jpcwras
形式
jpcwras ディレクトリ名
機能
jpcwrasコマンドは,PFM - Web Consoleの資料を採取するコマンドです。PFM - Web Consoleの実行中にトラブルが発生した場合に使用します。このコマンドを実行して採取した資料は,指定したディレクトリに格納されます。
トラブルが発生した場合,このコマンドで採取できる資料以外にも必要な資料があります。トラブル発生時に採取が必要な資料については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,トラブルへの対処方法について説明している章を参照してください。
コマンドを実行できるホスト
PFM - Web Console
実行権限
- Windowsの場合
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Administrators権限を持つユーザー
- UNIXの場合
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rootユーザー権限を持つユーザー
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
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インストール先フォルダ\tools\
- UNIXの場合
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/opt/jp1pcwebcon/tools/
引数
ディレクトリ名
採取した資料を格納するディレクトリ名を指定します。ディレクトリ名は,半角英数字,半角空白文字,または次に示す半角記号を指定できます。
: / ¥
ただし,半角空白文字を含む場合は「"」(ダブルクォーテーション)で囲んでください。「"」で囲まない場合は,半角空白文字までを指定ディレクトリとします。
次の記号を指定する場合は,コマンドプロンプトで解析されるのを防ぐため,「"」で囲んで指定してください。
^ ( ) `
このオプションには,フロッピーディスクなどリムーバブルメディアのディレクトリ名を指定しないでください。
注意事項
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jpcwrasコマンドを異なるプロンプトから複数同時に実行すると,情報が正常に取得できません。複数同時に実行しないでください。
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引数は,「形式」にある順番で指定してください。
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引数は,1つだけ指定してください。複数指定すると,エラーとなります。また,引数を指定しない場合もエラーとなります。
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指定したディレクトリがない場合は,指定したディレクトリ名で,ディレクトリが作成されます。
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ディレクトリ名を相対パスで指定しないでください。
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ディレクトリ名をUNC形式で指定しないでください。
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ディレクトリ名としてPFM - Web Consoleのインストール先のディレクトリを指定しないでください。
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OSの最大パス長を超えるような長いディレクトリ名を指定しないでください。ファイルがコピーまたは作成されません。
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ディレクトリ名として,配下にファイルまたはディレクトリのない空のディレクトリを指定してください。
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コマンド実行時に,指定したディレクトリのディスク容量が不足した場合,このコマンドはエラーとなります。コマンドを実行する前に,ディスクに十分な空き容量があるか確認してください。
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ファイルの採取でエラーが発生した場合,採取中のファイルまたはディレクトリが残ります。この場合,残ったファイルやディレクトリを必要に応じて削除してください。
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クラスタシステムで運用している場合は,クラスタシステムのすべてのノードで実行してください。また,監視二重化の環境で運用している場合は,プライマリー,セカンダリーそれぞれのホストでこのコマンドを実行してください。
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Windows環境でjpcwrasコマンドを実行する場合,必要な空きディスク容量について次の点を考慮してください。
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jpcwrasコマンドで指定する格納先ディレクトリには,採取する容量と同量の空きディスク容量が必要になります。
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システムドライブ(%SystemDrive%)に,一時領域として約50メガバイト(固定)のディスクを使用します。
jpcwrasコマンドの実行例を次に示します。
jpcwras D:\usr\wras
jpcwrasコマンドで採取される容量が200メガバイトとします。この場合,D:\usr\wrasフォルダに必要な空きディスク容量は200メガバイトになります。また,システムドライブ(%SystemDrive%)に,一時的に50メガバイトの空きディスク容量が必要となります。
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UNIX環境でjpcwrasコマンドを実行する場合,必要な空きディスク容量について次の点を考慮してください。
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jpcwrasコマンドで指定する格納先ディレクトリには,採取する容量の2倍の空きディスク容量が必要になります。
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tarコマンドの処理のため,/tmpまたは/var/tmpディレクトリをjpcwrasコマンドで採取される容量分使用します。なお,使用するディレクトリはOS環境によって異なります。
jpcwrasコマンドの実行例を次に示します。
jpcwras /usr/wras
jpcwrasコマンドで採取される容量が100メガバイトとします。この場合,/usr/wrasディレクトリに必要な空きディスク容量は200メガバイトになります。また,tarコマンドの処理のため,/tmpまたは/var/tmpディレクトリには,一時的に100メガバイトの空きディスク容量が必要となります。
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戻り値
0 |
正常終了した。 |
1 |
コマンドラインの形式が不正である。 |
2 |
コマンドの実行権限がない。 |
3 |
書き込みエラーである。 |
5 |
出力先ディレクトリが空でない。 |
7 |
メモリー不足である。 |
8 |
予期しないエラーが発生した。 |
使用例
すべての資料を採取し,c:\tmp\jpcwrasフォルダに格納する場合のコマンド実行例を次に示します。
jpcwras c:\tmp\jpcwras