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JP1 Version 12 JP1/Performance Management リファレンス


jp1pfmSuggestionGetAgentInformation

〈このページの構成〉

機能

指定したIM管理ノードに対応するエージェントのプロダクト名,業務グループ名,JP1資源グループ,ステータス(ヘルスチェックやアラーム)などを取得する関数です。

この関数を実行する前に,jp1pfmSuggestionGetAgentAllInformation関数を実行しておく必要があります。

前提バージョン

提案定義ファイルでの指定方法

提案活性条件と対処アクションに指定する次のオブジェクトのメンバーに,必要な値を指定します。

指定する値を,次の表に示します。

表5‒5 keyオブジェクトとparamsオブジェクトのメンバーに指定する値

項番

メンバー名

データ型

省略可否

説明

1

sid

string

不可

Performance ManagementのIM管理ノードのツリーIDを指定します。

jp1pfmSuggestionGetAgentAllInformation関数のsidと同じ値を指定します。

2

method

string

不可

"jp1pfmSuggestionGetAgentInformation"を指定します。

3

args

object

不可

項番4以降のメンバーを持つオブジェクトを指定します。

4

allInformation

string

不可

jp1pfmSuggestionGetAgentAllInformation関数のレスポンスのsuggestionに格納される値を指定します。

5

member

number[]

不可

取得対象の項目を配列で指定します。

次の値を指定できます。

  • "productId"

    プロダクトID

  • "displayName"

    表示名

  • "healthSeverity"

    ヘルスチェックステータスの重大度

  • "healthDetail"

    ヘルスチェック状態

  • "status"

    エージェントの状態

  • "businessGroupName"

    監視ホストに対応づけられている業務グループ名

  • "resourceGroupName"

    監視ホストに対応づけられているJP1資源グループ名

上記の各値に対してレスポンスのsuggestionに格納される値については,「表5-6 memberに指定した値とsuggestionに格納される値」を参照してください。

レスポンスのsuggestionメンバーに格納される値

処理が成功した場合,memberに指定した値に応じてsuggestionに格納される値を,次の表に示します。

表5‒6 memberに指定した値とsuggestionに格納される値

memberに指定した値

suggestionに格納される値

"productId"

「プロダクトID」の値が格納されます。

"displayName"

「表示名」の値が格納されます。

Performance Managementのプロダクト名表示機能を有効にしているかどうかによって,格納される値が異なります。

例えば,ホスト名が「hostA」であるホストにPFM - Agent for Platform(Windows)がセットアップ済みの場合,格納される値は次のようになります。

  • プロダクト名表示機能が有効な場合

    hostA<Windows>

  • プロダクト名表記機能が無効な場合

    TA1hostA

"healthSeverity"

「ヘルスチェックステータスの重大度」の値が格納されます。

次のどれかの値が格納されます。該当するヘルスチェック状態の値はデフォルト値を示します。

  • Information

    該当するヘルスチェック状態:RunningSuspended

  • Warning

    該当するヘルスチェック状態:Incomplete

  • Error

    該当するヘルスチェック状態:StoppedUnconfirmedHost Not Available

  • None

    該当するヘルスチェック状態:Not Supported

上記のヘルスチェック状態の値はデフォルト値です。

注※

ヘルスチェックエージェントの「Health Check Configurations」ノードの「JP1 Event -ヘルスチェック状態の値」プロパティの設定に依存します。なお,「Suspended」に該当する重大度は固定で変更できません。

"healthDetail"

「ヘルスチェック状態」の値が格納されます。

次のどれかの値が格納されます。

  • Not Supported

    非対応(ヘルスチェック非対応のエージェント)

  • Running

    動作中

  • Incomplete

    縮退稼働

  • Stopped

    サービス停止

  • Unconfirmed

    状態不明

  • Host Not Available

    ホスト停止

  • Suspended

    監視一時停止中

"status"

「エージェントの状態」の値が格納されます。

エージェントにバインドしているアラームの状態によって,次のどれかの値を取得します。

エージェントが監視一時停止の場合は,バインドしているアラームの有無や状態に関わらず,「Suspended」を取得します。

  • OK

    すべて正常状態である

  • Warning

    異常状態のものがなく,警告状態のものが1つ以上ある

  • Exception

    異常状態のものが1つ以上ある

  • Suspended

    監視一時停止中である

注※

次の状態も正常状態とみなします。

・バインドしているアラームがない

・アラームのアクティブ設定が無効である

"businessGroupName"

「監視ホストに対応づけられている業務グループ名」を取得できます。

業務グループ機能が無効の場合,または,業務グループが割り当てられていないホストの場合は,空文字を取得します。

"resourceGroupName"

「監視ホストに対応づけられているJP1資源グループ名」を取得できます。

次の場合は,空文字を取得します。

  • 業務グループ機能が無効

  • PFM - Managerの認証モードがPFM認証モード

  • 業務グループが割り当てられていない

  • 業務グループに資源グループが割り当てられていない

エラーケース

エラーが発生した場合,args.setError()関数を呼び出して,メッセージが格納されます。

エラー要因と格納されるメッセージのメッセージIDを,次の表に示します。

エラー要因

メッセージID

提案定義ファイルのargsオブジェクトで,指定が必要なメンバーを指定していない。

KAJY24113-E

提案定義ファイルのsidに,この関数で指定できない種類の,Performance ManagementのツリーSIDを指定した。

提案定義ファイルのallInformationまたはmemberに指定した値が誤っている。

注意事項

healthDetailに対してレスポンスに格納される値は,ヘルスチェックエージェントが最後に収集した性能情報を元に設定した値となります。このため,最大でHealth Check DetailPD_HC)レコードのCollection Intervalプロパティ(収集間隔)に設定されている時間分のタイムラグが発生します。

提案定義ファイルでの指定例

この関数を使用した提案定義ファイルの記述例については,JP1/AJS3のマニュアルの,提案テンプレートについて説明している章を参照してください。