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JP1 Version 12 JP1/Performance Management - Remote Monitor for Microsoft(R) SQL Server


2.4.2 監視対象の更新の設定

監視対象を更新したい場合は,監視対象名を確認し,PFM - RMホストで監視対象を設定します。

更新する監視対象の情報は,次の表であらかじめ確認してください。Microsoft SQL Serverの監視対象の詳細については,Microsoft SQL Serverのマニュアルを参照してください。

表2‒15 PFM - RM for Microsoft SQL Serverの監視対象の設定

項目

説明

設定できる値

デフォルト値

TARGET_HOST

この値は更新できる。

監視対象となるMicrosoft SQL Serverが稼働しているホスト名。論理ホストの場合は,論理ホスト名。

1〜32バイトの半角英数字およびハイフン(-)だけ使用できる。ただし,「-」から始まる名前は指定できない。

インスタンス内でユニークである必要がある。

前回の設定値

SQL_INSTANCE

この値は更新できる。

監視対象となるMicrosoft SQL Serverのインスタンス名(16バイト以内の半角文字列)。

Microsoft SQL Serverのインストール方法によって,指定するインスタンス名は異なる。

既定インストールした場合:

default

インスタンス名を付与してインストールした場合:

付与したインスタンス名

前回の設定値

SQL_USER

この値は更新できる。

SQL Server認証に使用するMicrosoft SQL Serverのユーザー名(128バイト以内の半角文字列)。

sa」と同等の権限を持つユーザーアカウント(固定サーバロールsysadminメンバーアカウント)。

上記以外のアカウントを用意する場合は,「2.1.4(2)(d) Microsoft SQL Serverのログインの権限」を参照のこと。

前回の設定値

SQL_PASSWORD

この値は更新できる。

SQL Server認証に使用するMicrosoft SQL Serverのユーザーのパスワード。

SQL_USERに対応するパスワード。

前回の設定値

DRIVER_NAME

Microsoft SQL Serverとの通信に使用するドライバー名を指定する。

Microsoft SQL Server 2016以降を監視する場合で,監視対象のMicrosoft SQL Server側の設定で通信を暗号化する場合に変更する。

Microsoft SQL Server 2014以前を監視する場合,またはMicrosoft SQL Server 2016以降を監視し平文で通信を行う場合は,デフォルトのSQL Server(Windows標準ドライバー)を指定する。

{SQL Server | SQL Server Native Client 11.0 | ODBC Driver 17 for SQL Server}

前回の設定値

TIMEOUT

この値は更新できる。

データベースアクセス時のクエリータイムアウト時間を秒単位で指定する。

1〜3600(単位:秒)。

前回の設定値

LOGIN_TIMEOUT

この値は更新できる。

データベースへの接続タイムアウト時間を秒単位で指定する。

1〜3600(単位:秒)。

前回の設定値

DB_FREE_PERC_OPTION

この値は更新できる。

PD_DSレコードの空き容量の割合に関するフィールド(Free %フィールド,Data Unallocate %フィールド)がマイナス値になる場合の動作を指定する。

YN

Y」を指定した場合,DB_FREE_PERC_NUMBERで指定した値を設定する。

N」を指定した場合,Free %フィールド,Data Unallocate %フィールドにマイナス値がそのまま設定される。

前回の設定値

DB_FREE_PERC_NUMBER

この値は更新できる。

PD_DSレコードの空き容量の割合に関するフィールド(Free %フィールド,Unallocate %フィールド)がマイナス値になった場合に置き換える値を指定する。DB_FREE_PERC_OPTIONで「Y」を指定した場合だけ有効。

-1〜999

前回の設定値

LIMIT_PD_LD_NUMBER

この値は更新できる。

PD_LDレコードの最大収集件数を指定する。

前回の設定値

(凡例)

−:制限なし

監視対象名を確認するには,jpcconf target listコマンドを使用します。また,監視対象を更新するには,jpcconf target setupコマンドを使用します。

監視対象を更新する手順を次に示します。複数の監視対象を更新する場合は,次の手順を繰り返し実施します。

  1. 監視対象ホスト名を確認する。

    PFM - RM for Microsoft SQL Serverを示すサービスキー,およびインスタンス名を指定して,jpcconf target listコマンドを実行します。

    jpcconf target list -key RMSQL -inst インスタンス名

    監視対象名が表示されます。

    Targets:
    targethost1
    targethost2
    Groups:
    All
  2. 監視対象ホスト名(Target Host)を変更する場合,バインドしているアラームテーブルをjpctool alarm unbindコマンドでアンバインドする。

    サービスIDが4Atargethost1の監視対象ホストから,アラームテーブル名がalarmtable1のアラームテーブルをアンバインドする場合,次のように指定してコマンドを実行します。

    jpctool alarm unbind -key RMSQL -table alarmtable1 -id 4Atargethost1
  3. 更新したいインスタンス環境のPFM - RM for Microsoft SQL Server のサービスが起動されている場合は,サービスを停止する。

    サービスの起動方法および停止方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,Performance Managementの起動と停止について説明している章を参照してください。

  4. PFM - RM for Microsoft SQL Serverを示すサービスキー,インスタンス名,および監視対象名を指定して,jpcconf target setupコマンドを実行する。

    監視対象名がtargethost1の監視対象を更新する場合,次のように指定してコマンドを実行します。

    jpcconf target setup -key RMSQL -inst インスタンス名 -target targethost1

    ここでは,対話形式の実行例を示していますが,jpcconf target setupコマンドは非対話形式でも実行できます。jpcconf inst setupコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」のコマンドについて説明している章を参照してください。

    なお,jpcconf target setupコマンドを非対話形式で実行する場合,手順5.の作業は不要です。

  5. PFM - RM for Microsoft SQL Serverの監視対象を更新する。

    表2-15に示した項目を,コマンドの指示に従って入力します。現在設定されている値が表示されます。表示された値を更新しない場合は,リターンキーだけを押してください。すべての入力が終了すると,監視対象が更新されます。

  6. 更新したインスタンス環境のサービスを再起動する。

    サービスの起動方法および停止方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,Performance Managementの起動と停止について説明している章を参照してください。

  7. 手順2.でアンバインドを実行した場合は,jpctool alarm bindコマンドでアラームテーブルをバインドする。

    サービスIDが4Atargethost1の監視対象ホストへ,アラームテーブル名がalarmtable1のアラームテーブルをバインドする場合,次のように指定してコマンドを実行します。

    jpctool alarm bind -key RMSQL -table alarmtable1 -id 4Atargethost1
注意

jpcconf target setupコマンドによる監視対象の更新は,そのインスタンス環境のPFM - RM for Microsoft SQL Serverのサービスが停止している状態で行ってください。

jpcconf target setupコマンドによる監視対象の更新をPFM - RM for Microsoft SQL Serverのサービスの起動中に行った場合,PFM - RM for Microsoft SQL Serverのサービスは,監視対象を更新したあと,エージェントログにKAVL19848-Eメッセージを出力して停止します。

再度パフォーマンス情報の収集を行う場合は,PFM - RM for Microsoft SQL Serverのサービスを起動してください。

コマンドについては,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。