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JP1 Version 12 JP1/Performance Management リファレンス


1.7.4 アラーム定義の新規作成および編集画面

新しいアラーム定義を作成したり,既存のアラーム定義の内容を変更したりする画面です。[アラーム階層]画面のメソッドフレームで[新規アラーム]または[編集]メソッドを選択すると,アラーム定義の新規作成または編集画面に遷移します。

それぞれの画面について説明します。

〈この項の構成〉

(1) [新規アラーム > 基本情報]または[編集 > 基本情報]画面

アラームの基本情報を設定する画面です。

ここでは,[新規アラーム > 基本情報]画面の表示例を次の図に示します。

図1‒114 [新規アラーム > 基本情報]画面

[図データ]

表示項目について説明します。

[キャンセル]ボタン

アラーム作成またはアラーム編集を中止します。

[次へ >]ボタン

条件によって次のどちらかの画面に遷移します。

  • [値の存在を監視するアラームとする]をチェックしている場合

    [新規アラーム > アラーム条件式]または[編集 > アラーム条件式]画面(存在を監視する値の設定画面)に遷移します。

  • [値の存在を監視するアラームとする]をチェックしていない場合

    [新規アラーム > アラーム条件式]または[編集 > アラーム条件式]画面(アラーム条件式の設定画面)に遷移します。

このボタンは,[プロダクト],[アラームテーブル名],および[アラーム名]を指定すると活性化されます。

[完了]ボタン

設定を保存し,アラーム作成またはアラーム編集を終了します。

このボタンは,[プロダクト],[アラームテーブル名],および[アラーム名]が入力されていて,かつ次画面である[新規アラーム > アラーム条件式]または[編集 > アラーム条件式]画面に値が設定されている場合に活性化されます。

自動バインド機能が有効な場合は,[新規アラーム > 完了]または[編集 > 完了]画面に遷移します。この画面の表示項目は,[新規アラームテーブル > 完了]画面と同じです。詳細は,「1.7.3(1) [新規アラームテーブル > 完了]画面」を参照してください。

(a) [全般]

[プロダクト]

アラーム作成対象のPFM - AgentまたはPFM - RMの種類(プロダクト)が表示されます。

この項目は,変更できません。

[アラームテーブル名]

アラーム作成対象のアラームテーブル名が表示されます。

この項目は,変更できません。

[アラーム名]

アラーム名を20バイト以内の全角文字,半角英数字,または半角記号 % - ( ) _ . / @ [ ] スペース文字で指定します。

[アラームメッセージテキスト]

アラームの発生時に[イベントモニター]画面に表示させるメッセージ,またはSNMPトラップに送信するメッセージを,255バイト以内の全角または半角文字で設定します。この項目は省略できます。

注意

アラームメッセージテキストに,次の文字列を設定しないでください。

  • "Alarm deactivated"

  • "Alarm cleared"

  • "Alarm updated/deleted"

なお,PFM - Manager 12-00以降に接続し,上記の文字列をアラームメッセージテキストに設定した場合,アラームの正常回復時のアクションは実行されません。

また,変数を指定すると,アラームの関連情報を表示できます。

指定できる変数を次の表に示します。

変数

説明

%AIS

[アラーム名]に設定したアラーム名が表示される。

%ANS

このアラームを定義したアラームテーブルをバインドしているエージェント名が表示される。

%ATS

このアラームを定義したアラームテーブル名が表示される。

%CVS[n][.p]※1※2※3※5

アラーム通知の対象となった(条件式を満たした)測定値が表示される。

n※4

[新規アラーム > アラーム条件式]または[編集 > アラーム条件式]画面で,条件式を複数指定した場合のフィールドの位置を,1以上の数値で指定する。先頭フィールドは1を指定する。ただし0または条件式の数より大きい値を指定した場合は先頭フィールドの測定値が表示される。

p※4
  • 整数または小数に置換されるフィールドの場合

    表示したい小数部の桁数(四捨五入して表示)を指定する。

  • 測定値が文字列に置換されるフィールドの場合

    測定値を半角スペースで区切って分割してできる文字列のうち,表示したい文字列の位置を指定する。位置を指定したい場合は,1以上の値を指定する。0を指定した場合は,測定値がそのまま表示される。半角スペースで区切って分割してできる文字列の個数より大きい値を指定した場合は,長さが0バイトの文字列に置換される。

アラーム条件式が次の場合にMbytes Free %を%CVSで評価したいときは%CVS2とする必要があります。

(Mbytes Free % < "5"

AND File System <> "/usr")

AND Available Space % < "10"

このとき,評価順序は次のようになります。

(Mbytes Free % < "5" 2番目

AND File System <> "/usr") 3番目

AND Available Space % < "10" 1番目

上から%CVSで評価する場合はアラーム条件式を次のようにしてください。

Mbytes Free % < "5"

(AND File System <> "/usr"

AND Available Space % < "10")

このとき,評価順序は次のようになります。

Mbytes Free % < "5" 1番目

(AND File System <> "/usr" 2番目

AND Available Space % < "10") 3番目

%HNS

このアラームを定義したアラームテーブルをバインドしているエージェントのホスト名が表示される。

%PTS

[プロダクト]に設定したプロダクト名が表示される。

%SCS

メッセージ出力の対象となったアラーム状態が表示される。OK,WARNINGまたはEXCEPTIONが表示される。それぞれの意味は次のとおり。

  • OK:正常

  • WARNING:警告

  • EXCEPTION:異常

%SCT

アラーム評価をしたエージェントのホストのシステム時刻が表示される。

注※1 複数インスタンスレコードを使用したアラーム定義で,アラームの状態が異常または警告から正常に変化した場合,変数%CVSに格納される値は次のようになります。

  • アラーム正常回復時の測定値出力機能が有効の場合

    アラームが正常状態に遷移する前までの間で,最後に発行された異常または警告アラームの要因となったインスタンスの,現在の測定値が格納される。

  • アラーム正常回復時の測定値出力機能が無効の場合

    条件式を満たした測定値がないため,文字列「<OK>」が格納される。このため,%CVSn.pのpの値に2以上の値が指定されると,%CVSは0バイトの文字列に置換される。

なお,アラーム正常回復時の測定値出力機能の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,アラームによる稼働監視について説明している章を参照してください。

注※2 変数%CVSで展開される文字列の最大長は79バイトになります。

アラーム条件式が複数ある場合は,「条件式ごとの置換文字の合計値」に「アラーム条件式の数から1バイト引いた値」を足した合計値が79バイトとなります。

次のようにアラーム条件式を3つ定義していた場合の例について説明します。

Mbytes Free % < "5"

(AND File System <> "/usr"

AND Available Space % < "10")

%CVSはそれぞれ次のように置換されます。

Mbytes Free % < "5"の評価結果 ⇒ %CVS1

File System <> "/usr"の評価結果 ⇒ %CVS2

AND Available Space % < "10"の評価結果 ⇒ %CVS3

この場合,条件式ごとの置換文字の合計値は次のようになります。

[図データ]

このため,条件式を3つ記載した場合は,79-2=77バイトまで置換できます。

また,置換した結果が79バイトを超えた場合は,以降の文字列は切り捨てられます。

例えば,上記条件式を置換した結果,%CVS2を置換した文字列の途中で79バイトに達した場合,条件式ごとの置換文字の合計値は次のようになります。

[図データ]

%CVS1の置換はすべて文字列が含まれますが,%CVS2の置換は途中で文字列が切れます。

%CVS3については置換する前に79バイトに達しているため,[0または条件式の数より大きい値を指定した場合は先頭フィールドの測定値が表示される。]で処理します。つまり,%CVS3は先頭フィールドの測定値である%CVS1で置換されます。

