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JP1 Version 12 JP1/Performance Management - Remote Monitor for Platform


10.2.3 PFM - RM for Platformを起動してもパフォーマンスデータが収集されない

PDレコードのStatusフィールドの値がERRORの場合は,Reasonフィールドの値によって対処してください。この対処を実施しても要因が判明しない場合,保守資料を採取したあと,システム管理者に連絡してください。

Reasonフィールドに出力される値ごとに,確認内容を説明します。

〈この項の構成〉

(1) Connection failed:監視対象ホストへの接続に失敗しました。

<監視対象ホストがWindowsの場合>
  • 監視対象ホストが起動されているか

  • 監視対象ホストでWMIサービスが起動されているか

  • 監視対象のセットアップ時に設定した次の項目に誤りがないか※1

    TargetHost

  • 監視対象のセットアップ時に設定したホスト名(TargetHost)で名前解決ができるか

  • 次のWMI接続用設定手順を正しく実施しているか

    PFM - RMホストでのDCOMの設定

    監視対象ホストでのWMIの名前空間の設定

    監視対象ホストでのファイアウォールの設定

  • ファイアウォールを挟んでPFM - RM for Platformと監視対象を配置している場合,ファイアウォールの通過ポートが適切に設定されているか

<監視対象ホストがUNIXの場合>
  • 監視対象ホストが起動されているか

  • 監視対象ホストでSSHサーバが起動されているか

  • 監視対象ホストのセットアップ時に設定した次の項目に誤りがないか※1

    Target Host

    ・UseCommonAccount※2

    User※3

    Private_Key_File※3

    Port

  • 監視対象のセットアップ時に設定したホスト名(Target Host)で名前解決ができるか

  • インスタンス環境のセットアップ時に設定した次の項目に誤りがないか※4(PFM - RMホストがWindowsの場合だけ)

    SSH_Type

    SSH_Client

    Perl_Module

  • SSH接続用設定手順を正しく実施しているか

  • ファイアウォールを挟んでPFM - RM for Platformと監視対象を配置している場合,ファイアウォールの通過ポートが適切に設定されているか

注※1

設定した項目を確認するには,jpcconf target setupコマンドを実行し,設定項目を確認してください。共通アカウント情報を使用している場合は,jpcconf acc displayコマンドも実行し,設定項目を確認してください。または,PFM - Web ConsoleでPFM - RM for PlatformのRemote Monitor CollectorサービスからRemote Monitor Configurationプロパティを参照して,設定項目を確認してください。

注※2

PFM - RM for PlatformおよびPFM - RM for Platformの同一装置内の前提プログラム(PFM - ManagerまたはPFM - Base)のバージョンが10-50以降の場合に表示されます。

注※3

共通アカウント情報を使用している場合は,UserとPrivate_Key_Fileの値は,共通アカウント情報(ssh)のUserとPrivate_Key_Fileに設定した値になります。

注※4

設定した項目を確認するには,jpcconf inst setupコマンドを実行し,設定項目を確認してください。または,PFM - Web ConsoleでPFM - RM for PlatformのRemote Monitor CollectorサービスからRemote Monitor Configurationプロパティを参照して,設定項目を確認してください。

(2) Authorization failed:監視対象ホストで認証に失敗しました。

Windowsの場合の確認内容を次に示します。UNIXの場合は該当しません。

<監視対象ホストがWindowsの場合>
  • 監視対象のセットアップ時に設定した次の項目に誤りがないか※1

    UseCommonAccount※2

    User※3

    Password※3

    ・Domain※3

  • 次のWMI接続用設定手順を正しく実施しているか

    ・PFM - RMホストでのDCOMの設定

    ・監視対象ホストでのDCOMの設定

注※1

設定した項目を確認するには,jpcconf target setupコマンドを実行し,設定項目を確認してください。共通アカウント情報を使用している場合は,jpcconf acc displayコマンドも実行し,設定項目を確認してください。または,PFM - Web ConsoleでPFM - RM for PlatformのRemote Monitor CollectorサービスからRemote Monitor Configurationプロパティを参照して,設定項目を確認してください。

注※2

PFM - RM for PlatformおよびPFM - RM for Platformの同一装置内の前提プログラム(PFM - ManagerまたはPFM - Base)のバージョンが10-50以降の場合に表示されます。

注※3

共通アカウント情報を使用している場合は,User,Password,Domainの値は,共通アカウント情報(wmi)のUser,Password,Domainに設定した値になります。

(3) Collection timeout:一定時間内にパフォーマンスデータの収集が終了しませんでした。

<監視対象ホストがWindowsの場合>
  • インスタンス環境で監視対象ホストに対して,収集プロセスの収集間隔が短くないか

    収集プロセスの収集間隔とは,インスタンス環境での設定項目の「Interval」のことです。収集プロセスの収集間隔が短い場合は,インスタンス環境での監視対象数を減らすか,収集プロセスの収集間隔を長くしてください。

