Logical Disk Overview(PI_LOGD)
- 〈このページの構成〉
機能
Logical Disk Overview(PI_LOGD)レコードには,ハードディスクドライブまたは固定ディスクドライブの論理パーティションの読み込み,書き込み,転送,および領域についての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータが格納されます。
このレコードは,複数インスタンスレコードです。
- 注意
-
-
このレコードは,ハードディスクドライブまたは固定ディスクドライブの性能情報が収集されます。このため,ネットワークディスクなどの性能情報は監視できません。
-
このレコードのID(INSTANCE)フィールドの値が「Harddisk」で始まる文字列で表示されている場合,次のフィールドは正しく収集されません。この現象は,OSがディスクボリュームを正常に認識できない場合に発生します。また,ID(INSTANCE)フィールドの値が「_Total」の場合,収集したレコードの合計値となるため,正しく収集されません。このため,このフィールドをアラームで監視した場合,不当に異常を通知することがあります。
・Drive Type(DRIVE_TYPE)フィールドは,「NO ROOT DIR」と表示されます。
・Page File Size Mbytes(PAGE_FILE_SIZE_BYTES)フィールド,およびTotal Size Mbytes(TOTAL_DISK_SIZE)フィールドは「0」で表示されます。
-
このレコードのID(INSTANCE)フィールドに対応するディスクボリュームに,セキュリティの設定によってアクセスできない場合,このディスクボリュームのレコードは作成されません。このディスクボリュームのレコードを作成する必要がある場合,SYSTEMユーザーアカウントがアクセスできるセキュリティ設定をしてください。
-
OSのシステム管理情報を提供するWindows Management Instrumentationサービス(サービス名:Winmgmt)のスタートアップの種類を「無効」に設定している場合,Page File Size Mbytesフィールドは正しく収集できません。PFM - Agent for Platform起動中にWindows Management Instrumentationサービスのスタートアップの種類が「無効」になった場合,「無効」以外に設定したあと,PFM - Agent for Platformを再起動してください。
-
このレコードでは,Windowsのフォルダマウント機能を使用して作成したマウントポイントごとのディスク使用率は監視できません。
-
CSVファイルシステム(CSVFS)は,PI_LOGDレコードでパフォーマンス情報を収集できません。
-
デフォルト値および変更できる値
項目 |
デフォルト値 |
変更可否 |
---|---|---|
Collection Interval |
60 |
○ |
Collection Offset※ |
0 |
○ |
Log |
No |
○ |
LOGIF |
空白 |
○ |
Over 10 Sec Collection Time |
No |
× |
Realtime Report Data Collection Mode |
Reschedule |
○ |
- 注※
-
指定できる値は,0〜32,767秒(Collection Intervalで指定した値の範囲内)です。これは,複数のデータを収集する場合に,一度にデータの収集処理が実行されると負荷が集中するので,収集処理の負荷を分散するために使用します。なお,データ収集の記録時間は,Collection Offsetの値に関係なく,Collection Intervalと同様の時間となります。
ODBCキーフィールド
PI_LOGD_INSTANCE
ライフタイム
ディスクドライブの構成から構成変更まで。
レコードサイズ
-
固定部:681バイト
-
可変部:700バイト
フィールド
PFM-View名 (PFM-Manager名) |
説明 |
要約 |
形式 |
デルタ |
サポート対象外 |
データソース |
---|---|---|---|---|---|---|
% Disk Read Time(PCT_DISK_READ_TIME) |
読み込み要求の処理でディスクがビジーだった経過時間の割合(%)。 |
% |
float |
No |
− |
− |
% Disk Time(PCT_DISK_TIME) |
読み込みまたは書き込み要求の処理でディスクがビジーだった経過時間の割合(%)。通常,継続的に100%に近い状態の場合,ディスクが激しく使用されていることを示す。 |
% |
float |
No |
− |
− |
% Disk Usage(PCT_DISK_USAGE) |
領域全体に対するディスクの使用率(%)。※ |
% |
float |
No |
− |
100 - PCT_FREE_SPACE |
% Disk Write Time(PCT_DISK_WRITE_TIME) |
書き込み要求の処理でディスクがビジー状態だった経過時間の割合(%)。 |
% |
float |
No |
− |
− |
% Free Space(PCT_FREE_SPACE) |
使用可能な領域全体に対するディスクの空き領域(%)。※ |
% |
float |
No |
− |
− |
% Idle Time(PCT_IDLE_TIME) |
ディスクがアイドル状態だった時間の割合(%)。 |
% |
float |
No |
− |
− |
Available Space Mbytes(FREE_DISK_SIZE) |
Free Mbytesフィールドと同じ値。※ |
AVG |
ulong |
No |
− |
− |
Avg Disk Bytes/Read(AVG_DISK_BYTES_PER_READ) |
読み込み処理中にディスクから転送された平均値(バイト数/処理)。 |
AVG |
float |
No |
− |
− |
Avg Disk Bytes/Write(AVG_DISK_BYTES_PER_WRITE) |
書き込み処理中にディスクから転送された平均値(バイト数/処理)。 |
AVG |
float |
No |
− |
