1.1.7 マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)構成で運用できます
監視対象がOracle Database 12c Release 2以降の場合,従来の非マルチテナント・コンテナ・データベース(以降,非CDBと省略します)構成に加えて,マルチテナント・コンテナ・データベース(以降,CDBと省略します)構成で運用することができます。
CDB構成の環境では,次の監視を行うことができます。
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ルート・コンテナ(CDB$ROOT)またはプラガブル・データベース(以降,PDBと省略します)を監視する場合
ルート・コンテナ(CDB$ROOT)やPDBごとにPFM - Agent for Oracleのインスタンスを作成して監視することができます。
ルート・コンテナ(CDB$ROOT)またはPDBの稼働状態を個々に監視する場合や,詳細なパフォーマンスデータを取得したい場合は,この構成で監視します。
なお,アプリケーション・コンテナ(アプリケーション・ルート,およびアプリケーションPDB)ごとの監視はサポートしていません。
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ルート・コンテナ(CDB$ROOT)から属しているすべてのPDBを監視する場合
ルート・コンテナ(CDB$ROOT)を監視するPFM - Agent for Oracleのインスタンスを作成することで,次のパフォーマンスデータを監視することができます。
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ルート・コンテナ(CDB$ROOT)に属しているすべてのPDBのオープン・モードおよびPDBのサイズの監視
PDBのサイズを監視する場合,監視対象のOracle Databaseで,PDBのストレージ制限サイズ(MAX_SIZE,MAX_DIAG_SIZE,MAX_AUDIT_SIZE)の値が未設定または無制限の場合,各ストレージ制限サイズおよび各使用可能な領域サイズの値が0,各使用可能な領域割合の値が100となりフィールドの監視ができません。詳細については,「6. レコード一覧」の説明を参照してください。
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ルート・コンテナ(CDB$ROOT)および属しているすべてのオープンされたPDBの表領域サイズの監視
ルート・コンテナ(CDB$ROOT)を監視することで属しているすべてのPDBのオープン・モードなどを一元的に監視したい場合は,この構成で監視します。
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CDB構成の場合は,PDBおよびルート・コンテナそれぞれでサポートするレコードが非CDB構成の場合と異なります。また,レコードやフィールドによって,監視対象のPDBやルート・コンテナの範囲を収集する,またはデータベースインスタンスで共通の情報を収集するものがあります。
詳細については,「6. レコード一覧」または各レコードのフィールドの説明を参照してください。
(1) シングルインスタンスでCDB構成を運用する場合
非CDB構成で監視する場合,またはCDB構成で監視する場合の運用を次に示します。
(a) 非マルチテナント・コンテナ・データベース(非CDB)を監視する場合
PFM - Agent for OracleのインスタンスをOracleのインスタンスごとに作成して監視します。
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(b) ルート・コンテナ(CDB$ROOT)またはPDBを監視する場合
PFM - Agent for Oracleのインスタンスを作成してPDBおよびルート・コンテナを監視します。
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PFM - Agent for Oracleのインスタンスを作成してPDBおよびルート・コンテナを監視します。
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(c) ルート・コンテナ(CDB$ROOT)から属しているすべてのPDBを監視する場合
ルート・コンテナ(CDB$ROOT)を監視するPFM - Agent for Oracleのインスタンスを作成してルート・コンテナ(CDB$ROOT)および属しているPDBを監視します。
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(2) Oracle RACでCDB構成を運用する場合
(a) 非マルチテナント・コンテナ・データベース(非CDB)の監視
PFM - Agent for Oracleのインスタンスを各ノードのOracleのインスタンスごとに作成して監視します。
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(b) ルート・コンテナ(CDB$ROOT)またはPDBを監視する場合
PFM - Agent for Oracleのインスタンスを作成して各ノードのPDBおよびルート・コンテナを監視します。
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PFM - Agent for Oracleのインスタンスを作成して各ノードのPDBおよびルート・コンテナを監視します。
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(c) ルート・コンテナ(CDB$ROOT)から属しているすべてのPDBを監視する場合
ルート・コンテナ(CDB$ROOT)を監視するPFM - Agent for Oracleのインスタンスを作成して,各ノードのルート・コンテナ(CDB$ROOT)および属しているPDBを監視します。
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(3) 注意事項
CDB構成(マルチテナント)で複数のPDBやルート・コンテナ(CDB$ROOT)を監視する場合,それぞれのコンテナを監視するPFM - Agent for Oracleのインスタンスを作成します。作成できるインスタンス数は,システム構成やリソースの状態,監視するレコード数,または,収集間隔によって変化します。運用を行う前に十分に検討してください。