したがって,最終的に置換された結果は次のようになります。

[図データ]

注※3 変数%CVSで置換される文字列に"|"が含まれる場合,"|"より後ろの部分は切り捨てます。

注※4 指定できる値の桁数は5桁までです。6桁以上の値を指定した場合は6桁目以降の文字列は展開されないで,アラーム通知時のメッセージにそのまま表示されます。

注※5 条件式内に同じフィールドを2つ以上使用している場合,変数%CVSの値は最初のフィールドが指す値に集約されます。このため%CVSで指定する番号は重複するフィールドを除いた場合の位置になります。

例えば,条件式が「A and ( A and B )」の場合は,Aの値は%CVS1,Bの値は%CVS2になります。同様に条件式が「A and ( B and A )」の場合も,Aの値は%CVS1,Bの値は%CVS2になります。

(例)

1行目:Free Mbytes <>"0"

2行目:AND (Free Mbytes % = "10.000"

3行目: AND (Free Mbytes % <= "20.000"

4行目: AND ID = "*"))

上記の例のように定義されている場合,%CVS1,%CVS2,および%CVS3の出力結果は次のとおりです。

  • %CVS1:1行目のFree Mbytesの評価結果

  • %CVS2:2行目と3行目のFree Mbytes %の評価結果

  • %CVS3:4行目のIDの評価結果

注意

変数を値に置換したあとのメッセージテキストの長さが255バイトを超える場合,アラームが通知されるタイミングでAgent CollectorまたはRemote Monitor CollectorサービスがKAVE00184-Wメッセージを出力します。

この場合,メッセージテキストに指定する文字列や%CVSに指定する桁数を255バイトに収まるように調節してください。

[アラームメッセージテキストプレビュー]

[アラームメッセージテキスト]で指定した内容が,変数部分を文字列に置換したもので表示されます。

[値の存在を監視するアラームとする]

任意のフィールドに値があるかどうかを監視し,値がない場合に異常アラームを通知したいときにチェックします。この機能を使用すると,重要なプログラムが稼働していない場合にアラームを通知(プロセスが実行されているかどうかを監視)できます。すべてのプロダクトで使用できます。デフォルトは,チェックされていません。

アラームの新規作成時だけチェックできます。

(b) [高度な設定]

[アラームを有効にする]

アラーム作成後,アクティブ設定しないですぐにアラームをアクティブにしたい場合にチェックします。デフォルトは,チェックされています。

[アラーム通知]

通知するアラームの内容を設定します。

[状態が変化したときに通知する]

アラームまたはインスタンスの状態が変化した場合に通知したいときに選択します。

デフォルトは,選択されています。

[通知対象]

通知対象を設定します。

[アラームの状態変化]

アラームの状態が変化した場合に通知したいときに選択します。

  • 単数インスタンスレコードの場合

    インスタンスの状態がそのままアラームの状態になります。

  • 複数インスタンスレコードの場合

    最も悪い状態をとるレコードのインスタンスの状態がアラームの状態になります。

デフォルトは,選択されています。

[すべてのデータを評価する]

複数インスタンスレコードの場合で,収集されたすべてのデータを評価したいときにチェックします。

チェックされていない場合,最も悪い状態をとるレコードの,最初に評価されたデータだけをアラーム通知します。デフォルトは,チェックされていません。

[レコードのインスタンスごとの状態変化]

インスタンスの状態が変化した場合に通知したいときに選択します。

複数インスタンスレコードの場合,インスタンスの状態が変化するたびに通知します。デフォルトは,選択されていません。

この項目は,次の条件をすべて満たす場合に活性化されます。

  • 接続PFM - Managerのバージョンが10-10以降

  • [値の存在を監視するアラームとする]をチェックしていない場合

  • アラームの異常条件および警告条件が1種類のレコードで構成されている場合,または,アラームの異常条件および警告条件が未設定の場合

[常にアラーム通知する]

条件式を満たしていたら常にアラーム通知する場合に選択します。

選択すると,アラーム評価のたびに条件式を満たしているかどうかが監視されます。「異常」または「警告」の条件式を満たすと,アラームが通知されます。条件式に満たない(正常な)場合,アラームは通知されません。

また,この項目を選択している場合は,エージェントの状態変更が監視されないため,エージェントイベントは発行されません。

デフォルトは,選択されていません。

[すべてのデータを評価する]

複数インスタンスレコードの場合で,収集されたすべてのデータを評価したいときにチェックします。

チェックされていない場合,最も悪い状態をとるレコードの,最初に評価されたデータだけをアラーム通知します。デフォルトは,チェックされていません。

アラーム条件の組み合わせによるアラーム評価の違いについては,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」のアラーム条件の組み合わせによるアラーム評価の違いについて説明している個所を参照してください。

[監視時刻範囲]

収集したデータをアラーム監視するための時刻の範囲を設定します。

[レコードのインスタンスごとの状態変化]を設定している場合,時刻が監視時刻範囲を外れたときのアラームの状態によって動作が異なります。

正常状態で時刻が監視時刻範囲を外れたとき,発生頻度はクリアされません。また,アラームイベント(Alarm Expired)は通知されません。

異常または警告状態で時刻が監視時刻範囲を外れたとき,発生頻度がクリアされアラームイベント(Alarm Expired)が1回通知されます。時刻が監視時刻範囲に入ったとき,アラームバインド時と同様に評価が新規に開始されます。

[レコードのインスタンスごとの状態変化]を設定していない場合,時刻が監視時刻範囲を外れても,発生頻度はクリアされません。異常または警告状態で時刻が監視時刻範囲を外れたとき,アラームイベント(Alarm Expired)が通知されます。

[常に監視する]

アラームを1日24時間,常に監視したい場合にチェックします。

デフォルトは,チェックされています。

[開始]

アラーム監視の開始時刻を指定します。

[常に監視する]がチェックされていないときに指定できます。

デフォルトは,現在時刻が表示されます。

半角数字で,00:00〜23:59の範囲で指定します。

[終了]

アラーム監視の終了時刻を指定します。

[常に監視する]がチェックされていないときに指定できます。

デフォルトは,現在時刻が表示されます。

半角数字で,00:00〜23:59の範囲で指定します。

[発生頻度]

アラームの評価で,何回中何回しきい値を超えたらアラームを通知するかを設定します。

収集時刻に収集を実行したが,インスタンスが収集できないでレコードが作成できなかった場合,評価はスキップします。その際,発生頻度は保存されます。

発生頻度は次のタイミングでクリアされます。

  • アラーム定義を変更(アンバインド,定義変更)したとき

  • エージェントが停止したとき

  • 監視時刻が範囲外になったとき

    監視時刻が範囲外になると発生頻度がクリアされるのは,[レコードのインスタンスごとの状態変化]を設定している場合だけです。それ以外の監視方式では,監視時刻が範囲外になっても発生頻度はクリアされません。そのため,レコードのインスタンスごとの状態変化によって通知する監視方式と,それ以外の監視方式では,監視時刻が範囲内に戻った後でアラームイベントを通知するタイミングが異なることがあります。

[発生頻度を満たした時にアラーム通知する]

指定した発生頻度以上の頻度でアラームが発生したときにアラームを通知させたい場合にチェックします。

デフォルトは,チェックされていません。

[回しきい値超過]および[インターバル中]

