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JP1 Version 12 JP1/Performance Management - Agent Option for Platform(Windows(R)用)


フィールドの値

ここでは,各フィールドに格納される値について説明します。

〈このページの構成〉

データソース

各フィールドには,Performance Managementや監視対象プログラムから取得した値や,これらの値をある計算式に基づいて計算した値が格納されます。各フィールド値の取得先または計算方法は,フィールドの表の「データソース」列で示します。

PFM - Agent for Platformの「データソース」列の文字列は,Windowsから取得したパフォーマンスデータを加工してフィールドの値を設定している場合,そのフィールドに設定される値の計算方法を示します。なお,データソースでは,次に示す表記方法で示します。

例えば,Active Server Pages(PI_ASP2)レコードのDebugging Requests(DEBUGGING_REQUESTS)フィールドは,「TOTAL_DEBUGGING_REQUESTS (T1) - TOTAL_DEBUGGING_REQUESTS (T0)」と記載し,このフィールドの値には,その時点で収集されたTOTAL_DEBUGGING_REQUESTSフィールドの値から1回前に収集されたTOTAL_DEBUGGING_REQUESTSフィールドの値を引いた値が格納されます。

デルタ

変化量でデータを表すことを「デルタ」と呼びます。例えば,1回目に収集されたパフォーマンスデータが「3」,2回目に収集されたパフォーマンスデータが「4」とすると,変化量として「1」が格納されます。各フィールドの値がデルタ値かどうかは,フィールドの表の「デルタ」列で示します。

リアルタイムレポートの設定で,[デルタ値で表示]がチェックされている場合,最初にデータが収集されたときから値が表示されます。ただし,前回のデータを必要とするレポートの場合,初回の値は「0」で表示されます。2回目以降のデータ収集は,収集データの値が表示されます。

PFM - Agent for Platformで収集されるパフォーマンスデータは,次の表のように異なります。

表8‒6 PFM - Agent for Platformで収集されるパフォーマンスデータ

レコードタイプ

デルタ

データ種別

[デルタ値で表示]のチェック

レコードの値

PIレコードタイプ

Yes

No

リアルタイムデータ

あり

収集時点の値が表示される。

なし

収集時点の値が表示される。

  • 履歴データ

  • アラームの監視データ

収集時点の値が表示される。

PDレコードタイプ

Yes

No

リアルタイムデータ

あり

収集時点の値が表示される。

なし

収集時点の値が表示される。

  • 履歴データ

  • アラームの監視データ

収集時点の値が表示される。

(凡例)

−:該当しない

注※

次に示すPFM - Web Consoleの項目がチェックされているかどうかを示します。

  • レポートウィザードの[編集 > 表示設定(リアルタイムレポート)]画面の[デルタ値で表示]

  • レポートウィンドウの[Properties]タブの[表示設定(リアルタイムレポート)]の[デルタ値で表示]

パフォーマンスデータが収集される際の注意事項を次に示します。

各フィールドの平均および割合

各フィールドの平均や割合の値については,Interval時間によって秒単位の値として求められるものと,データの収集間隔によって求められるものとがあります。特に断り書きがない場合,データの収集間隔によって求められる値となります(Intervalが60秒間隔の場合,1分単位のデータとなります)。

Intervalフィールドの値

Intervalフィールドの値は,レコードタイプによって異なります。Intervalフィールドの値を次の表に示します。

表8‒7 Intervalフィールドの値

レコードタイプ

インスタンスタイプ

レポートタイプ

説明

Interval(INTERVAL)

Interval2(INTERVAL2)

PIレコードタイプ

複数インスタンスレコード

リアルタイムレポート

最初の値は「5」。

以降はレポートに設定されている「更新間隔」の値を表示する(秒単位)。

履歴レポート

レポートに設定されている「更新間隔」の値を表示する(秒単位)。

要約した場合,最後に収集した値を表示する。

レポートに設定されている「更新間隔」の値を表示する(秒単位)。

要約した場合,要約したレコードの合計を表示する。

シングルインスタンスレコード

リアルタイムレポート

最初の値は「5」。

以降はレポートに設定されている「更新間隔」の値を表示する(秒単位)。

履歴レポート

レポートに設定されている「更新間隔」の値を表示する(秒単位)。

要約した場合,要約したレコードの合計を表示する。

PDレコードタイプ

複数インスタンスレコード

リアルタイムレポート

最初の値は「5」。

以降はレポートに設定されている「更新間隔」の値を表示する(秒単位)。

ただし,次のレコードでは,常に「0」。

  • Device Detail(PD_DEV)

  • Process Detail(PD)

  • Process End Detail(PD_PEND)

  • Service Process Detail(PD_SVC)

履歴レポート

レポートに設定されている「更新間隔」の値を表示する(秒単位)。

ただし,次のレコードでは,常に「0」。

  • Device Detail(PD_DEV)

  • Process Detail(PD)

  • Process End Detail(PD_PEND)

  • Service Process Detail(PD_SVC)

シングルインスタンスレコード

リアルタイムレポート

履歴レポート

(凡例)

−:該当しない

注※

「更新間隔」は,次の計算式で算出されます。

Intervalフィールドの値 = Record Timeフィールドの値 - 前回取得時のRecord Timeフィールドの値