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JP1 Version 12 JP1/Performance Management リファレンス


jpctool service list

〈このページの構成〉

形式

形式1

jpctool service list     -id サービスID
                         [-host ホスト名]
                         [-lhost 論理ホスト名]
                         [-proxy {y|n}]
                         [-stat]
                         [-v]

形式2

jpctool service list     -key サービスキー
                         [-lhost 論理ホスト名]
                         [-proxy {y|n}]
                         [-stat]
                         [-v]

機能

jpctool service listコマンドは,Performance Managementプログラムのサービスの構成および状態を表示するコマンドです。

PFM - ManagerまたはPFM - Baseと,PFM - Web Consoleを同一ホストにインストールしていて,起動・停止の連携設定をしている場合には,形式2でjpctool service listコマンドを実行することでPFM - Web Consoleを含むすべてのPerformance Managementプログラムのサービスの構成および状態を表示できます。PFM - Manager,PFM - Base,PFM - Web Consoleそれぞれの起動・停止の連携設定の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,Performance Managementの起動と停止について説明している章を参照してください。

コマンドを実行できるホスト

実行権限

Windowsの場合

なし

UNIXの場合

なし

格納先ディレクトリ

Windowsの場合

インストール先フォルダ\tools\

UNIXの場合

/opt/jp1pc/tools/

引数

-id サービスID

サービスIDを指定します。1〜258バイトで指定します。

ワイルドカード文字を使用して,複数のサービスIDを指定することもできます。この場合,あるサービスがエラーとなっても,残りのサービスに対して処理が続行されます。また,複数のサービスに対してエラーが発生した場合,最後に発生したエラーに対する戻り値が返されます。

-host ホスト名

サービスの構成および状態を表示するホスト名を指定します。特定のホストで動作するPerformance Managementプログラムのサービスの構成および状態を表示する場合にこの引数を使用します。1〜32バイトの半角英数字で指定します。空白文字は,指定できません。このオプションの指定を省略した場合,ローカルホストが仮定されます。

ワイルドカード文字を使用して,複数のホスト名を指定することもできます。

-lhost 論理ホスト名

  • 形式1

    このコマンドを実行するホストを,物理ホスト環境ではなく論理ホスト環境とする場合にその論理ホスト名を指定します。1〜32バイトの半角英数字で指定します。空白文字は,指定できません。指定を省略した場合,物理ホストが仮定されます。ワイルドカード文字は使用できません。

  • 形式2

    PFM - Web Consoleを論理ホスト環境で運用している場合に,PFM - Web Consoleの起動ホスト名(論理ホスト名)を指定します。1〜32バイトの半角英数字で指定します。空白文字は,指定できません。指定を省略した場合,物理ホストが仮定されます。ワイルドカード文字は使用できません。

-proxy {y|n}

リモートホストのPFM - AgentまたはPFM - RMと直接通信できない環境で,-hostオプションにリモートホストを指定した場合,PFM - Managerを経由するかどうかを指定します。

y」を指定すると,PFM - Manager経由で通信します。

n」を指定すると,PFM - Managerを経由しません。

-stat

-host ホスト名で指定したホストのStatus Serverサービスと直接通信を行って状態を表示します。PFM - Managerが停止している時にリモートホストの情報を表示したい場合に指定します。また,リモートホストのStatus Serverサービスの状態も表示します。

このオプションを指定する場合は,-host ホスト名にワイルドカードは使用できません。また,-proxy {y|n}と同時に指定できません。

ステータス管理機能が無効の場合,このオプションは使用できません。

-v

プロダクト名表示機能を有効に設定している場合に,サービス名をプロダクト名で表示します。プロダクト名表示機能の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,Performance Managementの機能について説明している章を参照してください。

-key サービスキー

構成および状態を表示させたいサービスのサービスキーを指定します。指定できるサービスキーを次に示します。

  • all:すべてのPerformance Managementプログラムのサービスの構成および状態を表示します。

  • jp1pc:PFM - Web Consoleのサービスを除くすべてのPerformance Managementプログラムのサービスの構成および状態を表示します。

  • Managerまたはmgr:PFM - Managerサービス(Action Handlerサービスを除く)の構成および状態を表示します。

  • AHまたはact:Action Handlerサービスの構成および状態を表示します。

  • StatSvrまたはstat:Status Serverサービスの構成および状態を表示します。

  • WebConsoleまたはwc:PFM - Web Consoleのサービスの構成および状態を表示します。

PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスのサービスキーについては,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,命名規則について説明している個所を参照してください。

