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JP1 Version 12 JP1/Performance Management - Agent Option for Platform(UNIX(R)用)


2.3.7 仮想化システム上でのPFM - Agent for Platformの利用例(物理的なリソース追加が必要であるか判断したい場合)

物理的なリソースが常に高負荷を示している場合,別途物理的なリソースの追加を検討してください。

ただし,仮想化システムでは1つのゲストOSまたは論理パーティションが高負荷でも,システム全体から見ると負荷が低いこともあります。そのため,すべてのゲストOS,またはすべての論理パーティションが高負荷であることを確認してください。

PFM - Agent for Platformで負荷状況を確認する際に,仮想化システムでは通常の環境と異なる見方が必要になることもあります。

仮想化システムではプロセッサやメモリーなどの動的に変更できるリソースが存在します。そのため,プロセッサやメモリーの使用率だけでなく,現在のキューの長さやページング頻度などの,リソースの動的変更の影響を受けにくい項目もあわせて監視してください。

次に示すグラフは,プロセッサリソースを例とするサンプルです。

図2‒4 プロセッサリソースの追加が必要と推測されるケース(プロセッサ使用率監視時)

[図データ]

図の例では,論理パーティションBのプロセッサ使用率が高負荷のため割り当て比率を切り替えましたが,論理パーティションAとBどちらの使用率も高い状態となっています。このような場合は,物理的なリソースが不足しています。