Lock Detail（PD_LD）
- 〈このページの構成〉
機能
Lock Detail（PD_LD）レコードは，データベースのロックに関する詳細情報を示します。データベースのロックごとに，1件のレコードが作成されます。このレコードは，複数インスタンスレコードです。
Microsoft SQL Serverで，大量のトランザクションやロックアクセスが発生している稼働状況でLock Detail（PD_LD）レコードを収集すると，次のような事象が発生することがあります。
-
Storeデータベースの容量が増加する。
-
収集に時間がかかり，収集が完了するまで他のレコードの収集がスキップされる。
-
メモリを多く消費する。
例えば，Microsoft SQL Serverのデータベースのバックアップ時にロック数が一時的に増加するような場合には，インスタンス情報の項目「LIMIT_PD_LD_NUMBER」で上限値を設定することでシステムへの負荷を軽減できます。
「LIMIT_PD_LD_NUMBER」の詳細については，「2.1.4(2)(b) 監視対象を設定する」を参照してください。
また，システムへの負荷を軽減するため，Lock Detail（PD_LD）レコードの収集を行わないことや，ロック数について収集できるDatabase Detail（PD_DD）レコード，Server Detail（PD）レコード，またはServer Locks Detail（PD_LOCK）レコードを代用することをご検討ください。
- 注意
-
Microsoft SQL ServerからUserフィールドのフィールドサイズを超えるデータを収集した場合，パフォーマンスデータの最終文字で文字化けが発生することがあります。
デフォルト値および変更できる値
|
項目 |
デフォルト値 |
変更可否 |
|---|---|---|
|
Collection Interval |
60 |
○ |
|
Collection Offset |
0 |
○ |
|
Log |
No |
○ |
|
LOGIF |
空白 |
○ |
|
Over 10 Sec Collection Time |
Yes |
× |
ODBCキーフィールド
-
PD_LD_DB_NAME
-
PD_LD_DBID
-
PD_LD_SPID
ライフタイム
ロックの開始から解除まで。
レコードサイズ
-
固定部：937バイト
-
可変部：928バイト
フィールド
|
PFM - View名 （PFM - Manager名） |
説明 |
要約 |
形式 |
デルタ |
データソース |
|
|---|---|---|---|---|---|---|
|
Microsoft SQL Server 2014以前の場合 |
Microsoft SQL Server 2016以降の場合 |
|||||
|
Blocking Flag （BLOCKING） |
ブロッキングロックかどうかを示すフラグ。有効な値は次のとおり。
|
− |
word |
No |
master..syslockinfo.req_status |
sys.dm_tran_locks.request_status |
|
DB Name （DB_NAME） |
ロックリソースに関係するデータベース名。 |
− |
string(257) |
No |
db_name(master..syslockinfo. rsc_dbid) |
db_name(sys.dm_tran_locks.resource_database_id) |
|
DBID （DBID） |
ロックリソースに関係するデータベースID。 |
− |
ulong |
No |
master..syslockinfo.rsc_dbid |
sys.dm_tran_locks.resource_database_id |
|
Demand Flag （DEMAND） |
要求ロックかどうかを示すフラグ。有効な値は次のとおり。
|
− |
word |
No |
master..syslockinfo.rsc_type, master..syslockinfo. |
sys.dm_tran_locks.resource_type, sys.dm_tran_locks. request_mode |
|
Lock Type （TYPE） |
ロックの種別（ロック要求モードとロックリソースの種別）。 |
− |
string(80) |
No |
master..syslockinfo.req_mode |
sys.dm_tran_locks.resource_type, sys.dm_tran_locks.request_mode, |
|
Orphan Flag （ORPHAN） |
孤立ロックかどうかを示すフラグ。有効な値は次のとおり。
|
− |
word |
No |
master..sysprocesses |
sys.dm_exec_sessions |
|
Page # （PAGE） |
ロックリソースに割り当てられているページ数。 |
− |
ulong |
No |
master..syslockinfo.rsc_text |
sys.dm_tran_locks.resource_description |
|
Program （PROGRAM） |
該当するロックを要求しているアプリケーションプログラム名。 |
− |
string(257) |
No |
master..sysprocesses.program_name |
sys.dm_exec_sessions.program_name |
|
Record Time （RECORD_TIME） |
インターバル終了日時。グリニッジ標準時形式。 |
− |
time_t |
No |
Remote Monitor Collector |
|
|
Record Type （INPUT_RECORD_TYPE） |
レコード種別。常に「LD」。 |
− |
char(8) |
No |
Remote Monitor Collector |
|
|
SPID （SPID） |
該当するロックを要求しているプロセスのID。 |
− |
word |
No |
master..syslockinfo.rsc_spid |
sys.dm_tran_locks.request_session_id |
|
Start Time （START_TIME） |
インターバル開始日時。グリニッジ標準時形式。 |
− |
time_t |
No |
Remote Monitor Collector |
|
|
Table （TABLE） |
ロックリソースがテーブルまたは行の場合は，そのテーブル名。 |
− |
string(257) |
No |
master..sys.dm_tran_locks.resource_associated_entity_id =各データベースのmaster..sys.all_objects.Object_idとなる行の各データベースのmaster..sys.all_objects.name |
|
|
User （USER） |
コマンドを発行したユーザーのログイン名。 |
− |
string(61) |
No |
master..sysprocesses, master..syslogins |
sys.dm_exec_sessions, sys.server_principals |
|
VA DeviceID （VADEVICEID） |
仮想エージェントのデバイスID。 |
− |
string(256) |
No |
Remote Monitor Collector |
|