− |
Avg Disk Bytes/Xfer(AVG_DISK_BYTES_PER_TRANSFER) |
書き込み処理中または読み込み処理中にディスク間で転送された平均値(バイト数/処理)。通常,転送サイズが大きいほどシステムは効率的に実行されていることを示す。 |
AVG |
float |
No |
− |
− |
Avg Disk Queue Length(AVG_DISK_QUEUE_LENGTH) |
ディスクのキューに入った読み込みおよび書き込み要求数の平均値。 |
AVG |
float |
No |
− |
− |
Avg Disk Read Queue Length(AVG_DISK_READ_QUEUE_LENGTH) |
ディスクのキューに入った読み込み要求数の平均値。 |
AVG |
float |
No |
− |
− |
Avg Disk Secs/Read(AVG_DISK_SEC_PER_READ) |
ディスクからのデータの読み込み処理の平均時間(秒単位)。 |
AVG |
float |
No |
− |
− |
Avg Disk Secs/Write(AVG_DISK_SEC_PER_WRITE) |
ディスクへのデータの書き込み処理の平均時間(秒単位)。 |
AVG |
float |
No |
− |
− |
Avg Disk Secs/Xfer(AVG_DISK_SEC_PER_TRANSFER) |
ディスク転送処理の平均時間(秒単位)。 |
AVG |
float |
No |
− |
− |
Avg Disk Write Queue Length(AVG_DISK_WRITE_QUEUE_LENGTH) |
ディスクのキューに入った書き込み要求数の平均値。 |
AVG |
float |
No |
− |
− |
Current Disk Queue Length(CURRENT_DISK_QUEUE_LENGTH) |
ディスクに残っている処理待ちまたは処理中のキューの要求数。通常,キューの長さが継続的に「2」を超える状態の場合,ディスクの混雑を示す。※ |
AVG |
ulong |
No |
− |
− |
Disk Bytes/sec(DISK_BYTES_PER_SEC) |
書き込みまたは読み込み処理中にディスク間でデータが転送される速度(バイト/秒)。通常,転送速度が速いほどシステムは効率的に実行されていることを示す。 |
AVG |
float |
No |
− |
− |
Disk Read Bytes/sec(DISK_READ_BYTES_PER_SEC) |
読み込み処理中にディスクからデータが転送される速度(バイト/秒)。 |
AVG |
float |
No |
− |
− |
Disk Reads/sec(DISK_READS_PER_SEC) |
ディスクからの読み込み処理の速度(/秒)。 |
AVG |
float |
No |
− |
− |
Disk Write Bytes/sec(DISK_WRITE_BYTES_PER_SEC) |
書き込み処理中にディスクにデータが転送される速度(バイト/秒)。 |
AVG |
float |
No |
− |
− |
Disk Writes/sec(DISK_WRITES_PER_SEC) |
ディスクへの書き込み処理の速度(/秒)。 |
AVG |
float |
No |
− |
− |
Disk Xfers/sec(DISK_TRANSFERS_PER_SEC) |
ディスクへの読み込みおよび書き込み処理の速度(/秒)。 |
AVG |
float |
No |
− |
− |
Drive Type(DRIVE_TYPE) |
ディスクのタイプ。有効な値は次のとおり。
|
COPY |
string(36) |
No |
− |
− |
Free Mbytes(FREE_MEGABYTES) |
使用可能なディスク領域全体に対する未使用領域(メガバイト単位)。このフィールドを履歴レポートで要約した場合,最小値が表示される。※ |
LO |
ulong |
No |
− |
− |
ID(INSTANCE) |
論理ディスクボリューム名。 (例)C:やD:など |
COPY |
string(256) |
No |
− |
− |
Interval(INTERVAL) |
レコードが格納された収集間隔の時間(秒単位)。 リアルタイムレポートの場合,最初の値は「5」。履歴レポートで要約した場合,最後に格納した値を表示する。 |
COPY |
ulong |
No |
− |
RECORD_TIME (T1) - RECORD_TIME (T0) |
Interval2(INTERVAL2) |
レコードが格納された収集間隔の時間(秒単位)。 リアルタイムレポートの場合,最初の値は「5」。履歴レポートで要約した場合,要約したレコードの合計を表示する。 |
ADD |
ulong |
No |
− |
RECORD_TIME (T1) - RECORD_TIME (T0) |
Page File Size Mbytes(PAGE_FILE_SIZE_BYTES) |
ドライブに割り当てられた,有効なページングファイルの物理サイズ(メガバイト単位)。※ |
COPY |
double |
No |
2012, 2016, 2019 |
ReturnValue / 1MB |
Record Time(RECORD_TIME) |
レコードが作成された時刻。 |
COPY |
time_t |
No |
− |
− |
Record Type(INPUT_RECORD_TYPE) |
レコード名。常に「LOGD」。 |
COPY |
char(8) |
No |
− |
− |
Split IO/Sec(SPLIT_IO_PER_SEC) |
ディスクへのI/Oが複数のI/Oに分割された割合(/秒)。分割I/Oは,大き過ぎて1つのI/Oに収まらない場合,またはディスクが断片化しているサイズのデータを要求する場合に発生する。 |
AVG |
float |
No |
− |
− |
Total Size Mbytes(TOTAL_DISK_SIZE) |
ディスクのサイズ(メガバイト単位)。※ |
COPY |
double |
No |
− |
( ディスク上のクラスタの総数 * クラスタ当たりのセクタ数 * セクタ当たりのバイト数 ) / 1MB |