Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Performance Management - Agent Option for Platform(Windows(R)用)


2.3.15 VMware/Hyper-Vを使用した仮想化システムで収集できるデータ

VMware/Hyper-Vは,Intelアーキテクチャー上で仮想化システムを実現するソフトウェアです。ソフトウェア上で仮想化システムを実現するため汎用性が高く,さまざまな環境で柔軟な動作を提供します。

〈この項の構成〉

(1) VMware/Hyper-Vの機能

VMware/Hyper-Vが提供する機能は,ほかの仮想化システムと同様に,次のようなものがあります。

上記機能をVMware/Hyper-Vが管理し,組み合わせることで仮想的なマシンであるVM(Virtual Machine)を作成します。作成されたVMはほかのホストからは1つのホストとして認識され,通常の物理マシンと同様に扱えます。

VMは複数作成して稼働させることができるため,LinuxやWindowsなどのOSを同時に動作させることもできます。

(2) VMware/Hyper-V上でのPFM - Agent for Platformの利用

VMware/Hyper-V上でPFM - Agent for Platformを利用するに際には,次の点に注意してください。

PFM - Agent for Platformのインストール

利用する際にはゲストOSにインストールしてください。

プロセッサ情報

仮想化システムでは,ホストOSに十分なリソースが割り当てられていない場合,ホストOSの動作にも影響が出ます。特に,プロセッサリソースはその影響が顕著で,過負荷が発生したとき,VMに割り当てられているプロセッサリソースが不足しているのか,ホストOSのプロセッサリソースが不足しているのかが判断できない場合があります。

また,仮想化システムによっては,プロセッサ使用率の割り当て上限,または下限を設定し,その範囲であれば自動でリソースの変動が行われるため,使用率が大幅に変動するおそれがあります。

それらが想定される場合は,現在のキューの長さなどプロセッサリソースの動的変更の影響を受けにくい項目を監視してください。

メモリー

動的に変更されるリソースとして,アラームの設定には注意してください。使用しているメモリーが一定であっても,割り当てているメモリーリソースを減少させると,メモリー使用率は増加するため,意図しないアラームが通知されることがあります。

デバイス

ディスクのパフォーマンスデータはゲストOS上の論理パーティション群だけです。ホストOSを含むシステム全体のパフォーマンスデータは収集できません。ネットワークアダプター情報に関しては,ゲストOSに割り当てられた仮想的なネットワークアダプター情報を取得します。