何回アラームを評価する間に,何回しきい値を超えた場合にアラーム通知するかを設定します。しきい値を超えた回数を[回しきい値超過]に,アラームを評価する回数を[インターバル中]に,[▲][▼]ボタンで設定します。この項目は,[発生頻度を満たした時にアラーム通知する]をチェックしている場合だけ指定できます。デフォルトは「1」です。

指定できる値は,1〜32767の整数です。

[常にアラーム通知する]のチェックの有無によって,アラームの通知は次のようになります。

  • [常にアラーム通知する]をチェックしていない場合

    アラームの状態を発生頻度で評価し,条件を満たした場合にアラームを通知します。アラームの状態は発生頻度を評価した結果がアラームの状態となるため,通知されるアラームの状態とデータのしきい値が異なることがあります。

  • [常にアラーム通知する]をチェックしている場合

    発生頻度で警告または異常条件を満たしたときに,警告または異常の状態をとるデータを通知します。発生頻度での状態はアラームの状態に反映されません。また,[しきい値超過/インターバル]で双方の値を同じにした場合,アラームの通知タイミングが変わります。

    発生頻度とアラーム通知のタイミングを,次の表に示します。

    発生頻度

    アラーム通知のタイミング

    nm

    mインターバル中,n回しきい値を超えた場合にアラームが通知されます。以降m回アラームを評価する間にn回しきい値を超えるごとにアラームが通知されます。

    nn

    しきい値を超え続けている間,n回ごとにアラームが通知されます。

    注※ [常にアラーム通知する]がチェックされている場合は,収集開始から1回目の収集でしきい値を満たしている場合はインターバルに関係なくアラームが発行されます。

発生頻度を指定した場合,[常にアラーム通知する][すべてのデータを評価する]の指定とアラームの評価の違いを次の表に示します。

[常にアラーム通知する]

[すべてのデータを評価する]

アラーム評価(通知)

×

×

  • 「何回」評価する間に,「何回」しきい値を超えたらアラームの状態を変更するかを指定します。

  • アラームの状態が以前通知した状態から変化があった場合だけ,アラームが通知されます。

  • アラーム通知時点で収集されたデータの中で,最も重大度の高い条件を満たすデータのアラーム状態が通知されます。

注意

アラームの状態は発生頻度を評価した結果の状態のため,アラームの状態と通知されるデータのしきい値が異なることがあります。

×

  • 「何回」評価する間に,「何回」しきい値を超えたらアラームの状態を変更するかを指定します。

  • アラームの状態が以前通知した状態から変化があった場合だけ,アラームが通知されます。

  • アラーム状態が警告または異常の場合,アラームを通知する時点でアラーム状態の条件を満たすすべてのデータのアラーム状態が通知されます。

注意

アラームの状態は発生頻度を評価した結果の状態のため,アラームの状態と通知されるデータのしきい値が異なることがあります。

×

  • 「何回」評価する間に,「何回」しきい値を超えたらアラームを通知するかを指定します。アラームの発生頻度を抑制するために利用できます。

  • アラーム通知時点で収集された最も重大度の高い条件を満たすデータが通知されます。

  • 「何回」評価する間に,「何回」しきい値を超えたらアラームを通知するかを指定します。アラームの発生頻度を抑制するために利用できます。

  • アラーム通知時点で警告または異常条件を満たす,すべてのデータが通知されます。

(凡例) ○:チェックあり  ×:チェックなし

  • [レコードのインスタンスごとの状態変化]を選択している場合

    発生頻度で,インスタンスごとに警告または異常条件を満たしたときに,警告または異常の状態をとるデータを通知します。また,[しきい値超過/インターバル]で双方の値を同じにした場合,アラームの通知タイミングが変わります。

    収集されるインスタンスは,環境によって変わることがあるため,レコードに前回と同じインスタンス値が格納されないことがあります。例えば,プロセス監視の場合,アプリケーション定義を変更すると収集されるインスタンスが変わります。このとき,レコードにインスタンス値が表示されないため,データが収集されません。収集されなかったインスタンス値は,正常域にあるものと見なして発生頻度を求め,状態監視を継続します。なお,特定のインスタンスのデータが表示されない場合に異常を通知したいときは,「値の存在を監視するアラームとする」をチェックしてください。

    発生頻度とアラーム通知のタイミングを,次の表に示します。

    発生頻度

    アラーム通知のタイミング

    nm

    発生頻度n/mn<=m)の場合,今回の収集を含めて過去m回の収集中,n回異常(警告)状態になったときにインスタンスの状態を異常(警告)状態に変更し,アラームイベントが通知されます。

    収集回数が1〜m回までの間は,過去m回分のデータはないが,異常回数か警告回数がn回に達した時点でイベントが通知されます。

    nn

    nmの場合と同じです。

    注※ 発生頻度は次のとおりにカウントします。

    ・インスタンス値が異常域の場合は,異常状態であり警告状態でもあると見なし,警告回数にもカウントする。

    ・インスタンス値が警告域の場合は,警告回数にカウントする。

    ・正常域の場合は,カウントしない。

(2) [新規アラーム > アラーム条件式]または[編集 > アラーム条件式]画面

アラームの条件式を設定する画面です。この画面は,[新規アラーム > 基本情報]または[編集 > 基本情報]画面で[値の存在を監視するアラームとする]を選択している場合と選択していない場合とで,設定項目が異なります。

それぞれの場合の表示項目について説明します。

(a) [値の存在を監視するアラームとする]を選択している場合

値の存在を監視する際の,監視する値を設定します。

ここでは,[値の存在を監視するアラームとする]を選択している場合の,[新規アラーム > アラーム条件式]画面の表示例を次の図に示します。

図1‒115 [新規アラーム > アラーム条件式]画面(値の存在を監視する場合)

[図データ]

表示項目について説明します。

[キャンセル]ボタン

アラーム作成またはアラーム編集を中止します。

[< 戻る]ボタン

[新規アラーム > 基本情報]または[編集 > 基本情報]画面に戻ります。

前画面に戻っても,この画面で設定した内容は,破棄されません。

[次へ >]ボタン

[新規アラーム > アクション]または[編集 > アクション]画面に遷移します。

[完了]ボタン

設定内容を確定し,アラーム作成またはアラーム編集を終了します。

自動バインド機能が有効な場合は,[新規アラーム > 完了]または[編集 > 完了]画面に遷移します。この画面の表示項目は,[新規アラームテーブル > 完了]画面と同じです。詳細は,「1.7.3(1) [新規アラームテーブル > 完了]画面」を参照してください。

[条件式の定義]
[レコード]

対象となるレコードをプルダウンメニューから選択します。プルダウンメニューには,複数インスタンスレコードだけが表示されます。

[説明]ボタン([レコード]の横)

[レコード]で選択しているレコード,およびそのレコードに属するフィールドについての[レコードとフィールドの説明]画面が別ウィンドウで表示されます。

[フィールドの検索]ボタン

[新規アラーム > アラーム条件式 > フィールドの検索]または[編集 > アラーム条件式 > フィールドの検索]画面が表示されます。ただし,データモデル説明ファイルが格納されていない場合は,このボタンは表示されません。データモデル説明ファイルが格納されていない場合は,PFM - Web Consoleのセットアップ手順を参照し,PFM - AgentまたはPFM - RMの登録を行ってください。詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」のインストールとセットアップについて説明している章を参照してください。

[フィールドの検索]画面については,「1.7.4(3) [新規アラーム > アラーム条件式 > フィールドの検索]または[編集 > アラーム条件式 > フィールドの検索]画面」を参照してください。

