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JP1 Version 12 JP1/Performance Management - Agent Option for Platform(UNIX(R)用)


2.3.19 日立サーバ論理分割機構を使用した仮想化システムで収集できるデータ

〈この項の構成〉

(1) 日立サーバ論理分割機構の機能

日立サーバ論理分割機構が提供する機能は,ほかの仮想化システムと同様に,次のようなものがあります。

上記機能を日立サーバ論理分割機構が管理し,仮想化システムを実現します。仮想ネットワーク,仮想プロセッサの割り当て数,仮想メモリーのリソースを変更するときは,論理パーティションを停止する必要があります。仮想プロセッサの割り当て率を変更するときは,論理パーティションを停止する必要はありません。

(2) 日立サーバ論理分割機構の構造

日立サーバ論理分割機構はVMwareと同じような親子構造をしています。日立サーバ論理分割機構で仮想化システム構築の手順を簡単に説明します。

  1. インストールした日立サーバ論理分割機構を起動する。

  2. 仮想マシンの作成および設定を行う。

  3. 仮想マシンを起動する。

(3) 日立サーバ論理分割機構上でのPFM - Agent for Platformの利用

日立サーバ論理分割機構上でPFM - Agent for Platformを利用するには,次の点に注意してください。

PFM - Agent for Platformのインストール

日立サーバ論理分割機構はSVPフレームという特殊な環境に構築されます。そのため,SVPフレーム上にPFM - Agent for Platformをインストールしないでください。

プロセッサ情報

日立サーバ論理分割機構は,論理パーティションを設定してから起動する仮想化システムのため,PFM - Agent for Platformの動作中にプロセッサ数が変更されることはありません。そのため,通常どおり運用できますが,割り当てられたプロセッサ数と物理的に存在するプロセッサ数が一致しないことがあります。

メモリー

日立サーバ論理分割機構は,論理パーティションを設定してから起動する仮想化システムのため,PFM - Agent for Platformの動作中にメモリー量が変更されることはありません。そのため通常どおり運用できます。

デバイス

ディスクのパフォーマンスデータは論理パーティション群だけです。ホストOSを含むシステム全体のパフォーマンスデータは収集できません。ネットワークアダプター情報に関しては,論理パーティションに割り当てられた仮想的なネットワークアダプター情報を取得します。