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JP1 Version 12 JP1/Performance Management - Remote Monitor for Platform


レコードの記載形式

この章では,PFM - RM for Platformのレコードをアルファベット順に記載しています。

各レコードの説明は,次の項目から構成されています。

〈このページの構成〉

機能

各レコードに格納されるパフォーマンスデータの概要および注意事項について説明します。

デフォルト値および変更できる値

各レコードに設定されているパフォーマンスデータの収集条件のデフォルト値,およびユーザーが変更できる値を表で示します。

「デフォルト値および変更できる値」に記載している項目とその意味を次の表に示します。この表で示す各項目については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の稼働監視データの管理について説明している章を参照してください。

表7‒1 デフォルト値および変更できる値(レコード)

項目

意味

変更可否

Collection Interval

パフォーマンスデータの収集間隔(単位:秒)です。

○:変更できます

×:変更できません

Collection Offset※1

パフォーマンスデータの収集を開始するオフセット値(単位:秒)です。オフセット値については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の稼働監視データの管理について説明している章を参照してください。

また,パフォーマンスデータの収集開始時刻については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」のPerformance Managementの機能について説明している章を参照してください。

Log

収集したパフォーマンスデータをStoreデータベースに記録するかどうかです。

Yes:

記録します。ただし,「Collection Interval=0」の場合,記録しません。

No:

記録しません。

LOGIF

収集したパフォーマンスデータをStoreデータベースに記録するかどうかの条件です。

Over 10 Sec Collection Time※2

レコードの収集に10秒以上掛かることがあるかどうかです。

Yes:

10秒以上掛かることがあります。

No:

10秒掛かりません。

Realtime Report Data Collection Mode※2

リアルタイムレポートの表示モードを指定。

Reschedule:再スケジュールモード

Temporary Log:一時保存モード

なお,Over 10 Sec Collection Time の値が「Yes」のレコードには,一時保存モード(Temporary Log)を指定する必要があります。

Sync Collection With※3

レコードのプロパティの[Description]の値に表示されているレコードと同期を取ってパフォーマンスデータを収集するかどうかです。詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の稼働監視データの管理について説明している章を参照してください。

注※1

指定できる値は,0〜32,767秒(Collection Intervalで指定した値の範囲内)です。これは,複数のデータを収集する場合に,一度にデータの収集処理が実行されると負荷が集中するので,収集処理の負荷を分散するために使用します。なお,データ収集の記録時間は,Collection Offsetの値に関係なく,Collection Intervalと同様の時間となります。

Collection Offsetの値を変更する場合は,収集処理の負荷を考慮した上で値を指定してください。

注※2

履歴データの収集をリアルタイムレポートの表示処理より優先する場合に表示されます。詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」のトラブルへの対処方法について説明している章を参照してください。

注※3

Sync Collection Withの表示がある場合,Collection IntervalとCollection Offsetは表示されません。

ODBCキーフィールド

PFM - Managerで,Storeデータベースに格納されているレコードのデータを利用する場合に必要な主キーを示します。ODBCキーフィールドには,各レコード共通のものと各レコード固有のものとがあります。ここで示すのは,各レコード固有のODBCキーフィールドです。複数インスタンスレコードだけが,固有のODBCキーフィールドを持っています。

各レコード共通のODBCキーフィールドについては,「ODBCキーフィールド一覧」を参照してください。

ライフタイム

各レコードに収集されるパフォーマンスデータの一貫性が保証される期間を示します。

ライフタイムについては,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」のPerformance Managementの機能について説明している章を参照してください。

レコードサイズ

1回の収集で各レコードに格納されるパフォーマンスデータの容量を示します。

フィールド

各レコードのフィールドについて表で説明します。表の各項目について次に説明します。

PFM - View名(PFM - Manager名)

PFM - View名

PFM - Web Consoleで表示されるフィールド名(PFM - View名)を示します。

PFM - Manager名

PFM - Managerで,SQLを使用してStoreデータベースに格納されているフィールドのデータを利用する場合,SQL文で記述するフィールド名(PFM - Manager名)を示します。

SQL文では,先頭に各レコードのレコードIDを付けた形式で記述します。例えば,System Status(PD)レコードのPolling Time(POLLING_TIME)フィールドの場合,「PD_POLLING_TIME」と記述します。

説明

各フィールドに格納されるパフォーマンスデータについて説明します。

各フィールドのパフォーマンスデータの求め方には,次の種類があります。

  • 今回収集したデータと前回のインターバルで収集したデータによって求められた平均や割合を求めるもの

  • 今回収集したデータだけで求められるもの

  • ほかのフィールドのデータから求められるもの

特に断り書きがない場合,データの収集間隔によって求められる値となります。

履歴レポートで,PIレコードタイプのレコードを,レポート間隔に「分」以外を設定して要約した場合に表示される値には,次の種類があります。

  • 要約した間隔の平均値を表示するもの

  • 最後に収集した値を表示するもの

  • 合計値を表示するもの

  • 最小値を表示するもの

  • 最大値を表示するもの

特に断り書きがないフィールドの値は,要約した間隔の平均値が表示されます。

要約ルール

Remote Monitor Storeがデータを要約するときの要約方法を示します。この要約方法を「要約ルール」と呼びます。要約ルールについては,「要約ルール」を参照してください。

グループ化ルール

同じインスタンス内に属するリモートエージェントの性能情報を集約するときの集約方法を示します。この要約方法を「グループ化ルール」と呼びます。グループ化ルールについては,「グループ化ルール」を参照してください。

形式

各フィールドの値のデータ型を示します。データ型については,「データ型一覧」を参照してください。

デルタ

累積値として収集するデータに対し,変化量でデータを表すことを「デルタ」と呼びます。デルタについては,「フィールドの値」を参照してください。

サポート対象外

そのフィールドを使用できない監視対象ホストのOSを示します。