[フィールド]

対象となるフィールドをプルダウンメニューから選択します。

この項目は,[レコード]を選択すると活性化されます。

デフォルトは,[レコード]で選択したレコードの最上位のフィールドです。

[説明]ボタン([フィールド]の横)

[フィールド]で選択しているフィールド,およびそのフィールドが属するレコードについての[レコードとフィールドの説明]画面が別ウィンドウで表示されます。

[値]

存在を監視したい値を,整数値,小数値,または127バイト以内の全角/半角文字で指定します。大文字および小文字は区別されます。ただし,(,),[,],<,>,=,"は指定できません。これらの文字を指定したい場合は,ワイルドカード文字を使って値を指定してください。

プログラム名を指定する場合,拡張子は必要ありません。

指定できる値は,フィールドによって異なります。指定できる値については,各PFM - AgentまたはPFM - RMマニュアルの,レコードについて説明している章(各レコードのフィールド一覧)を参照してください。

(b) [値の存在を監視するアラームとする]を選択していない場合

監視するアラームの条件式を設定する画面です。

ここでは,[値の存在を監視するアラームとする]を選択していない場合の,[新規アラーム > アラーム条件式]画面の表示例を次の図に示します。

図1‒116 [新規アラーム > アラーム条件式]画面(値の存在を監視しない場合)

[図データ]

表示項目について説明します。

[キャンセル]ボタン

設定内容を破棄し,アラーム作成またはアラーム編集を中止します。

[< 戻る]ボタン

[新規アラーム > 基本情報]または[編集 > 基本情報]画面に戻ります。

前画面に戻っても,この画面で設定した内容は破棄されません。

[次へ >]ボタン

[新規アラーム > アクション]または[編集 > アクション]画面に遷移します。

[完了]ボタン

設定内容を確定し,アラーム作成またはアラーム編集を終了します。

自動バインド機能が有効な場合は,[新規アラーム > 完了]または[編集 > 完了]画面に遷移します。この画面の表示項目は,[新規アラームテーブル > 完了]画面と同じです。詳細は,「1.7.3(1) [新規アラームテーブル > 完了]画面」を参照してください。

[レコード]

条件式を指定する上で,対象となるレコードをプルダウンメニューから選択します。

[説明]ボタン([レコード]の横)

[レコード]で選択しているレコード,およびそのレコードに属するフィールドについての[レコードとフィールドの説明]画面が別ウィンドウで表示されます。

[フィールドの検索]ボタン

[新規アラーム > アラーム条件式 > フィールドの検索]または[編集 > アラーム条件式 > フィールドの検索]画面が表示されます。ただし,データモデル説明ファイルが格納されていない場合は,このボタンは表示されません。データモデル説明ファイルが格納されていない場合は,PFM - Web Consoleのセットアップ手順を参照し,PFM - AgentまたはPFM - RMの登録を行ってください。詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」のインストールとセットアップについて説明している章を参照してください。

[フィールドの検索]画面については,「1.7.4(3) [新規アラーム > アラーム条件式 > フィールドの検索]または[編集 > アラーム条件式 > フィールドの検索]画面」を参照してください。

[フィールド]

条件式を指定する上で,対象となるフィールドをプルダウンメニューから選択します。この項目は,[レコード]を選択すると活性化されます。

データ型がtime_t,timeval,またはutimeであるフィールドは,アラーム条件式には設定できないため,プルダウンメニューには表示されません。

デフォルトは,[レコード]で選択したレコードの最上位のフィールドです。

[説明]ボタン([フィールド]の横)

[フィールド]で選択しているフィールド,およびそのフィールドが属するレコードについての[レコードとフィールドの説明]画面が別ウィンドウで表示されます。

[条件]

条件式を指定する上で使用したい演算子をプルダウンメニューから選択します。

この項目は,[レコード]を選択すると活性化されます。

選択できる値を次の表に示します。

説明

=

[フィールド]の値と[値]の値が等しい。

<

[フィールド]の値が[値]の値よりも小さい。文字列フィールドの場合,ASCIIコードの昇順に比較される。

<=

[フィールド]の値が[値]の値よりも小さいか,または等しい。文字列フィールドの場合,ASCIIコードの昇順に比較される。

>

[フィールド]の値が[値]の値よりも大きい。文字列フィールドの場合,ASCIIコードの昇順に比較される。

>=

[フィールド]の値が[値]の値よりも大きいか,または等しい。文字列フィールドの場合,ASCIIコードの昇順に比較される。

<>

[フィールド]の値と[値]の値が異なる。

デフォルトは「=」です。

[異常値]

アラーム評価で異常アラームの判断基準となるしきい値を,整数値,小数値,または750バイト以内の全角/半角文字で指定します。ただし,(,),[,],<,>,=,"は指定できません。これらの文字を指定したい場合は,ワイルドカード文字を使って条件式を指定してください。この値は,異常条件式の値です。

指定できる値は,フィールドによって異なります。指定できる値については,各PFM - AgentまたはPFM - RMマニュアルの,レコードについて説明している章(各レコードのフィールド一覧)を参照してください。

なお,文字列を指定する場合,ワイルドカード文字を指定できます。例えば,「項目名="*AAA*"」と指定すると,「AAAを含む文字列」の監視ができます。

[警告値]

アラーム評価で警告アラームの判断基準となるしきい値を,整数値,小数値,または750バイト以内の全角/半角文字で指定します。ただし,(,),[,],<,>,=,"は指定できません。これらの文字を指定したい場合は,ワイルドカード文字を使って条件式を指定してください。この値は,警告条件式の値です。

指定できる値は,フィールドによって異なります。指定できる値については,各PFM - AgentまたはPFM - RMマニュアルの,レコードについて説明している章(各レコードのフィールド一覧)を参照してください。

なお,文字列を指定する場合,ワイルドカード文字を指定できます。例えば,「項目名="*AAA*"」と指定すると,「AAAを含む文字列」の監視ができます。

[追加]ボタン

[レコード],[フィールド],[条件],[異常値],および[警告値]に設定された条件式を,[異常条件]および[警告条件]それぞれに追加します。

[異常値]および[警告値]の両方を設定していない場合は,追加できません。[異常条件]および[警告条件]に条件式がある場合は,「AND」で連結します。

[更新]ボタン

既存の条件式を編集した場合,[異常条件]または[警告条件]で選択した条件式を,[レコード],[フィールド],[条件],[異常値],および[警告値]に設定した条件式に更新します。

[異常値]および[警告値]の両方を設定していない場合は,更新できません。

[異常条件]

設定した異常条件の条件式が一覧で表示されます。この項目は,[レコード],[フィールド],[条件],[異常値],および[警告値]を設定して[追加]ボタンをクリックすると,追加されます。条件式を変更する場合は,変更したい条件式を選択し,[更新]ボタンをクリックします。

すでに存在している条件式を選択して[追加]ボタンをクリックすると,選択した条件式と追加された条件式を括弧「()」で囲みます。

指定文字数が749バイト以内であれば,最大5個の異常条件式を格納できます。

[警告条件]

設定した警告条件の条件式が一覧で表示されます。この項目は,[レコード],[フィールド],[条件],[異常値],および[警告値]を設定して[追加]ボタンをクリックすると,追加されます。条件式を変更する場合は,変更したい条件式を選択し,[更新]ボタンをクリックします。

