jpctool alarm copy
形式
jpctool alarm copy -key サービスキー -table コピー元のアラームテーブル名 [-alarm コピー元のアラーム名] -name コピー先のアラームテーブル名またはコピー先のアラーム名 [-wait 秒数]
機能
jpctool alarm copyコマンドは,アラームテーブルまたはアラームをコピーするコマンドです。
-tableオプションと-alarmオプションの指定の組み合わせと,コピーされるアラームテーブルまたはアラームの関係を,次の表に示します。
オプションの指定 |
コピーされる情報 |
|
---|---|---|
-table |
-alarm |
|
○ |
× |
-tableオプションで指定したアラームテーブルごとにコピーされる。そのアラームテーブルに複数アラームがあれば,それらのアラームも含めてコピーされる。 |
○ |
○ |
-tableオプションで指定したアラームテーブル内で,-alarmオプションで指定したアラームがコピーされる。 |
- (凡例)
-
○:指定あり
×:指定なし
コマンドを実行できるホスト
PFM - Manager
実行権限
- Windowsの場合
-
Administrators権限を持つユーザー
- UNIXの場合
-
rootユーザー権限を持つユーザー
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
-
インストール先フォルダ\tools\
- UNIXの場合
-
/opt/jp1pc/tools/
引数
-key サービスキー
アラームテーブルまたはアラームをコピーしたいPFM - AgentまたはPFM - RMのサービスキーを指定します。プロダクト名表示機能が有効な場合はプロダクト名でも指定できます。ここで指定できるサービスキーは,PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスキーだけです。PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスキーについては,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,命名規則について説明している個所を参照してください。
-table コピー元のアラームテーブル名
コピー元のアラームテーブル名を指定します。
1〜64バイトの全角文字,半角英数字,半角空白文字,または次に示す半角記号を指定できます。
% - ( ) _ . / @ [ ]
ただし,半角空白文字を含む場合は「"」(ダブルクォーテーション)で囲んでください。また,半角記号を指定する場合は,必要に応じてエスケープ表記をしてください。
ワイルドカード文字は使用できません。
-alarm コピー元のアラーム名
コピー元のアラーム名を指定します。
1〜20バイトの全角文字,半角英数字,半角空白文字,または次に示す半角記号を指定できます。
% - ( ) _ . / @ [ ]
ただし,半角空白文字を含む場合は「"」(ダブルクォーテーション)で囲んでください。また,半角記号を指定する場合は,必要に応じてエスケープ表記をしてください。
ワイルドカード文字は使用できません。
また,-tableオプションで監視テンプレート(名称が「PFM」で始まるアラームテーブル)を指定した場合,このオプションは指定できません。
-name コピー先のアラームテーブル名またはコピー先のアラーム名
アラームテーブルまたはアラームのコピー先の名称を指定します。
すでにあるアラームテーブル名またはアラーム名を指定することはできません。
-tableオプションだけを指定した場合は,コピー先のアラームテーブル名を指定します。この場合,1〜64バイトの全角文字,半角英数字,半角空白文字,または次に示す半角記号を指定できます。
% - ( ) _ . / @ [ ]
ただし,半角空白文字を含む場合は「"」(ダブルクォーテーション)で囲んでください。また,半角記号を指定する場合は,必要に応じてエスケープ表記をしてください。
名称が「PFM」で始まるアラームテーブル名は指定できません。
ワイルドカード文字は使用できません。
-tableオプションおよび-alarmオプションを指定した場合は,コピー先のアラーム名称を指定します。この場合,1〜20バイトの全角文字,半角英数字,半角空白文字,または次に示す半角記号を指定できます。
% - ( ) _ . / @ [ ]
ただし,半角空白文字を含む場合は「"」(ダブルクォーテーション)で囲んでください。また,半角記号を指定する場合は,必要に応じてエスケープ表記をしてください。
ワイルドカード文字は使用できません。
-wait 秒数
同時に実行できないコマンドが実行中の場合の,最大待機秒数を指定します。この引数は,起動情報ファイル(jpccomm.ini)でアラームコマンドの実行を待機する設定(Alarm Command Wait Mode)を有効にしている場合で,jpccomm.iniファイルでの設定とは異なる秒数を指定したいときに使用します。1〜3600の数字で指定します。
指定を省略した場合,jpccomm.iniファイルでの設定秒数で動作します。
同時に実行できないコマンドについては,「アラームコマンドが同時に実行できないコマンド」を,jpccomm.iniファイルおよびAlarm Command Wait Modeについては,「起動情報ファイル(jpccomm.ini)」を参照してください。
注意事項
-
このコマンドは多重実行できません。
-
Name Serverサービス,Master Managerサービス,View Serverサービスのうち,1つ以上のサービスが停止していると,このコマンドは実行できません。
-
-alarmオプションを指定してアラームをコピーした場合,元のアラームテーブル内にコピーが作成されます。別のアラームテーブルにコピーすることはできません。
-
1つのアラームテーブル内に保存できるアラーム数は最大250個です。
-
引数で指定する文字列に全角文字が含まれる場合,jpctool alarmコマンドを実行するシェルの文字環境が日本語(Shift JIS コード,EUC コードまたはUTF-8)または中国語簡体字(GB18030コードまたはUTF-8)であり,PFM - Manager起動時の文字環境と一致している必要があります。このコマンドを実行する前に,シェルの文字環境と,PFM - Manager起動時の文字環境を確認してください。
-
監視二重化の場合,セカンダリーのPFM - Managerからの実行はできません。
-
アラームによる監視の停止と監視対象システムの停止を続けて実行する場合の注意事項については,「jpctool alarmコマンド実行時の注意事項」を参照してください。
戻り値
0 |
正常終了した。 |
1 |
引数の指定に誤りがある。 |
2 |
コマンドの実行権限がない。 |
3 |
Name Serverサービス,Master Managerサービス,View Serverサービスのうち,1つ以上のサービスが起動していない。 |
4 |
同一マシン上で起動停止コマンドまたはほかのセットアップコマンドが実行されている。 |
5 |
PFM - Managerホスト以外で実行された。または,コピーするアラームの対象となるエージェントがセットアップされていない。 もしくは,監視二重化の場合に,セカンダリーのPFM - Managerから実行しようとした。 |
6 |
指定されたアラームテーブルまたはアラームがない。 |
11 |
ユーザーによって処理が中止された。 |
100 |
Performance Managementの環境が不正である。 |
200 |
メモリーが不足している。 |
210 |
ディスク容量が不足している。 |
211 |
コピー先に指定されたアラームテーブルが編集できない。 |
222 |
通信処理でエラーが発生した。 |
223 |
通信処理でタイムアウトが発生した。 |
255 |
予期しないエラーが発生した。 |
使用例1
PFM - Agent for Platform(UNIX)の監視テンプレートPFM UNIX Solution Alarms 8.00を,alarmtable1というアラームテーブル名でコピーする場合のコマンド実行例を次に示します。
jpctool alarm copy -key UNIX -table "PFM UNIX Solution Alarms 8.00" -name alarmtable1
使用例2
PFM - Agent for Platform(UNIX)のアラームテーブルalarmtable1のアラームalarm1を,alarm2というアラーム名でコピーする場合のコマンド実行例を次に示します。
jpctool alarm copy -key UNIX -table alarmtable1 -alarm alarm1 -name alarm2