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JP1 Version 12 JP1/Performance Management リファレンス


jpcconf db display

〈このページの構成〉

形式

形式1

  • バージョン12-00-01以降

    jpcconf db display    [-key サービスキー [-inst インスタンス名]]
                          [-lhost 論理ホスト名]
  • バージョン12-00

    • 物理ホストの場合

    jpcconf db display    [-key サービスキー [-inst インスタンス名]]
    • 論理ホストの場合

    jpcconf db display    -lhost 論理ホスト名
                          -key サービスキー [-inst インスタンス名]

形式2

jpcconf db display    -d バックアップディレクトリ

機能

jpcconf db displayコマンドは,Storeサービスまたはバックアップデータの情報を表示するコマンドです。jpcconf db displayコマンドは,Storeバージョンが1.0か2.0かの確認もできます。

形式1と形式2での機能の違いを次に示します。形式1では,Storeサービスの情報を表示します。形式2では,指定したバックアップデータの情報を表示します。それぞれの形式で表示される情報は次のとおりです。

形式1

表示内容

説明

サービスキー

エージェントのサービスキーが表示される。

インスタンス名

マルチインスタンスエージェントの場合は,インスタンス名が表示される。

シングルインスタンスエージェントの場合は,「""(空文字列)」が表示される。

データモデルバージョン

対象のエージェントが07-50以前の場合は,「-」が表示される。

対象のエージェントが08-00以降の場合は,対象Storeサービスのデータモデルバージョンが表示される。

Storeバージョン

Storeバージョンが表示される。

また,表示される情報が,次に示す長さに満たない場合は,後ろを半角空白で埋めて表示されます。

  • サービスキー:6バイト

  • インスタンス名:15バイト

  • データモデルバージョン:14バイト

  • Storeバージョン:9バイト

形式2

表示内容

説明

サービスキー

エージェントのサービスキーが表示される。

データモデルバージョン

Storeバージョンが1.0の場合は,「-」が表示される。

Storeバージョンが2.0の場合は,指定したバックアップデータのデータモデルバージョンが表示される。

Storeバージョン

Storeバージョンが表示される。

コマンドを実行できるホスト

実行権限

Windowsの場合

Administrators権限を持つユーザー(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)

UNIXの場合

rootユーザー権限を持つユーザー

格納先ディレクトリ

Windowsの場合

インストール先フォルダ\tools\

UNIXの場合

/opt/jp1pc/tools/

引数

-key サービスキー

情報を表示するStoreサービスのサービスキーを指定します。プロダクト名表示機能が有効な場合はプロダクト名でも指定できます。ここで指定できるサービスキーは,PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスキーだけです。PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスキーについては,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,命名規則について説明している個所を参照してください。

-inst インスタンス名

情報を表示するStoreサービスのインスタンス名を指定します。1〜32バイトの半角英数字で指定します。

このオプションは,情報を表示するStoreサービスが,マルチインスタンスエージェントのStoreサービスの場合は必ず指定してください。シングルインスタンスエージェントの場合は指定できません。

-lhost 論理ホスト名

情報を表示するStoreサービスの論理ホスト名を指定します。1〜32バイトの半角英数字で指定します。

このオプションを省略した場合は,物理ホストのStoreサービスにセットアップを実施します。

-d バックアップディレクトリ

情報を表示するバックアップディレクトリ名を指定します。バックアップディレクトリ名に次の文字は指定できません。

 ; , * ? ' " < > |

これらの文字を含まない1〜214バイトの相対パスまたは絶対パスで指定してください。相対パスの場合は,コマンド実行時のカレントディレクトリからの相対パスを指定してください。

注意事項

戻り値

0

正常終了した。

1

引数の指定に誤りがある。

2

コマンドの実行権限がない。

5

指定されたPFM - AgentまたはPFM - RMがインストールされていない。

100

Performance Managementの環境が不正である。

102

指定された論理ホストまたはインスタンスがセットアップされていない。

104

指定されたStoreサービスはバックアップまたはエクスポート処理中である。

200

メモリーが不足している。

210

ディスク容量が不足している。

211

ファイルまたはディレクトリにアクセスできない。

254

正常終了し,かつ指定したサービスのうち1つ以上でStoreバージョンが1.0である。

255

予期しないエラーが発生した。

使用例1

物理ホストにある全サービスの情報を表示する例を次に示します。

> jpcconf db display
Key         Instance Name   DataModel Ver  Store Ver
----------- --------------- -------------- ---------
EAP         inst1           4.0            2.0
EAP         inst2           4.0            1.0
EAP         inst3           4.0            2.0
Windows                     5.0            1.0
SR                          4.0            2.0

ここで,EAPはマルチインスタンスエージェントでバージョンは08-11,Windowsはシングルインスタンスエージェントでバージョンは08-11,SRはシングルインスタンスエージェントでバージョンは08-50です。

使用例2

Storeバージョン1.0のバックアップディレクトリの情報を表示する例を次に示します。

> jpcconf db display -d "d:\backup01"
Key         DataModel Ver   Store Ver
----------- --------------- ---------
EAP         -               1.0

使用例3

Storeバージョン2.0のバックアップディレクトリの情報を表示する例を次に示します。

> jpcconf db display -d "d:\backup02"
Key         DataModel Ver   Store Ver
----------- --------------- ---------
EAP         5.0             2.0