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JP1 Version 12 JP1/Performance Management - Remote Monitor for Platform


10.3.1 トラブルシューティング時に採取するログ情報の種類

〈この項の構成〉

(1) システムログ

システムログとは,システムの状態やトラブルを通知するログ情報のことです。このログ情報は次のログファイルに出力されます。

Windowsの場合

イベントログファイル

UNIXの場合

syslogファイル

出力形式については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」のログ情報について説明している章を参照してください。

論理ホストで運用する場合の注意事項

Performance Managementのシステムログのほかに,クラスタソフトによるPerformance Managementの制御などを確認するにはクラスタソフトのログが必要です。

(2) 共通メッセージログ

共通メッセージログとは,システムの状態やトラブルを通知するログ情報のことです。システムログよりも詳しいログ情報が出力されます。共通メッセージログの出力先ファイル名やファイルサイズについては,「10.3.2 トラブルシューティング時に参照するログファイルおよびディレクトリ一覧」を参照してください。また,出力形式については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」のログ情報について説明している章を参照してください。

論理ホストで運用する場合の注意事項

論理ホストで運用するPerformance Managementの場合,共通メッセージログは共有ディスクに出力されます。共有ディスク上にあるログファイルは,フェールオーバーするときにシステムとともに引き継がれ,メッセージは同じログファイルに記録されます。

(3) 稼働状況ログ

稼働状況ログとは,PFM - Web Consoleが出力するログ情報のことです。稼働状況ログの出力先ファイル名やファイルサイズについては,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」のトラブルへの対処方法について説明している章を参照してください。また,出力形式については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」のログ情報について説明している章を参照してください。

(4) トレースログ

トレースログとは,トラブルが発生した場合に,トラブル発生の経緯を調査したり,各処理の処理時間を測定したりするために採取するログ情報のことです。トレースログは,Performance Managementのプログラムの各サービスが持つログファイルに出力されます。

論理ホストで運用する場合の注意事項

論理ホストで運用するPerformance Managementの場合,トレースログは共有ディスクに出力されます。共有ディスク上にあるログファイルは,フェールオーバーするときにシステムとともに引き継がれ,メッセージは同じログファイルに記録されます。

(5) エージェントログ

エージェントログとは,レコードの取得に関連する処理のログ情報で,PFM - RM for Platformが出力します。トラブルが発生した場合に,これらの処理の詳細情報を取得するために採取します。エージェントログについては,「10.3.2(3) エージェントログ」を参照してください。

形式

エージェントログは次に示す形式で出力されます。

yyyy/mm/dd hh:mm:ss.sss inf1 inf2 inf3 Message

出力される各項目について説明します。

表10‒3 エージェントログの項目

項番

項目

説明

1

yyyy/mm/dd

ログが出力された日付(yyyy:年,mm:月,dd:日)

2

hh:mm:ss.sss

ログが出力されたローカル時刻(hh:時,mm:分,ss:秒,sss:ミリ秒)

3

inf1〜inf3

保守情報

4

Message

メッセージ

注意

PFM - RMホストの時刻やエージェントログファイルの更新日時は変更しないでください。エージェントログの出力にはログファイルの最終更新日時の情報が使用されるため,これらを変更した場合,エージェントログが正しく出力されないおそれがあります。