すでにある条件式を選択して[追加]ボタンをクリックすると,選択した条件式と追加された条件式を括弧「()」で囲みます。

指定文字数が749バイト以内の警告条件式を最大5個まで格納できます。

[編集]ボタン

[異常条件]および[警告条件]で選択した条件式の内容を,[レコード],[フィールド],[条件],[異常値],および[警告値]に表示させ,編集できます。複数の条件式をまとめて選択することはできません。[異常条件]または[警告条件]に条件式が1つ以上設定されている場合だけ活性化されます。

[削除]ボタン

[異常条件]および[警告条件]で選択した条件式を削除します。

[すべて削除]ボタン

[異常条件]および[警告条件]のすべての条件式を削除します。

注意

アラーム条件式に"<","<=",">=",または">"を含むアラームを作成する場合,異常条件が警告条件よりシステムとして異常な範囲となる(異常条件が警告条件を包含する)ように指定してください。

指定例を次に示します。

(例1)

CPU%(CPU使用率)の値が0より大きく100より小さい場合

(値が大きいほうがシステムとして異常な値)

  • 正しく評価されるアラーム条件式

    異常>90

    警告>80

  • 正しく評価されないアラーム条件式

    異常>50

    警告>80

参考:異常の場合だけアラームを発生させたいときは,次のように異常と警告の条件を同じにしてください。

 異常>90

 警告>90

(例2)

% Free Space(Diskの空き率)の値が0より大きく100より小さい場合

(値が小さいほうがシステムとして異常な値)

  • 正しく評価されるアラーム条件式

    異常<10

    警告<30

  • 正しく評価されないアラーム条件式

    異常<60

    警告<30

参考:異常の場合だけアラームを発生させたいときは,次のように異常と警告の条件を同じにしてください。

 異常<10

 警告<10

(3) [新規アラーム > アラーム条件式 > フィールドの検索]または[編集 > アラーム条件式 > フィールドの検索]画面

フィールドを文字検索する画面です。デフォルト値で最大50件のフィールドを検索できます。この画面で検索したフィールドは,呼び出し元となる[新規アラーム > アラーム条件式]または[編集 > アラーム条件式]画面の「フィールド」プルダウンメニューに設定できます。

検索数の上限数は,初期設定ファイル(config.xml)のsearchLimitで設定できます。初期設定ファイル(config.xml)については,「初期設定ファイル(config.xml)」を参照してください。

なお,この画面の呼び出し元となる[新規アラーム > アラーム条件式]または[編集 > アラーム条件式]画面で選択したレコードと異なるレコードを選択すると,設定していたフィールドは排除されます。

ここでは,[新規アラーム > アラーム条件式 > フィールドの検索]画面の表示例を次の図に示します。

図1‒117 [新規アラーム > アラーム条件式 > フィールドの検索]画面

[図データ]

表示項目について説明します。

[キャンセル]ボタン

[新規アラーム > アラーム条件式]または[編集 > アラーム条件式]画面に戻ります。

[検索キーワード]

検索キーワードを64文字以内で入力します(区切り文字の空白も含む)。検索に関する注意事項は次のとおりです。

  • 複数のキーワードでAND検索を実行する場合は,全角または半角の空白で区切って入力してください。

  • OR検索は実行できません。

  • ワイルドカードを使用した検索はできません。

  • 空白だけで構成される検索キーワードは指定できません。

  • 検索キーワードの先頭または末尾に入力された空白は排除されます。

  • 空白を含む検索キーワードを指定した場合,正しく検索されません。

  • アルファベットの大文字と小文字は区別されません。

  • 検索キーワードの全角文字と半角文字は区別されます。

  • 改行コードを含む検索キーワードは入力できません。

検索キーワードを入力後,[検索]ボタンをクリックすると,検索結果が表示されます。

検索結果は,[対象レコード]の選択によって,次のように表示先が異なります。

  • [対象レコード]で「--すべてのレコード--」を選択した場合

    検索結果は[検索結果:レコード一覧]画面に表示されます。

  • [対象レコード]でレコード名を選択した場合

    検索結果は[検索結果:<レコード名>レコードの該当フィールド一覧]画面に表示されます。

[検索]ボタン

検索を実行します。

[対象レコード]

検索対象のレコードをプルダウンメニューで選択します。デフォルトでは,[新規アラーム > アラーム条件式]または[編集 > アラーム条件式]画面の[レコード]で選択したレコードが表示されます。

プルダウンメニューには次の項目が表示されます。

  • 「--すべてのレコード--」

    すべてのレコードを検索対象とする場合に選択します。

  • 選択したエージェントのレコード名一覧

    選択したエージェントのレコード名一覧がアルファベット順に表示されます。

(a) [検索結果:レコード一覧]画面

[新規アラーム > アラーム条件式 > フィールドの検索]または[編集 > アラーム条件式 > フィールドの検索]画面で,対象レコードを「--すべてのレコード--」と設定した場合に,検索結果となるフィールド数をレコードごとに表示します。表示順は,レコード名のアルファベット順です。

[キャンセル]ボタン

[新規アラーム > アラーム条件式]または[編集 > アラーム条件式]画面に戻ります。

[検索キーワード]

検索キーワードを入力します。詳細については,「1.7.4(3) [新規アラーム > アラーム条件式 > フィールドの検索]または[編集 > アラーム条件式 > フィールドの検索]画面」を参照してください。

[検索]ボタン

検索を実行します。

[対象レコード]

検索対象のレコードをプルダウンメニューで選択します。詳細については,「1.7.4(3) [新規アラーム > アラーム条件式 > フィールドの検索]または[編集 > アラーム条件式 > フィールドの検索]画面」を参照してください。

レコード名

レコード名に続けて,次の情報が表示されます。

  • 検索結果に該当するフィールド数

  • レコードの説明

    説明文がない場合は(説明文なし)と表示されます。

  • インスタンスタイプ

    [(このレコードは単一行のレコードです)]または[(このレコードは複数行のレコードです)]と表示されます。

レコード名のメニューをクリックすると,選択したレコードに該当するフィールド一覧が[検索結果:<レコード名>レコードの該当フィールド一覧]画面に表示されます。

(b) [検索結果:<レコード名>レコードの該当フィールド一覧]画面

検索結果のフィールド一覧が表示されます。

[検索キーワード]

検索キーワードを入力します。詳細については,「1.7.4(3) [新規アラーム > アラーム条件式 > フィールドの検索]または[編集 > アラーム条件式 > フィールドの検索]画面」を参照してください。

[検索]ボタン

検索を実行します。

[対象レコード]

検索対象のレコードをプルダウンメニューで選択します。詳細については,「1.7.4(3) [新規アラーム > アラーム条件式 > フィールドの検索]または[編集 > アラーム条件式 > フィールドの検索]画面」を参照してください。

[レコード一覧へ]ボタン

[検索結果:レコード一覧]画面に戻ります。このボタンは,[検索結果:レコード一覧]画面からこの画面へ遷移した場合だけ表示されます。

[OK]ボタン

[新規アラーム > アラーム条件式]または[編集 > アラーム条件式]画面に戻り,選択したフィールドが「フィールド」プルダウンメニューで選択された状態になります。

ラジオボタン

フィールドを選択します。複数のフィールドは選択できません。

この項目を選択して[OK]ボタンをクリックすると,[新規アラーム > アラーム条件式]または[編集 > アラーム条件式]画面に戻り,選択したフィールドが[フィールド]に反映された状態になります。

