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JP1 Version 12 JP1/Performance Management - Agent Option for Oracle


1.1.7 マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)構成で運用できます

監視対象がOracle Database 12c Release 2以降の場合,従来の非マルチテナント・コンテナ・データベース(以降,非CDBと省略します)構成に加えて,マルチテナント・コンテナ・データベース(以降,CDBと省略します)構成で運用することができます。

CDB構成の環境では,次の監視を行うことができます。

CDB構成の場合は,PDBおよびルート・コンテナそれぞれでサポートするレコードが非CDB構成の場合と異なります。また,レコードやフィールドによって,監視対象のPDBやルート・コンテナの範囲を収集する,またはデータベースインスタンスで共通の情報を収集するものがあります。

詳細については,「6. レコード一覧」または各レコードのフィールドの説明を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) シングルインスタンスでCDB構成を運用する場合

非CDB構成で監視する場合,またはCDB構成で監視する場合の運用を次に示します。

(a) 非マルチテナント・コンテナ・データベース(非CDB)を監視する場合

PFM - Agent for OracleのインスタンスをOracleのインスタンスごとに作成して監視します。

図1‒2 非CDB構成で監視する場合

[図データ]

(b) ルート・コンテナ(CDB$ROOT)またはPDBを監視する場合

PFM - Agent for Oracleのインスタンスを作成してPDBおよびルート・コンテナを監視します。

図1‒3 CDB構成で監視する場合(シングルPDB構成の場合)

[図データ]

PFM - Agent for Oracleのインスタンスを作成してPDBおよびルート・コンテナを監視します。

図1‒4 CDB構成で監視する場合(マルチPDB構成の場合)

[図データ]

(c) ルート・コンテナ(CDB$ROOT)から属しているすべてのPDBを監視する場合

ルート・コンテナ(CDB$ROOT)を監視するPFM - Agent for Oracleのインスタンスを作成してルート・コンテナ(CDB$ROOT)および属しているPDBを監視します。

図1‒5 CDB構成でルート・コンテナ(CDB$ROOT)から属しているすべてのPDBを監視する場合

[図データ]

(2) Oracle RACでCDB構成を運用する場合

(a) 非マルチテナント・コンテナ・データベース(非CDB)の監視

PFM - Agent for Oracleのインスタンスを各ノードのOracleのインスタンスごとに作成して監視します。

図1‒6 Oracle RACで非CDB構成を運用する場合

[図データ]

(b) ルート・コンテナ(CDB$ROOT)またはPDBを監視する場合

PFM - Agent for Oracleのインスタンスを作成して各ノードのPDBおよびルート・コンテナを監視します。

図1‒7 Oracle RACでCDB構成(シングルテナント)を運用する場合

[図データ]

PFM - Agent for Oracleのインスタンスを作成して各ノードのPDBおよびルート・コンテナを監視します。

図1‒8 Oracle RACでCDB構成(マルチテナント)を運用する場合

[図データ]

(c) ルート・コンテナ(CDB$ROOT)から属しているすべてのPDBを監視する場合

ルート・コンテナ(CDB$ROOT)を監視するPFM - Agent for Oracleのインスタンスを作成して,各ノードのルート・コンテナ(CDB$ROOT)および属しているPDBを監視します。

図1‒9 Oracle RACでCDB 構成のルート・コンテナ(CDB$ROOT)から属しているすべてのPDBを監視する場合

[図データ]

(3) 注意事項

CDB構成(マルチテナント)で複数のPDBやルート・コンテナ(CDB$ROOT)を監視する場合,それぞれのコンテナを監視するPFM - Agent for Oracleのインスタンスを作成します。作成できるインスタンス数は,システム構成やリソースの状態,監視するレコード数,または,収集間隔によって変化します。運用を行う前に十分に検討してください。