2.3.14 仮想化システムの機能と収集されるパフォーマンスデータ
仮想化システムでは,そのシステムの実現方法によって,提供しているリソースの仕組みなどが異なります。また,リソースの変更に関しても,論理パーティションの一時停止が必要なものとそうでないものがあります。論理パーティションの停止が必要な場合,PFM - Agent for Platformも一時停止するため,あまり影響を受けることはありません。しかし,論理パーティションの停止が必要でなく,動的にリソースが変更されるシステムの場合,PFM - Agent for Platformで取得したパフォーマンスデータは大きく影響を受ける場合があります。その場合は,動的なリソース変更に影響を受けにくいパフォーマンスデータを収集することをお勧めします。
仮想化システムごとに,収集できるリソースを次の表に示します。
仮想化システム |
リソース |
|||
---|---|---|---|---|
プロセッサ数 |
メモリー |
ディスク |
ネットワーク |
|
Zone |
− |
− |
△ |
− |
PowerVM |
○ |
○ |
△ |
△ |
HP Integrity Virtual Machines(I-VM) |
△ |
△ |
△ |
△ |
VMware/KVM |
△ |
△ |
△ |
△ |
日立サーバ論理分割機構 |
△ |
△ |
− |
△ |
WPAR |
○ |
○ |
○ |
− |
Linuxのコンテナ※ |
− |
− |
△ |
△ |
- (凡例)
-
○:動的に変更が可能
△:論理パーティションやLinuxのコンテナ自体に変更を反映するために,論理パーティションまたはLinuxのコンテナの一時停止が必要
−:未対応
- 注※
-
PFM - Agent for PlatformがサポートしているLinuxのコンテナエンジンは,DockerとPodmanです。