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JP1 Version 12 JP1/Performance Management - Agent Option for Enterprise Applications


5.2 システムログ情報の抽出

SAPシステムのシステムログ情報を抽出する方法および出力例について説明します。

システムログ情報を抽出するには,System Log Monitor Command(PD_SLMX)レコードのパフォーマンスデータをStoreデータベースに格納するように設定します。System Log Monitor Command(PD_SLMX)レコードのパフォーマンスデータを収集するごとに,システムログ情報が自動的に抽出されます。前回のレコード収集時刻をタイムスタンプファイルに記録し,この時刻よりもあとに発生したシステムログ情報だけを抽出します。SAPシステムのシステムログ情報は,デフォルトでは,次のテキストファイルに出力されます。

OS環境

ホスト環境

システムログ情報格納ファイル

Windows

物理ホスト

  • WRAP1の場合

    インストール先フォルダ\agtm\agent\インスタンス名\log\SYSLOG

  • WRAP2の場合

    インストール先フォルダ\agtm\agent\インスタンス名\log\SYSLOGn※1

論理ホスト

  • WRAP1の場合

    環境ディレクトリ※2\jp1pc\agtm\agent\インスタンス名\log\SYSLOG

  • WRAP2の場合

    環境ディレクトリ※2\jp1pc\agtm\agent\インスタンス名\log\SYSLOGn※1

Linux

物理ホスト

  • WRAP1の場合

    /opt/jp1pc/agtm/agent/インスタンス名/log/SYSLOG

  • WRAP2の場合

    /opt/jp1pc/agtm/agent/インスタンス名/log/SYSLOGn※1

論理ホスト

  • WRAP1の場合

    環境ディレクトリ※2/jp1pc/agtm/agent/インスタンス名/log/SYSLOG

  • WRAP2の場合

    環境ディレクトリ※2/jp1pc/agtm/agent/インスタンス名/log/SYSLOGn※1

注※1

nは,1〜「環境パラメーター設定ファイルのEXTRACTFILEセクションのNUMラベルに指定した値」です。

注※2

環境ディレクトリは,論理ホスト作成時に指定した共有ディスク上のディレクトリです。

System Log Monitor Command(PD_SLMX)レコードには,処理結果が格納されます。

System Log Monitor Command(PD_SLMX)レコードについては,「10. レコード」を参照してください。

SAPシステムのシステムログ情報を抽出する流れを次の図に示します。

図5‒2 システムログ情報を抽出する流れ

[図データ]

〈この節の構成〉