なお,[レコード一覧へ]ボタンで[検索結果:レコード一覧]画面に戻ると,ラジオボタンの選択は解除されます。

フィールド名

フィールド名がアルファベット順に表示されます。検索キーワードに合致する部分は太字で表示されます。

形式

該当するフィールドの属性が,次に示すアイコンで表示されます。

  • [図データ]:数値属性

  • [図データ]:文字列属性

説明

フィールドの説明が表示されます。検索キーワードに合致する部分は太字で表示されます。

(4) [新規アラーム > アクション]または[編集 > アクション]画面

アラームの状態が変化したときに発生させるアクション,およびアラームに関連づけるレポートについて設定する画面です。

ここでは,[新規アラーム > アクション]画面の表示例を次の図に示します。

図1‒118 [新規アラーム > アクション]画面

[図データ]

表示項目について説明します。

[キャンセル]ボタン

設定内容を破棄し,アラーム作成またはアラーム編集を中止します。

[< 戻る]ボタン

[新規アラーム > アラーム条件式]または[編集 > アラーム条件式]画面に戻ります。前画面に戻っても,この画面で設定した内容は,破棄されません。

[次へ >]ボタン

[新規アラーム > アクション定義]または[編集 > アクション定義]画面に遷移します。

このボタンは,[Eメール]または[コマンド]をアクションとして設定した場合に活性化されます。

[完了]ボタン

設定内容を確定し,アラーム作成またはアラーム編集を終了します。

このボタンは,[Eメール]または[コマンド]をアクションとして設定した場合には活性化されません。

自動バインド機能が有効な場合は,[新規アラーム > 完了]または[編集 > 完了]画面に遷移します。この画面の表示項目は,[新規アラームテーブル > 完了]画面と同じです。詳細は,「1.7.3(1) [新規アラームテーブル > 完了]画面」を参照してください。

[実行するアクション]

異常,警告,正常の状態ごとに,実行するアクションを設定します。

[Eメール]

アクションとしてEメールの通知を実行したい場合に指定します。

異常,警告,正常の状態ごとに実行するかどうかを設定します。

  • [異常]

    異常アラーム発生時にEメールの通知を実行する場合に選択します。

  • [警告]

    警告アラーム発生時にEメールの通知を実行する場合に選択します。

    [新規アラーム > 基本情報]または[編集 > 基本情報]画面の[全般]で,[値の存在を監視するアラームとする]を選択している場合はチェックできません。

  • [正常]

    正常アラーム発生時にEメールの通知を実行する場合に選択します。

    [新規アラーム > 基本情報]または[編集 > 基本情報]画面の[高度な設定]で,[常にアラーム通知する]を選択している場合はチェックできません。

注意

Eメール通知を実行する場合は,事前に次の設定をしてください。

[サービス階層]画面のナビゲーションフレームでAction Handlerサービス(「PH」で始まるサービス)を選択し,[プロパティ]メソッドを選択して次のように設定する。

  • [Capabilities]の[Email]:Yes

  • [Mail]の[SMTP Host]:SMTPホスト名またはIPアドレス

  • [Mail]の[SMTP Sender]:Eメール送信元のEメールアドレス

  • [Mail]の[Mail Subject]:Eメールのタイトル

[コマンド]

アクションとしてコマンドを実行したい場合に指定します。

異常,警告,正常の状態ごとに実行するかどうかを設定します。

  • [異常]

    異常アラーム発生時にコマンドを実行する場合に選択します。

  • [警告]

    警告アラーム発生時にコマンドを実行する場合に選択します。

    [新規アラーム > 基本情報]または[編集 > 基本情報]画面の[全般]で,[値の存在を監視するアラームとする]を選択している場合はチェックできません。

  • [正常]

    正常アラーム発生時にコマンドを実行する場合に選択します。

    [新規アラーム > 基本情報]または[編集 > 基本情報]画面の[高度な設定]で,[常にアラーム通知する]を選択している場合はチェックできません。

注意

コマンドを実行する場合は,事前に次の設定をしてください。

[サービス階層]画面のナビゲーションフレームでAction Handlerサービス(「PH」で始まるサービス)を選択し,[プロパティ]メソッドを選択して次のように設定する。

  • [Capabilities]の[Script]:Yes

[SNMP]

アクションとしてSNMPトラップの通知を実行したい場合に指定します。

異常,警告,正常の状態ごとに実行するかどうかを設定します。

  • [異常]

    異常アラーム発生時にSNMPトラップの通知を実行する場合に選択します。

  • [警告]

    警告アラーム発生時にSNMPトラップの通知を実行する場合に選択します。[新規アラーム > 基本情報]または[編集 > 基本情報]画面の[全般]で,[値の存在を監視するアラームとする]を選択している場合はチェックできません。

  • [正常]

    正常アラーム発生時にSNMPトラップの通知を実行する場合に選択します。[新規アラーム > 基本情報]または[編集 > 基本情報]画面の[高度な設定]で,[常にアラーム通知する]を選択している場合はチェックできません。

注意

SNMPトラップの通知を実行したい場合は,事前に次の設定をしてください。

[サービス階層]画面のナビゲーションフレームでTrap Generatorサービス(「PC」で始まるサービス)を選択し,[プロパティ]メソッドを選択して次のように設定する。

  • [ADD OR DELETE A TRAP DESTINATION]の[ADD A DESTINATION]:SNMPトラップ送信先のホスト名またはIPアドレス

参考

SNMPトラップは,ログイン先のPFM - Manager(Trap Generatorサービス)が稼働しているサーバから発行されます。

[表示するレポート]

[参照]ボタンで表示されるレポート階層から選択したレポートが表示されます。ここに表示されるレポートがアラームの関連レポートとして設定されます。

[参照]ボタン

アラームに関連づけるレポートを[表示するレポート]に設定します。このボタンをクリックすると,[新規アラーム > アクション > レポート選択]または[編集 > アクション > レポート選択]画面に遷移します。

[削除]ボタン

[表示するレポート]に表示されているレポート名を削除します。

このボタンは,[表示するレポート]にレポートを設定すると活性化されます。

(5) [新規アラーム > アクション > レポート選択]または[編集 > アクション > レポート選択]画面

[新規アラーム > アクション]または[編集 > アクション]画面の[表示するレポート]に設定する,アラームに関連づけるレポートを選択する画面です。

ここでは,[新規アラーム > アクション > レポート選択]画面の表示例を次の図に示します。

図1‒119 [新規アラーム > アクション > レポート選択]画面

[図データ]

表示項目について説明します。

[最新情報に更新]

コンテンツエリアのレポート階層を最新の状態にします。表示を更新しても,コンテンツエリアでの選択状態は保持されます。

[キャンセル]ボタン

設定した内容を破棄し,[新規アラーム > アクション]または[編集 > アクション]画面に戻ります。

[完了]ボタン

設定した内容を確定し,[新規アラーム > アクション]または[編集 > アクション]画面に戻ります。

テキストボックス

キーワードによってレポートを絞り込むことができます。表示するレポートを絞り込むための文字列を1〜1,024文字で指定します。複数の条件をAND検索したい場合は,区切り文字(全角スペース,半角スペース,またはタブ文字)で区切ります。区切り文字も1文字としてカウントされます。絞り込みのキーワードとして入力できる単語数は100個までです。

[絞込]ボタン

テキストボックスに指定した文字列で絞り込みが実行されます。

[解除]ボタン

絞り込みの状態が解除され,絞り込み条件がクリアされます。

コンテンツエリア

レポート階層が表示されます。アラームに関連づけるレポートを選択します。

1つのアラームに対し,1つだけ選択できます。

(6) [新規アラーム > アクション定義]または[編集 > アクション定義]画面

アクションとして設定したEメールまたはコマンドの,詳細について設定する画面です。

ここでは,[新規アラーム > アクション定義]画面の表示例を次の図に示します。

図1‒120 [新規アラーム > アクション定義]画面

[図データ]