注意事項

形式2で実行する場合の注意事項

戻り値

0

正常終了した。

1

引数の指定に誤りがある。

3

指定されたサービスが登録されていない。

100

Performance Managementの環境が不正である。

101

Name Serverサービスが起動していない。

102

指定された論理ホスト名はセットアップされていない。

200

メモリーが不足している。

210

ディスク容量が不足している。

211

ファイルまたはディレクトリにアクセスできない。

220

サービス構成情報ファイルに指定しているホスト名が不正である。

222

通信処理でエラーが発生した。

255

予期しないエラーが発生した。

表示情報

jpctool service listコマンドを実行して表示される情報について次の表に示します。

出力情報

説明

Host Name

サービスが稼働しているホスト名を示す。

ServiceID※1

サービスIDを示す。プロダクト名表示機能が有効な場合も,プロダクト名では表示されない。形式2で実行した場合,PFM - Web Consoleのサービス情報の出力行では表示されない。

Service Name※1

サービス名を示す。プロダクト名表示機能が有効な場合も,プロダクト名では表示されない。形式2で実行した場合,PFM - Web Consoleのサービス情報では固定で「Web Console」が表示される。

Service※2

サービス名を示す。サービスIDがプロダクト名で表示される。

PID

サービスのプロセスIDを示す。

  • ステータス管理機能が有効の場合

    StatusがActive,Busy,S Active,S Busy,Starting,およびStoppingの場合に表示される。

  • ステータス管理機能が無効,またはステータス管理機能をサポートしていないバージョンの場合

    StatusがActiveの場合だけ表示される。

形式2で実行した場合,PFM - Web Consoleのサービス情報の出力行では表示されない。

Port

サービスが使用している通信ポート番号を示す。

PFM - Web Console以外のサービスの場合
  • ステータス管理機能が有効の場合

    StatusがActive,Busy,S Active,およびS Busyの場合に表示される。

  • ステータス管理機能が無効,またはステータス管理機能をサポートしていないバージョンの場合

    StatusがActiveの場合だけ表示される。

PFM - Web Consoleの場合
  • StatusがActiveの場合

    「−」が表示される。

  • StatusがActive以外の場合

    表示されない。

Status

サービスの状態を示す。

  • ステータス管理機能が有効の場合

    ステータス管理機能をサポートしているバージョンのサービスの状態表示

    Active:要求待ち状態を示す。

    Inactive:停止状態を示す。

    Starting:起動処理中を示す。

    Busy:要求処理中を示す。

    S Active:要求待ち状態を示す。スタンドアロンモード。

    S Busy:要求処理中を示す。スタンドアロンモード。

    Stopping:停止処理中を示す。

    ステータス管理機能をサポートしていないバージョンのサービスの状態表示

    Active*:稼働状態を示す。

    Incomp*:起動または停止処理中を示す。

    Inactive*:通信接続できない状態または停止状態を示す。

    Comm Err*:通信接続できるが無応答状態を示す。

    Timeout*:通信接続がタイムアウトしたことを示す。

    Error*:通信接続タイムアウト以外のエラーが発生したことを示す。エラーの詳細については,共通メッセージログを参照のこと。

    ただし,次の場合,ステータス管理機能をサポートしているバージョンのサービスであっても,サポートしていないバージョンの場合と同じ表示になります。

    ・Status Serverサービスが停止している

    ・Status Serverサービスは起動しているが,ステータス管理機能がサービスの状態を正しく認識できない※3

  • ステータス管理機能が無効,またはステータス管理機能をサポートしていないバージョンの場合

    Active:稼働状態を示す。

    Inactive:通信接続できない状態または停止状態を示す。

    Comm Err:通信接続できるが無応答状態を示す。

    Timeout:通信接続がタイムアウトしたことを示す。

    Error:通信接続タイムアウト以外のエラーが発生したことを示す。エラーの詳細については,共通メッセージログを参照のこと。

注※1

-vオプションを指定しないときに表示されます。

注※2

-vオプションを指定したときに表示されます。

注※3

サービスの状態を正しく認識させるには,サービスの再起動が必要です。

使用例1

システムでのすべてのPerformance Managementプログラムのサービス一覧を表示する場合のコマンド実行例を次に示します。

jpctool service list -id * -host *

使用例2

PFM - Agent for Platform(Windows)のホストhost02のサービス一覧を表示する場合のコマンド実行例を次に示します。

jpctool service list -id * -host host02

使用例3

サービス名をプロダクト名で表示する場合のコマンド実行例を次に示します。

jpctool service list -id * -v

使用例4

ローカルホストで稼働する,PFM - Web Consoleを含むすべてのPerformance Managementプログラムのサービス一覧を表示する場合のコマンド実行例を次に示します。

jpctool service list -key all

出力例