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JP1 Version 12 JP1/Performance Management - Agent Option for Platform(UNIX(R)用)


2.3.6 仮想化システム上でのPFM - Agent for Platformの利用例(仮想化システムの設定を変更するべきか判断したい場合)

特定のゲストOSまたは論理パーティション上でリソースを大量に消費しているにも関わらず,物理リソースに余裕がある場合,仮想化システムの設定を変更することをお勧めします。

そのような状態かどうかを判定する材料として,PFM - Agent for Platformを利用できます。

次に示すグラフは,プロセッサリソースの割り振り設定が適切でないケースです。

図2‒2 プロセッサリソースの割り振り設定が不十分なケース(プロセッサ使用率監視時)

[図データ]

論理パーティションAのプロセッサ使用率が100%となっているため,割り振り比率を切り替えています。しかし,論理パーティションAのプロセッサ使用率は下がらないで,論理パーティションBのプロセッサ使用率は余裕がある状態となっています。このような場合は,割り振り比率の設定を変更してください。

次に示すグラフは,プロセッサリソースの割り振り設定が適切なケースです。

図2‒3 プロセッサリソースの割り振り設定が適切なケース(キュー内プロセス数監視時)

[図データ]

論理パーティションAのキュー内のプロセス数が多い状態で,プロセッサリソースの比率を切り替えています。その結果,論理パーティションAのキュー内のプロセス数が減少しています。