表示項目について説明します。

[キャンセル]ボタン

設定内容を破棄し,アラーム作成またはアラーム編集を中止します。

[< 戻る]ボタン

[新規アラーム > アクション]または[編集 > アクション]画面に戻ります。

前画面に戻っても,この画面で設定した内容は,破棄されません。

[完了]ボタン

設定内容を確定し,アラーム作成またはアラーム編集を終了します。

[新規アラーム > アクション]または[編集 > アクション]画面でEメール通知およびコマンド実行の両方のアクションを設定している場合は,[Eメールの定義]および[コマンドの定義]の両方に情報を設定しないと選択できません。

自動バインド機能が有効な場合は,[新規アラーム > 完了]または[編集 > 完了]画面に遷移します。この画面の表示項目は,[新規アラームテーブル > 完了]画面と同じです。詳細は,「1.7.3(1) [新規アラームテーブル > 完了]画面」を参照してください。

(a) [Eメールの定義]

Eメール通知のために必要な情報を設定します。[Eメールの定義]の各項目は,[新規アラーム > アクション]または[編集 > アクション]画面でEメール通知をアクションとして設定している場合だけ表示されます。

[Eメールアドレス]

通知先のEメールアドレスを,127バイト以内の半角英数字で指定します。複数のEメールアドレスを指定する場合は,「,(コンマ)」で区切ります。

[アクションハンドラ]
テキストボックス

キーワードによってアクションハンドラを絞り込むことができます。表示するアクションハンドラを絞り込むための文字列を1〜1,024文字で指定します。複数の条件をAND検索したい場合は,区切り文字(全角スペース,半角スペース,またはタブ文字)で区切ります。区切り文字も1文字としてカウントされます。絞り込みのキーワードとして入力できる単語数は100個までです。

[絞込]ボタン

テキストボックスに指定した文字列で絞り込みが実行されます。

[解除]ボタン

絞り込みの状態が解除され,絞り込み条件がクリアされます。

プルダウンメニュー

Eメールの送信を実行するAction Handlerサービスを,プルダウンメニューから選択します。デフォルトで,Action Handlerサービス名(サービスID)が表示されています。

使用するAction Handlerサービス名が表示されない場合は,[サービス階層]画面で該当するAction Handlerサービスのプロパティを表示させ,[Capabilities]の[Email]を「Yes」に設定してください。

[変数名]

送信するEメールのメッセージテキストに設定できる変数が表示されます。

ここに表示される変数一覧から任意の変数を選択し,[変数を追加]ボタンをクリックすると,送信するEメールのメッセージテキストとして[メール本文]に追加されます。

ここに表示される変数を次の表に示します。

項目名

変数名

説明

日付/時刻

%SCT

アラーム評価をしたエージェントが稼働しているホストのシステム時刻が表示される。

エージェント名

%ANS

このアラームテーブルがバインドされたエージェント名が表示される。

ホスト名

%HNS

このアラームテーブルがバインドされたエージェントが稼働しているホスト名が表示される。

状態

%SCS

メッセージ出力の対象となったアラーム状態が表示される。

アラーム名

%AIS

[新規アラーム > 基本情報]または[編集 > 基本情報]画面の[アラーム名]に設定したアラーム名が表示される。

アラームテーブル名

%ATS

[新規アラーム > 基本情報]または[編集 > 基本情報]画面の[アラームテーブル名]に設定したアラームテーブル名が表示される。

メッセージテキスト

%MTS※1

[新規アラーム > 基本情報]または[編集 > 基本情報]画面の[メッセージテキスト]に設定したメッセージテキストが表示される。

プロダクト

%PTS

[新規アラーム > 基本情報]または[編集 > 基本情報]画面の[プロダクト]に設定したプロダクト名が表示される。

測定値

%CVS[n][.p]※2※3※4

アラーム通知の対象となった(条件式を満たした)測定値が表示される。

n※5

[新規アラーム > アラーム条件式]または[編集 > アラーム条件式]画面で,条件式を複数指定した場合のフィールドの位置を,1以上の数値で指定する。先頭フィールドは1を指定する。ただし0または条件式の数より大きい値を指定した場合は先頭フィールドの測定値が表示される。

p※5
  • 整数または小数に置換されるフィールドの場合

    表示したい小数部の桁数(四捨五入して表示)を指定する。

  • 測定値が文字列に置換されるフィールドの場合

    測定値を半角スペースで区切って分割してできる文字列のうち,表示したい文字列の位置を指定する。位置を指定したい場合は,1以上の値を指定する。0を指定した場合は,測定値がそのまま表示される。半角スペースで区切って分割してできる文字列の個数より大きい値を指定した場合は,長さが0バイトの文字列に置換される。

注※1 複数インスタンスレコードを使用したアラーム定義で,アラームの状態が異常または警告から正常に変化した場合,変数%MTSに格納される値は次のようになります。

  • アラーム正常回復時の測定値出力機能が有効の場合

    アラームが正常状態に遷移する前までの間で,最後に発行された異常または警告アラームの要因となったインスタンスの,アラームメッセージテキストが格納される。

  • アラーム正常回復時の測定値出力機能が無効の場合

    イベント発行要因となる値が特定されないため,空白になる。

なお,アラーム正常回復時の測定値出力機能の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,アラームによる稼働監視について説明している章を参照してください。

注※2 複数インスタンスレコードを使用したアラーム定義で,アラームの状態が異常または警告から正常に変化した場合,変数%CVSに格納される値は次のようになります。

  • アラーム正常回復時の測定値出力機能が有効の場合

    アラームが正常状態に遷移する前までの間で,最後に発行された異常または警告アラームの要因となったインスタンスの,現在の測定値が格納される。

  • アラーム正常回復時の測定値出力機能が無効の場合

    条件式を満たした測定値がないため,文字列「<OK>」が格納される。このため,%CVSn.pのpの値に2以上の値が指定されると,%CVSは0バイトの文字列に置換される。

なお,アラーム正常回復時の測定値出力機能の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,アラームによる稼働監視について説明している章を参照してください。

注※3 変数%CVSで展開される文字列の最大長は79バイトになります。

注※4 変数%CVSで置換される文字列に"|"が含まれる場合,"|"より後ろの部分は切り捨てます。

注※5 指定できる値の桁数は5桁までです。6桁以上の値を指定した場合は6桁目以降の文字列は展開されないで,アラーム通知時のメッセージにそのまま表示されます。

[変数を追加]ボタン

[変数名]で選択した変数を,[メール本文]に追加します。

[メール本文]

返信するEメールのメッセージテキストの内容を,1,000バイト以内の全角または半角英数字で指定します。[メール本文]には,次のテキストがあらかじめ設定されています。

Date:%SCT
Host:%HNS
 
Product:%PTS
Agent:%ANS
 
Alarm:%AIS(%ATS)
State:%SCS
 
Message:%MTS

注意

変数を値に置換したあとのメッセージテキストの長さが1,000バイトを超える場合,アラームが通知されるタイミングでAgent CollectorまたはRemote Monitor CollectorサービスがKAVE00184-Wメッセージを出力します。

この場合,メッセージテキストに指定する文字列や%CVSに指定する桁数を1,000バイトに収まるように調節してください。

(b) [コマンドの定義]

コマンド実行のために必要な情報を設定します。[コマンドの定義]の各項目は,[新規アラーム > アクション]または[編集 > アクション]画面でコマンド実行をアクションとして設定している場合だけ表示されます。

