10.2.1 PFM - RMのRemote Monitor Collectorサービスが起動しない
PFM - RMホストがWindowsの場合,PFM - RMの起動時にRemote Monitor Collectorサービスの起動に失敗して,Windowsの再起動時,Windowsイベントログに,次のどちらかのメッセージが出力されることがあります。
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「サービス名サービスは起動時に停止しました。」
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「サービス名サービスは開始時にハングしました。」
この現象は,Windowsのサービスコントロールマネージャーのタイムアウトによって発生するため,PFM - Managerへの通信負荷が高く,PFM - Managerからの応答に時間が掛かるときに発生しやすくなります。次の条件にすべて該当する場合に発生します。
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JP1/PFM - Managerへの通信負荷が高い
例えば,多数のPFM - RMの起動処理が同時に実行されている場合などが該当します。
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PFM - RMの各サービスについて,Windowsの[サービス]アプレットでスタートアップ種別が「自動」に設定されている
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OSを再起動する
この現象を回避するためには,次のどちらかの設定をして運用してください。
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OSの再起動と同時にサービスを起動する場合,Windowsのサービスコントロールマネージャーから起動するのではなく,jpcspm startコマンドを実行して起動する
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PFM - RMホストで次の設定を行って,PFM - RMの起動時間を短縮する
この設定で,PFM - RMのサービスの起動時に,PFM - Managerに接続できない場合の再接続処理が短縮されます。この場合,PFM - RMのサービスがスタンドアロンモードで起動する確率が高くなります。
PFM - RMの起動時間を短縮するには,起動情報ファイル(jpccomm.ini)の[Agent Collector x Section]※および[Agent Store x Section]※の「NS Init Retry Count」ラベルを,「NS Init Retry Count =2」から「NS Init Retry Count =1」に変更します。
- 注※
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「x」には,PFM - RMのプロダクトIDが入ります。プロダクトIDについては,「付録C 識別子一覧」を参照してください。同一ホスト上にPFM - RMが複数インストールされている場合は,それぞれのプロダクトIDごとに「NS Init Retry Count」ラベルの値を設定してください。
起動情報ファイル(jpccomm.ini)の格納先は,次のとおりです。
- PFM - RMホストが物理ホストの場合
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インストール先フォルダ\jpccomm.ini
- PFM - RMホストが論理ホストの場合
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環境ディレクトリ※\jp1pc\jpccomm.ini
- 注※
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論理ホスト作成時に指定した共有ディスク上のディレクトリを示します。