2.9.2 Microsoft SQL Serverを監視する場合の注意事項
- 〈この項の構成〉
(1) Microsoft SQL Serverのすべてのバージョンを監視する場合の注意事項
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Microsoft SQL Serverの仕様により,大きなインデックスを削除または再構成した場合や,大きなテーブルを削除するか切り捨てた場合,以下に示したフィールドで正しい値を収集出来ない場合があります。その場合は,対象となるデータベースに対し,DBCC UPDATEUSAGEコマンドを実行する事で正しい値を表示出来るようになります。DBCC UPDATEUSAGEコマンドの実行方法および詳細については,Microsoft SQL Serverのマニュアルを参照してください。また,PD_DSレコードのFree %フィールドやData Unallocate %フィールドがマイナス値になることがありますが,このケースについてはインスタンス情報DB_FREE_PERC_OPTIONで[Y]を指定しておくことで,インスタンス情報DB_FREE_PERC_NUMBERで指定した値※1に書き換えることができます※2。
- 注※1
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置き換えた値であることが判別しやすい値を指定しておくと,実際にマイナス値となっている場合の確認が容易になります。
- 注※2
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Free %フィールドの値を置き換えた場合,共通メッセージログに,KAVL19847-Iメッセージが,Data Unalllocate %フィールドの値を置き換えた場合,共通メッセージログにKAVL19857-Iメッセージが出力されます。
レコードID
View名(Manager名)
PD_DS
Data Mbytes(DATA)
PD_DS
Data Space Mbytes(DATA_SPACE_MB)
PD_DS
Data Unallocate Mbytes(DATA_UNALLOCATE_MB)
PD_DS
Data Unallocate %(DATA_UNALLOCATE_RATIO)
PD_DS
Free %(PERC_FREE)
PD_DS
Free Mbytes(FREE_SPACE)
PD_DS
Index Mbytes(IDX)
PD_DS
Rsvd Mbytes(RESERVED)
PD_DS
Unused %(PERC_USED)
PD_DS
Unused Mbytes(UNUSED)
PD_SS
Data Mbytes(DATA)
PD_SS
Free %(PERC_FREE)
PD_SS
Free Mbytes(FREE_SPACE)
PD_SS
Index Mbytes(IDX)
PD_SS
Rsvd Mbytes(RESERVED)
PD_SS
Unused %(PERC_USED)
PD_SS
Unused Mbytes(UNUSED)
PI_SI
Data Mbytes(DATA)
PI_SI
Free %(PERC_FREE)
PI_SI
Free Mbytes(FREE_SPACE)
PI_SI
Index Mbytes(IDX)
PI_SI
Rsvd Mbytes(RESERVED)
PI_SI
Unused %(PERC_USED)
PI_SI
Unused Mbytes(UNUSED)
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レコードの説明やフィールドの説明中で使用されている「プロセス」という用語は,Windowsアプリケーションプログラムの動作単位として使用されるプロセスという用語とは異なる用語です。用語の説明については,「付録O 用語解説」を参照してください。
(2) Microsoft SQL Server 2019以降のバージョンを監視する場合の注意事項
Microsoft SQL Server 2019で導入されたAlways On可用性グループに対するセカンダリレプリカからプライマリレプリカへの読み取り/書き込み接続のリダイレクトを利用する環境はサポートしていません。