[コマンド名]

実行するコマンド(スクリプト)名を,511バイト以内の半角英数字で指定します。次のディレクトリにあるコマンド(スクリプト)以外は,絶対パスまたはサービスのカレントディレクトリ相対パスで指定してください。

  • Action Handlerサービスのインストール先ディレクトリ

  • 環境変数のPATH変数に設定されているパス

相対パスを指定する場合は,Action Handlerサービスのカレントディレクトリを[サービス階層]画面で確認してください。

参考

[コマンド名]の設定には,引数を含めることもできます。ただし,コマンドのパスやコマンド名に半角空白文字を含む場合は,コマンドのパスやコマンド名までを"(ダブルクォーテーション)で囲んでください。

[JP1イベント設定]ボタン

イベント発行コマンドを指定する場合に選択します。

このボタンをクリックすると,[新規アラーム > アクション定義 > JP1イベント設定]または[編集 > アクション定義 > JP1イベント設定]画面に遷移します。

[アクションハンドラ]
テキストボックス

キーワードによってアクションハンドラを絞り込むことができます。表示するアクションハンドラを絞り込むための文字列を1〜1,024文字で指定します。複数の条件をAND検索したい場合は,区切り文字(全角スペース,半角スペース,またはタブ文字)で区切ります。区切り文字も1文字としてカウントされます。絞り込みのキーワードとして入力できる単語数は100個までです。

[絞込]ボタン

テキストボックスに指定した文字列で絞り込みが実行されます。

[解除]ボタン

絞り込みの状態が解除され,絞り込み条件がクリアされます。

プルダウンメニュー

コマンド(スクリプト)を実行するAction Handlerサービスを,プルダウンメニューから選択します。デフォルトでは,[LOCAL](アラームテーブルをバインドしたエージェントのホスト)が表示されています。

JP1/IMのセントラルスコープによるPerformance Managementの監視でJP1イベントを発行する場合は,PFM - Managerと同一ホスト上にあるAction Handlerサービスを選択してください。なお,JP1イベントを発行する場合はイベントを発行するAction Handlerと同じホストにJP1/Baseが必要ですので注意してください。JP1/IMによるPerformance Managementの監視については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,統合管理製品(JP1/IM)と連携した稼働監視について説明している章を参照してください。

使用するAction Handlerサービス名(サービスID)が表示されない場合は,[サービス階層]画面で該当するAction Handlerサービスのプロパティを表示させ,[Capabilities]の[Script]を「Yes」に設定してください。

[変数名]

コマンドの引数に設定できる変数が表示されます。

ここに表示される変数一覧から任意の変数を選択し,[変数を追加]ボタンをクリックすると,コマンド引数として[コマンド引数]に追加されます。

設定できる変数は,[Eメールの定義]の[変数名]で説明しているものと同じです。

[変数を追加]

[変数名]で選択した変数を,[コマンド引数]に追加します。

[コマンド引数]

実行するコマンド(スクリプト)に渡すパラメーターを,2,047バイト以内の全角文字または半角英数字で指定します。

なお,論理ホスト環境で,論理ホストにJP1イベントを発行する場合は,「-r 論理ホスト名」オプションを追加してください。-rオプションの指定がない場合,JP1イベントは物理ホストに登録されます。

注意

変数を値に置換したあとのコマンド引数の長さが2,047バイトを超える場合,アラームが通知されるタイミングでAgent CollectorまたはRemote Monitor CollectorサービスがKAVE00184-Wメッセージを出力します。

この場合,コマンド引数に指定する文字列や%CVSに指定する桁数を2,047バイトに収まるように調節してください。

(7) [新規アラーム > アクション定義 > JP1イベント設定]または[編集 > アクション定義 > JP1イベント設定]画面

イベント発行コマンドを指定する画面です。この画面で[OK]ボタンをクリックすると,[新規アラーム > アクション定義]または[編集 > アクション定義]画面の[コマンド引数]に,jpcimevtコマンドおよびJP1イベントを発行するためのパラメーターが設定されます。また,アクション実行ホストとしてログイン先のPFM - Managerに設定されます。詳細については,「2. コマンド」の「jpcimevtコマンドを参照してください。

なお,PFM - Managerホスト以外でアクションを実行する場合は,この画面での設定を終了したあと,[コマンドの定義]の[アクションハンドラ]を変更してください。また,JP1/IMと連携してPerformance Managementのレポートを表示する場合は,[コマンドの定義]の[コマンド引数]に自動的に設定された変数や値を削除したり,変更したりしないでください。アラームに関連づけたレポートを変更した場合は,この画面でコマンドを再設定してください。

ここでは,[新規アラーム > アクション定義 > JP1イベント設定]画面の表示例を次の図に示します。

図1‒121 [新規アラーム > アクション定義 > JP1イベント設定]画面

[図データ]

表示項目について説明します。

[OK]ボタン

設定を確定し,[新規アラーム > アクション定義]または[編集 > アクション定義]画面に戻ります。

[キャンセル]ボタン

設定を破棄し,[新規アラーム > アクション定義]または[編集 > アクション定義]画面に戻ります。

[イベントID]

イベントIDを0〜1fff,7fff8000〜7fffffffの16進数で指定します。

ここで指定したイベントIDは,[新規アラーム > アクション定義]または[編集 > アクション定義]画面の[コマンドの定義]の[コマンド引数]に設定されます。

[メッセージ]

イベントのメッセージテキストを,1〜1,023バイトの全角または半角文字で指定します。ただし,次のどちらかに該当する場合は,0〜128バイト以内の全角または半角文字で指定します。

  • PFM - ManagerまたはPFM - Web Consoleのどちらかが09-00以前のバージョンの場合

  • アクションの実行先に,09-00以前のバージョンのPFM - Baseホストを指定する場合

変数も設定できます。

指定した文字列は,[新規アラーム > アクション定義]または[編集 > アクション定義]画面の,[コマンドの定義]の[コマンド引数]に設定されます。

デフォルトは,「%MTS」です。

設定できる変数については,「1.7.4(6) [新規アラーム > アクション定義]または[編集 > アクション定義]画面」を参照してください。

注意

変数を値に置換したあとのメッセージテキストの長さが1,023バイトを超える場合,アクションが実行されるタイミングでKAVE05418-Wメッセージが出力され,発行されるイベントのメッセージが1,023バイト以下になるように切り詰められます。この場合,メッセージに指定する文字列や%CVSに指定する桁数を1,023バイトに収まるように調節してください。

また,アクションの実行先に指定するホストのPFM - Baseが09-00以前の場合で,変数を値に置換したあとのメッセージテキストの長さが128バイトを超えるときは,アクションが実行されるタイミングでKAVE05223-Eメッセージが出力され,発行されるイベントのメッセージが128バイト以下になるように切り詰められます。この場合,メッセージに指定する文字列や%CVSに指定する桁数を128バイトに収まるように調節してください。

[メッセージプレビュー]

[メッセージ]で指定した内容が,変数部分を文字列に置換したもので表示されます。

[アラームレベルを重大度に変換する]

アラームの状態をJP1イベントの重大度に変換したい場合にチェックします。

デフォルトは,チェックされています。

アラームの各状態が変換されるJP1イベントの重大度を次の表に示します。

アラームの状態

説明

JP1イベントの重大度

"OK"

アラームの状態が正常(緑)

"Information"

"WARNING"

アラームの状態が警告(黄)

"Warning"

"EXCEPTION"

アラームの状態が異常(赤)

"Error"