者が体感している性能などの視点で監視し,サービスレベルの維持を支援する製品です。

JP1/SLMと連携することで,稼働状況の監視を強化できます。

Master Manager

PFM - Managerのサービスの1つです。PFM - Managerのメインサービスのことです。

Master Store

PFM - Managerのサービスの1つです。各PFM - Agentから発行されたアラームイベントを管理するサービスのことです。Master Storeサービスはイベントデータの保持のためにデータベースを使用します。

Name Server

PFM - Managerのサービスの1つです。システム内のサービス構成情報を管理するサービスのことです。

ODBCキーフィールド

PFM - ManagerまたはPFM - Baseで,Storeデータベースに格納されているレコードのデータを利用する場合に必要な主キーです。ODBCキーフィールドには,各レコード共通のものと各レコード固有のものとがあります。

PDレコードタイプ

→「Product Detailレコードタイプ」を参照してください。

Performance Management

システムのパフォーマンスに関する問題を監視および分析するために必要なソフトウェア群の総称です。Performance Managementは,次の4つのプログラムプロダクトで構成されます。

  • PFM - Manager

  • PFM - Web Console

  • PFM - Base

  • PFM - Agent

PFM - Agent

Performance Managementを構成するプログラムプロダクトの1つです。PFM - Agentは,システム監視機能に相当し,監視対象となるアプリケーション,データベース,OSによって,各種のPFM - Agentがあります。PFM - Agentには,次の機能があります。

  • 監視対象のパフォーマンスの監視

  • 監視対象のデータの収集および記録

PFM - Base

Performance Managementを構成するプログラムプロダクトの1つです。Performance Managementの稼働監視をするための基盤機能を提供します。PFM - Agentを動作させるための前提製品です。

  • 各種コマンドなどの管理ツール

  • Performance Managementと他システムとの連携に必要となる共通機能

PFM - Manager

Performance Managementを構成するプログラムプロダクトの1つです。PFM - Managerは,マネージャー機能に相当し,次の機能があります。

  • Performance Managementのプログラムプロダクトの管理

  • イベントの管理

PFM - Manager名

PFM - Managerで,SQLを使用してStoreデータベースに格納されているフィールドのデータを利用する場合,SQL文で記述するフィールド名のことです。

PFM - View名

PFM - Web ConsoleのGUIで表示されるフィールド名のことです。

PFM - Web Console

Performance Managementを構成するプログラムプロダクトの1つです。ブラウザでPerformance Managementシステムを一元的に監視するためWebアプリケーションサーバの機能を提供します。PFM - Web Consoleには,次の機能があります。

  • GUIの表示

  • 統合監視および管理機能

  • レポートの定義およびアラームの定義

PIレコードタイプ

→「Product Intervalレコードタイプ」を参照してください。

PLレコードタイプ

→「Product Logレコードタイプ」を参照してください。

Product Detailレコードタイプ

現在起動しているプロセスの詳細情報など,ある時点でのシステムの状態を示すパフォーマンスデータが格納されるレコードタイプのことです。PDレコードタイプは,次のような,ある時点でのシステムの状態を知りたい場合に使用します。

  • システムの稼働状況

  • 現在使用しているファイルシステム容量

Product Intervalレコードタイプ

1分ごとのプロセス数など,ある一定の時間(インターバル)ごとのパフォーマンスデータが格納されるレコードタイプのことです。PIレコードタイプは,次のような,時間の経過に伴うシステムの状態の変化や傾向を分析したい場合に使用します。

  • 一定時間内に発生したシステムコール数の推移

  • 使用しているファイルシステム容量の推移

Product Logレコードタイプ

UNIX上で実行されているアプリケーションまたはデータベースのログ情報が格納されるレコードタイプのことです。

Storeデータベース

Agent Collectorサービスが収集したパフォーマンスデータが格納されるデータベースのことです。

Trap Generator

PFM - Managerのサービスの1つです。SNMPトラップを発行するサービスのことです。

(ア行)

アクション

監視するデータがしきい値に達した場合に,Performance Managementによって自動的に実行される動作のことです。次の動作があります。

  • Eメールの送信

  • コマンドの実行

  • SNMPトラップの発行

  • JP1イベントの発行

アラーム

監視するデータがしきい値に達した場合のアクションやイベントメッセージを定義した情報のことです。

アラームテーブル

次の情報を定義した1つ以上のアラームをまとめたテーブルです。

  • 監視するオブジェクト(Process,TCP,WebServiceなど)

  • 監視する情報(CPU使用率,1秒ごとの受信バイト数など)

  • 監視する条件(しきい値)

インスタンス

このマニュアルでは,インスタンスという用語を次のように使用しています。

  • レコードの記録形式を示す場合

    1行で記録されるレコードを「単数インスタンスレコード」,複数行で記録されるレコードを「複数インスタンスレコード」,レコード中の各行を「インスタンス」と呼びます。

  • PFM - Agentの起動方式を示す場合

    同一ホスト上の監視対象を1つのエージェントで監視する方式のエージェントを「シングルインスタンスエージェント」と呼びます。これに対して監視対象がマルチインスタンスをサポートする場合,監視対象のインスタンスごとにエージェントで監視する方式のエージェントを「マルチインスタンスエージェント」と呼びます。マルチインスタンスエージェントの各エージェントを「インスタンス」と呼びます。

エージェント

パフォーマンスデータを収集するPFM - Agentのサービスのことです。

(カ行)

