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JP1 Version 12 JP1/Performance Management リファレンス


jpcconf mgrhost define

〈このページの構成〉

形式

形式1

jpcconf mgrhost define       -host ホスト名[,ホスト名]|-localhost
                             [-lhost 論理ホスト名]
                             [-noquery]

形式2

jpcconf mgrhost define -shift
                             [-lhost 論理ホスト名]

機能

jpcconf mgrhost defineコマンドは,接続先PFM - Managerホスト(Name Serverサービス)のホスト名を設定および変更するコマンドです。

このコマンドは次の場合に実行してください。

形式1

接続先PFM - Managerホストのホスト名を設定および変更する場合

形式2

監視二重化の場合に,接続先PFM - Managerホストのプライマリーとセカンダリーを切り替えるとき

論理ホスト環境の接続先PFM - Managerホストを設定および変更する場合は,-lhostオプションを指定してください。

監視二重化の場合に,接続先PFM - Managerホストを設定するときは,形式1の-hostオプションに,2つのホストを指定して実行してください。

監視二重化の場合に,接続先PFM - Managerホストのプライマリーとセカンダリーを切り替えるときは,形式2のように-shiftオプションを指定して実行してください。

コマンドを実行できるホスト

実行権限

接続先PFM - Managerホスト(Name Serverサービス)のホスト名を表示するだけの場合,実行権限は必要ありません。

PFM - Managerホストを設定および変更する場合(引数を指定する場合)は,次のOSユーザーだけが実行できます。

Windowsの場合

Administrators権限を持つユーザー(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)

UNIXの場合

rootユーザー権限を持つユーザー

格納先ディレクトリ

Windowsの場合

インストール先フォルダ\tools\

UNIXの場合

/opt/jp1pc/tools/

引数

-host ホスト名

接続先PFM - Managerホストのホスト名を指定します。1〜32バイトの半角英数字で指定します。IPアドレスによる指定はできません。

監視二重化の場合に,接続先PFM - Managerホストを設定する場合は,コンマ区切りで2つのホストを指定します。このとき,コンマの前にあるホスト名がプライマリーになるように指定します。

このように,2つのホストを指定する場合には,ステータス管理機能が有効である必要があります。ステータス管理機能が無効の場合には,エラーメッセージが出力されます。

この引数は,PFM - Baseホスト,PFM - AgentまたはPFM - RMホストで実行できます。また,同一ホストでPFM - Managerが論理ホスト,PFM - AgentまたはPFM - RMが物理ホストの場合も実行できますが,この場合,接続先PFM - Managerホストとしてこの論理ホストのPFM - Manager以外は指定できません。

ローカルホストにPFM - Managerがインストールされていた場合,このオプションを指定したとき,エラーとなります。PFM - AgentまたはPFM - RMのホストにPFM - Managerがインストールされていた場合,接続先PFM - Managerは,ローカルホストのPFM - Managerとなります。接続先PFM - ManagerホストとしてリモートホストのPFM - Managerホストは指定できません。

PFM - Managerホストにホスト名を2つ以上設定している場合,接続先PFM - Managerは,次のようにする必要があります。

  • PFM - Managerの監視ホスト名に実ホスト名を使用している場合

    Windowsシステムではhostnameコマンド,UNIXシステムではuname -nコマンドを実行して確認したホスト名

  • PFM - Managerの監視ホスト名にエイリアス名を使用している場合

    設定しているエイリアス名

実行ホストがPFM - Managerホストの場合,次の3つの条件を満たしたときだけ接続先PFM - Managerホストを変更できます。

  • ステータス管理機能が有効であること

  • ホスト名が2つ指定されていること

  • 指定ホストのどちらかが"localhost"であること

-localhost

接続先をローカルホストに設定します。

-lhost 論理ホスト名

接続先PFM - Manager ホストを設定または変更する論理ホスト環境のホスト名を指定します。

1〜32バイトの半角英数字で指定します。半角空白文字および"."は指定できません。

論理ホスト名に,"localhost",IPアドレス,"-"から始まるホスト名は指定できません。

-noquery

このオプションを指定すると,コマンドの実行を中断する問い合わせメッセージが出力されなくなり,ユーザーの応答が不要になります。非対話形式で実行したい場合に指定します。

なお,起動中のPerformance Managementサービスがあった場合は,KAVE05143-Eメッセージが出力され,コマンドの実行が中断されます。ローカルホスト上で起動しているすべてのPerformance Managementサービスを停止して,コマンドを再度実行してください。

-shift

プライマリーとセカンダリーを切り替えます。

プライマリーのホスト名をセカンダリーとして登録し,セカンダリーのホスト名をプライマリーとして登録します。

接続先PFM - Managerホストが2つ登録されていない場合は,エラーメッセージが出力されます。

注意事項

形式1で実行する場合の注意事項

形式2で実行する場合の注意事項

戻り値

0

正常終了した。

1

引数の指定に誤りがある。

2

コマンドの実行権限がない。

4

実行ホスト上のサービスが停止されていない。

10

コマンドはほかのセッションで実行中である。

11

ユーザーによって処理が中止された(問い合わせに対して「N」を返した場合)。

12

ステータス管理機能が無効である。

接続先PFM - Managerにホストが2つ登録されていない。

100

Performance Managementの環境が不正である。

101

ポート番号が取得できない。

102

指定された論理ホスト名がセットアップされていない。

200

メモリーが不足している。

210

ディスク容量が不足している。

211

ファイルまたはディレクトリにアクセスできない。

222

通信処理でエラーが発生した(IPアドレスが取得できない)。

230

内部コマンドの実行に失敗した。

255

予期しないエラーが発生した。

使用例1

接続先PFM - Managerホストをhostmgrに変更する場合のコマンド実行例を次に示します。

jpcconf mgrhost define -host hostmgr

使用例2

論理ホスト(ホスト名:jp1-ha1)の接続先PFM - Managerホストをhostmgrに変更する場合のコマンド実行例を次に示します。

jpcconf mgrhost define -host hostmgr -lhost jp1-ha1

使用例3

監視二重化の環境で,実行ホストがPFM - Managerの場合のコマンド実行例を次に示します。

プライマリーをHostname1,セカンダリーをHostname2とした場合の設定例

使用例4

監視二重化の環境で,実行ホストがPFM - Manager以外の場合に,接続先PFM - ManagerホストをHostname1とHostname2に変更するときのコマンド実行例を次に示します。

jpcconf mgrhost define -host Hostname1,Hostname2

使用例5

監視二重化の環境で,プライマリーとセカンダリーを切り替える場合のコマンド実行例を次に示します。

jpcconf mgrhost define -shift