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JP1 Version 12 JP1/Performance Management - Agent Option for Platform(UNIX(R)用)


3.1.4 ネットワークの監視例

ネットワークのパフォーマンスを監視する方法について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 概要

ネットワークの情報を監視すれば,システムが提供している機能の応答速度の状況を確認できます。

ネットワークのデータの送受信量などを継続的に監視すれば,ネットワーク構成の決定や拡張などを計画的に行えます。

関連するレコードとフィールドを次の表に示します。

表3‒5 ネットワークに関連する主なフィールド

使用レコード

使用フィールド

値の見方(例)

PI_NIND

Pkts Rcvd/sec

受信した1秒当たりのパケット数。高い値の場合,多量のパケット受信に成功したこと示す。

PI_NINS

PI_NIND

Pkts Xmitd/sec

送信した1秒当たりのパケット数。高い値の場合,多量のパケット送信に成功したこと示す。

PI_NINS

PI_NIND

Max Transmission Unit

最大パケットサイズ。MTUを自動で割り当てる環境で,高い値(1,500以上)の場合,データ受け渡しに再分割する処理が発生し,小さい値(1,500以下)の場合,制御信号とブロック数が増え,ネットワークのボトルネックになるおそれがある。

(2) 監視項目

(a) ネットワークインターフェースカードに帯域幅(一定時間内に転送できるデータの量)を超えるデータ受信がないか監視したい

ネットワークインターフェースカードの帯域幅は,監視テンプレートで提供しているNetwork Rcvd/secアラームを使用することで,監視できます。

ネットワークインターフェースカードの帯域幅をアラームで監視すると,ネットワークの送受信パケット数を監視できます。

パケット数が継続的にしきい値以上の場合,ネットワークインターフェースカードまたは物理ネットワークをアップグレードする判断材料となることがあります。

詳細については,「3.2.4(1) 監視テンプレート」を参照してください。