6.7.1 アプリケーションの稼働・非稼働情報を収集するためのユーザーレコードの設定
アプリケーションの稼働・非稼働情報を収集するためのユーザーレコードの設定方法を示します。
設定手順として,まずインスタンスを作成し,次にそのインスタンスのプロパティ(監視するアプリケーション名やしきい値)を設定します。
- 〈この項の構成〉
(1) インスタンスを作成する
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監視コンソールのWebブラウザからPFM - Web Consoleにログインする。
[メイン]画面が表示されます。
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[メイン]画面のナビゲーションフレームで[サービス階層]タブを選択する。
[サービス階層]画面が表示されます。
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ナビゲーションフレームから「Machines」フォルダの下位の階層を展開する。
Performance Managementのサービスがインストールされているホストの名前が付いたフォルダが表示されます。また,ホスト名が付いたフォルダを展開すると,そのホストにインストールされているサービスが表示されます。
各サービスの名前は,サービスIDで表示されます。サービスIDの詳細については「付録B 識別子一覧」,およびマニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,サービスの命名規則について説明している個所を参照してください。
サービスIDの形式は,プロダクト名表示機能が有効か無効かによって異なります。プロダクト名表示機能の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,Performance Managementの機能について説明している章を参照してください。
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PFM - Agentホストのフォルダの下位にある階層を展開し,Agent Collectorサービスを選択する。
ホスト名<Windows>(Agent Collectorサービス)を選択します。選択したAgent Collectorサービスにチェックマークが表示されます。
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メソッドフレームの[プロパティ]メソッドを選択する。
[サービスのプロパティ]画面が表示されます。
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[ADDITION OR DELETION A SETTING]ツリーを選択する。
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インフォメーションフレームの下部の[ADD AN APPLICATION MONITORING SETTING]に任意のインスタンス名を入力し,[OK]ボタンをクリックする。
[サービスのプロパティ]画面の[Application monitoring setting]ツリーの下位に,インスタンス名のツリーが生成されます。
- 重要
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[ADD AN APPLICATION MONITORING SETTING]に入力するインスタンス名は,ユーザーで任意に指定できます。ここで指定したインスタンス名は,PD_APPレコードの「Application Name」フィールドに格納され,アプリケーションを特定するための識別子として利用します。
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[ADD AN APPLICATION MONITORING SETTING]に指定できる文字は,次の文字を除く半角英数字および半角記号です。1〜63バイトの範囲で指定できます。
タブ文字(\t) \ : ; , * ? " ' <> |
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設定できるインスタンスの数は,64個までです。
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(2) インスタンスのプロパティを設定する
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上記手順のあと,再び[サービスのプロパティ]画面を表示し,[Application monitoring setting]ツリーの下位に生成されたインスタンス名のツリーを選択する。
インフォメーションフレームの下部に,プロパティ情報の入力画面が表示されます。
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プロパティを設定する。
プロセスの種別,プロセス名,プロセス数のしきい値の下限値と上限値を設定します。複数のプロセス情報を設定できます。プロパティを次の表に示します。
表6‒10 監視フィールドのプロパティ 設定項目
パラメーター名
設定内容
対応するPD_APPレコードのフィールド名
プロセスの種別
ProcessXX Kind
「Command Line」か「Service Name」のどちらかを選択します。なお,「None」を選択すると評価をしません。
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「Command Line」を選択すると,PDレコードのProgramフィールドの値を使用して評価します。
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「Service Name」を選択すると,PD_SVCレコードのService Nameフィールドの値を使用して評価します。
ProcessXX Kind
プロセス名
ProcessXX Name
プロセス名を127バイト以内で入力します。
ProcessXX Name
プロセス数のしきい値の上限値と下限値
ProcessXX Range
プロセス数のしきい値の下限値と上限値を「1-2」のようにハイフン(-)でつないで入力します。
ハイフンを使用しないで値を1つだけ指定すると,下限値と上限値に同じ値を設定できます。例えば,「10」を指定すると,「10-10」が設定されます。
設定できる値は0〜65535です。
ProcessXX Range
- (凡例)
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XX:01〜15までの数値が入る。
- 重要
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「ProcessXX Name」プロパティに指定した値を使用して,アプリケーションの稼働・非稼働を評価します。ただし,PFM - Web ConsoleでPD_APPレコードの「ProcessXX Name」フィールドをレポート表示すると,先頭から31バイトまでしか表示されません。
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先頭から31バイトまでが同じ名称のプロセスが複数存在する場合,それぞれのプロセスを監視するために,インスタンスをプロセスごとに分けて設定し,その評価結果(PD_APPレコードの「ProcessXX Name」フィールドの値)でアラーム通知するように設定します。しかし,PD_APPレコードの「ProcessXX Name」フィールドの値がすべてのインスタンスで同じ名称となるため,正しくアラーム通知できません。このため,PD_APPレコードの「ProcessXX Name」フィールドの値を使用しないで「ProcessXX Status」フィールドの値を使用してアラーム通知するように設定してください。設定例については,「6.7.4(4) 先頭から31バイトまでが同じ名称のプロセスが複数存在する場合に,ある特定のプロセスに対して起動しているか監視する場合」を参照してください。
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「ProcessXX Name」プロパティに指定できる文字は,次の文字を除く半角英数字および半角記号です。
タブ文字(\t) \ : ; , " ' <> |
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「ProcessXX Name」プロパティに指定できる文字のうち,ワイルドカード文字として「*」および「?」を利用できます。「*」は0個以上の任意の文字,「?」は任意の1文字を意味します。
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「ProcessXX Name」プロパティにWindowsのプログラムの拡張子(.exeなど)を指定しないでください。
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[OK]ボタンをクリックする。
設定内容が有効になります。