監視テンプレート

PFM - Agentに用意されている,定義済みのアラームとレポートのことです。監視テンプレートを使用することで,複雑な定義をしなくてもPFM - Agentの運用状況を監視する準備が容易にできるようになります。

管理ツール

サービスの状態の確認やパフォーマンスデータを操作するために使用する各種のコマンドまたはGUI上の機能のことです。次のことができます。

  • サービスの構成および状態の表示

  • パフォーマンスデータの退避および回復

  • パフォーマンスデータのテキストファイルへのエクスポート

  • パフォーマンスデータの消去

(サ行)

サービスID

Performance Managementプログラムのサービスに付加された,一意のIDのことです。コマンドを使用してPerformance Managementのシステム構成を確認する場合,または個々のエージェントのパフォーマンスデータをバックアップする場合などは,Performance ManagementプログラムのサービスIDを指定してコマンドを実行します。サービスIDは,次の4つから構成されます。

  • プロダクトID

  • 機能ID

  • インスタンス番号

  • デバイスID

収集データ追加ユーティリティ

ユーザーレコードに格納されるパフォーマンスデータを設定するための機能のことです。収集データ追加ユーティリティは,Windowsの[スタート]メニューから実行します。

スタンドアロンモード

PFM - Agent単独で起動している状態のことです。PFM - ManagerのMaster ManagerサービスおよびName Serverサービスが,障害などのため起動できない状態でも,PFM - Agentだけを起動して,パフォーマンスデータを収集できます。

ステータス管理機能

PFM - ManagerおよびPFM - Agent上で動作するすべてのサービスの状態を管理する機能です。ステータス管理機能を用いると,システム管理者は各ホストでのサービスの起動や停止などの状態を正しく把握できるため,障害復旧のための適切な対処を迅速に行うことができます。

(タ行)

単数インスタンスレコード

1行で記録されるレコードです。このレコードは,固有のODBCキーフィールドを持ちません。

→「インスタンス」を参照してください。

データベースID

PFM - Agentの各レコードに付けられた,レコードが格納されるデータベースを示すIDです。データベースIDは,そのデータベースに格納されるレコードの種類を示しています。データベースIDを次に示します。

  • PI:PIレコードタイプのレコードのデータベースであることを示します。

  • PD:PDレコードタイプのレコードのデータベースであることを示します。

データモデル

各PFM - Agentが持つレコードおよびフィールドの総称のことです。データモデルは,バージョンで管理されています。

ドリルダウンレポート

レポートまたはレポートのフィールドに関連づけられたレポートです。あるレポートの詳細情報や関連情報を表示したい場合に使用します。

(ハ行)

バインド

アラームをエージェントと関連づけることです。バインドすると,エージェントによって収集されているパフォーマンスデータが,アラームで定義したしきい値に達した場合,ユーザーに通知できるようになります。

パフォーマンスデータ

監視対象システムから収集したリソースの稼働状況データのことです。

フィールド

レコードに含まれる個々の稼働情報です。Performance Managementでの監視項目に該当します。例えば,System Overview(PI)レコードの場合は,CPU %やPage Faults/secなどがフィールドに相当します。

複数インスタンスレコード

複数行で記録されるレコードです。このレコードは,固有のODBCキーフィールドを持っています。

→「インスタンス」を参照してください。

物理ホスト

クラスタシステムを構成する各サーバに固有な環境のことです。物理ホストの環境は,フェールオーバー時にもほかのサーバに引き継がれません。

プロダクトID

該当するPerformance Managementプログラムのサービスが,Performance Managementのどのプログラムプロダクトのものかを示す1バイトの識別子のことです。サービスIDの一部です。

(ヤ行)

ユーザーレコード

デフォルトでは用意されていないパフォーマンスデータを収集し,特定のレコードに格納するように,ユーザーが設定したレコードです。ユーザーレコードを設定すると,収集したパフォーマンスデータをPFM - Web Consoleから監視できます。ユーザーレコードには,次の種類があります。

  • Application Summary(PD_APP)

  • Generic Data Detail(PD_GEND)レコード

  • Generic Data Interval(PI_GENI)レコード

  • Event Log(PD_ELOG)レコード

  • User Data Detail(PD_UPD)

  • User Data Detail - Extended(PD_UPDB)

  • User Data Interval(PI_UPI)

  • User Data Interval - Extended(PI_UPIB)

  • Workgroup Summary(PI_WGRP)レコード

(ラ行)

ライフタイム

各レコードに収集されるパフォーマンスデータの一貫性が保証される期間のことです。

リアルタイムレポート

監視対象の現在の状況を示すレポートです。

履歴レポート

監視対象の最近から現在までの状況を示すレポートです。

レコード

目的ごとに分類された稼働情報の集まりです。例えば,SystemOverview(PI)レコードは,CPU使用率や物理メモリー領域の未使用サイズなど,システムの概要を把握するための稼働情報の集まりです。監視エージェントは,レコードの単位で稼働情報を収集します。収集できるレコードは,エージェントプログラムによって異なります。

レポート

PFM - Agentが収集したパフォーマンスデータをグラフィカルに表示する際の情報を定義したものです。主に,次の情報を定義します。

  • レポートに表示させるレコード

  • パフォーマンスデータの表示項目

  • パフォーマンスデータの表示形式(表,グラフなど)

(ワ行)

ワークグループ

PFM - Agent for Platformが実行されているプロセスを監視するまとまりの単位のことです。ワークグループは,次の単位で指定できます。

  • Windowsユーザー

  • Windowsグループ

  • プロセスによって実行されているプログラム