  • 監視対象ホストが起動されているか

  • 監視対象のセットアップ時に設定した項目に誤りがないか※1

  • WMI接続用設定手順を正しく実施しているか

  • PFM - RMホストまたは監視対象ホストにシステム負荷がかかっていないか

<監視対象ホストがUNIXの場合>
  • インスタンス環境で監視対象ホストに対して,収集プロセスの収集間隔が短くないか

    収集プロセスの収集間隔とは,インスタンス環境での設定項目の「Interval」のことです。収集プロセスの収集間隔が短い場合は,インスタンス環境での監視対象数を減らすか,収集プロセスの収集間隔を長くしてください。

  • 監視対象ホストが起動されているか

  • 監視対象のセットアップ時に設定した項目に誤りがないか※1

  • SSH接続用設定手順を正しく実施しているか

  • PFM - RMホストまたは監視対象ホストにシステム負荷がかかっていないか

  • 監視対象ホストのSSHサーバで/etc/ssh/sshd_config※2ファイルのUseDNS※3に「no」が設定されているか

    監視対象ホストのSSHサーバでPFM - RM for Platformホストの名前解決に時間が掛かる環境の場合,PFM - RM for Platformからのパフォーマンスデータの収集でタイムアウトが発生することがあります。その場合,監視対象ホストのSSHサーバで/etc/ssh/sshd_config※2ファイルのUseDNS※3に「no」を設定することで,このトラブルが解消することがあります。

注※1

設定した項目を確認するには,jpcconf target setupコマンドを実行し,設定項目を確認してください。または,PFM - Web ConsoleでPFM - RM for PlatformのRemote Monitor CollectorサービスからRemote Monitor Configurationプロパティを参照して,設定項目を確認してください。

注※2

HP-UXの場合,/opt/ssh/etc/sshd_configです。

注※3

Solarisの場合,設定項目はLookupClientHostnameです。

(4) Invalid environment(SSH_Client):インスタンス環境の設定でSSH_Clientに指定したファイルが存在しません(PFM - RMホストがWindowsで監視対象ホストがUNIXの場合)。

PFM - RMホストがWindowsで監視対象ホストがUNIXの場合の確認内容を次に示します。監視対象ホストがWindowsの場合,PFM - RMホストがUNIXの場合は該当しません。

注※

設定した項目を確認するには,jpcconf inst setupコマンドを実行し,設定項目を確認してください。または,PFM - Web ConsoleでPFM - RM for PlatformのRemote Monitor CollectorサービスからRemote Monitor Configurationプロパティを参照して,設定項目を確認してください。

(5) Invalid environment(Perl_Module):インスタンス環境の設定でPerl_Moduleに指定したファイルが存在しません(PFM - RMホストがWindowsで監視対象ホストがUNIXの場合)。

PFM - RMホストがWindowsで監視対象ホストがUNIXの場合の確認内容を次に示します。監視対象ホストがWindowsの場合,PFM - RMホストがUNIXの場合は該当しません。

注※

設定した項目を確認するには,jpcconf inst setupコマンドを実行し,設定項目を確認してください。または,PFM - Web ConsoleでPFM - RM for PlatformのRemote Monitor CollectorサービスからRemote Monitor Configurationプロパティを参照して,設定項目を確認してください。

(6) Invalid environment(Private_Key_File):監視対象ホストの設定でPrivate_Key_Fileに指定したファイルが存在しません

「監視対象ホストの設定でPrivate_Key_Fileに指定したファイルが存在しません」と出力される環境は,PFM - RM for Platformのバージョンによって次のように異なります。

監視対象がUNIXの場合の確認内容を次に示します。監視対象がWindowsの場合は該当しません。

注※1

設定した項目を確認するには,jpcconf target setupコマンドを実行し,設定項目を確認してください。共通アカウント情報を使用している場合は,jpcconf acc displayコマンドも実行し,設定項目を確認してください。

または,PFM - Web ConsoleでPFM - RM for PlatformのRemote Monitor CollectorサービスからRemote Monitor Configurationプロパティを参照して,設定項目を確認してください。

注※2

PFM - RM for PlatformおよびPFM - RM for Platformの同一装置内の前提プログラム(PFM - ManagerまたはPFM - Base)のバージョンが10-50以降の場合に表示されます。

注※3

共通アカウント情報を使用している場合は,Private_Key_Fileの値は,共通アカウント情報(ssh)のPrivate_Key_Fileに設定した値になります。

(7) 上記以外の値