3.1.7 Windows版のインストールとセットアップに関する注意事項
Performance Managementをインストールおよびセットアップするときの注意事項について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) レジストリに関する注意事項
PFM - RM for Platformは,OSが提供する標準的な方法で設定された環境での動作しかサポートしていません。Microsoftのサポート技術情報で公開されている情報であっても,レジストリエディターでレジストリ情報を直接編集するなど,OSの環境をカスタマイズしている場合,パフォーマンスデータが正しく収集できなくなることがあります。
(2) 環境変数に関する注意事項
Performance ManagementではJPC_HOSTNAMEを環境変数として使用しているため,ユーザー独自にJPC_HOSTNAMEを環境変数として設定しないでください。設定した場合は,Performance Managementが正しく動作しません。
(3) 同ホストに複数のPerformance Managementプログラムをインストールするときの注意事項(Windowsの場合)
Performance Managementは,PFM - Manager,PFM - Web ConsoleおよびPFM - RM for Platformを同ホストにインストールできます。同ホストに複数のPerformance Managementプログラムをインストールする場合の注意事項について説明します。
なお,システムの性能や信頼性を向上させるため,PFM - Manager,PFM - Web Console,およびPFM - RM for Platformは,それぞれ異なるホストで運用することをお勧めします。
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PFM - ManagerとPFM - Baseは同ホストにインストールできません。PFM - BaseとPFM - RM for Platformがインストールされているホストに,PFM - Managerをインストールする場合は,次の作業を実施してください。
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PFM - Web Consoleを除いたすべてのPerformance Managementプログラムをアンインストールする。
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PFM - Managerをインストールする。
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PFM - RM for Platformをインストールする。
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PFM - ManagerとPFM - RM for PlatformがインストールされているホストにPFM - Baseをインストールする場合は,次の作業を実施してください。
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PFM - Web Consoleを除いたすべてのPerformance Managementプログラムをアンインストールする。
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PFM - Baseをインストールする。
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PFM - RM for Platformをインストールする。
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PFM - Web ConsoleホストにPFM - RM for Platformをインストールする場合は,Webブラウザの画面をすべて閉じてからインストールしてください。
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Performance Managementプログラムを新規にインストールするとステータス管理機能がデフォルトで有効になります。
(4) バージョンアップ時の注意事項(Windowsの場合)
Performance Managementプログラムをバージョンアップする場合の注意事項については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」のインストールとセットアップの章にある,バージョンアップの注意事項について説明している個所を参照してください。
PFM - RM for Platformをバージョンアップする場合の注意事項については,「付録H バージョンアップ手順とバージョンアップ時の注意事項」を参照してください。
なお,バージョンアップについての詳細は,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録を参照してください。
(5) Windows環境にPFM - RM for Platformをインストールするときの注意事項
PFM - RM for PlatformをWindows環境にインストールする場合の注意事項について説明します。
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Performance Managementのプログラムが1つもインストールされていない環境に新規インストールする場合は,インストール先フォルダにフォルダとファイルが存在しないことを確認してください。
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Performance Managementのプログラムおよびサービスや,Performance Managementのファイルを参照するような他プログラム(例:Windowsのイベントビューア)が起動されたままインストールした場合,システムの再起動を促すメッセージが表示されることがあります。この場合は,メッセージに従ってシステムを再起動し,インストールを完了させてください。
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次に示す状態でPFM - RM for Platformをインストールすると,ファイルの展開に失敗することがあります。
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Performance Managementのプログラムおよびサービスや,Performance Managementのファイルを参照するような他プログラム(例:Windowsのイベントビューア)が起動されている状態
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ディスク容量が不足している状態
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フォルダ権限がない状態
インストールに失敗した場合は,Performance Managementのファイルを参照するような他プログラムを停止する,またはディスク容量不足やフォルダ権限の問題を解決するなどしたあとで,インストールし直してください。
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クラスタ環境でPFM - RM for Platformをバージョンアップするときは,実行系・待機系のどちらか一方で共有ディスクをオンラインにする必要があります。
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PFM - RM for Platformを新規インストールすると,システムの再起動が必要となります。また,上書きインストールやバージョンアップの場合は,システムの再起動を促すメッセージが表示されることがあります。メッセージに従ってシステムを再起動し,インストールを完了させてください。
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フォルダ「インストール先フォルダ\setup」にPFM - RM for Platformのセットアップファイルが存在する場合,新規でPFM - RM for Platformの追加セットアップが実行されます。
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Performance Managementのプログラムをインストールする場合,次に示すセキュリティ関連プログラムがインストールされているかどうか確認してください。インストールされている場合,次の説明に従って対処してください。
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セキュリティ監視プログラム
セキュリティ監視プログラムを停止するかまたは設定を変更して,Performance Managementのプログラムのインストールを妨げないようにしてください。
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ウィルス検出プログラム
ウィルス検出プログラムを停止してからPerformance Managementのプログラムをインストールしてください。
Performance Managementのプログラムのインストール中にウィルス検出プログラムが稼働している場合,インストールの速度が低下したり,インストールが実行できなかったり,または正しくインストールできなかったりすることがあります。
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プロセス監視プログラム
プロセス監視プログラムを停止するかまたは設定を変更して,Performance Managementのサービスまたはプロセス,および共通コンポーネントのサービスまたはプロセスを監視しないようにしてください。
Performance Managementのプログラムのインストール中に,プロセス監視プログラムによって,これらのサービスまたはプロセスが起動されたり停止されたりすると,インストールに失敗することがあります。
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PFM - RM for Platformは,JP1/ServerConductor/Deployment Managerのディスク複製インストール,および仮想化プラットフォームが提供するイメージファイル化による複製機能に対応した日立プログラムプロダクトです。
ディスク複製インストールについては,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」のディスク複製インストール時の注意事項について説明している章を確認してください。