jpcrpt
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形式
jpcrpt -o 出力ファイル名 [-mx 最大ヒープサイズ] [-ms 初期ヒープサイズ] [-y] [-rc 更新回数] [-ri 更新間隔] [-dateformat 日付フォーマットのパターン名] [-dateseparator 日付フォーマットのセパレーター名] [-exportseparator レポート出力時の日付フォーマットの セパレーター名] [-agent サービスID[,サービスID]...] 入力ファイル名
機能
jpcrptコマンドは,レポートをCSV形式またはHTML形式でファイル出力するコマンドです。出力定義は,コマンドライン引数として指定されたXML形式のパラメーターファイルから取得します。パラメーターファイルには,レポートの出力形式,出力対象のレポート,および[レポート]または[複合レポート]画面の[レポートの表示設定]タブ相当の項目が指定できます。HTML形式で出力する場合は,入力ファイルでhtml-outputタグの設定が必要です。
なお,jpcrptコマンドで出力できるレポートの種類はPFM - Web Consoleのバージョンによって異なります。バージョンごとのレポート出力可否を次の表に示します。
出力対象 |
08-00 |
08-10 |
08-11以降 |
|
---|---|---|---|---|
レポート |
CSV出力 |
○ |
○ |
○ |
HTML出力 |
× |
○ |
○ |
|
登録レポート |
CSV出力 |
× |
× |
○ |
HTML出力 |
× |
× |
○ |
|
複合レポート |
HTML出力 |
× |
× |
○ |
(凡例)○:出力できる ×:出力できない
1パラメーターファイルに1レポートを指定できます。出力するレポートがリアルタイムレポートの場合,CSV形式によるレポート出力のときは,-rcオプションで指定した更新回数分のデータを,-riオプションで指定した更新間隔に従って,出力ファイルの末尾に追記します。HTML形式によるレポート出力のときは,コマンド実行時の最新のデータでHTMLファイルを出力します。HTMLファイルを出力したあと,データは更新されません。また,HTML形式によるレポート出力では,-rcオプションと-riオプションを指定しても無効になります。
シングルエージェントレポートに対して,複数エージェントを指定した場合は,エラーになります。
コマンドを実行できるホスト
PFM - Web Console
実行権限
- Windowsの場合
-
Administrators権限を持つユーザー
- UNIXの場合
-
rootユーザー権限を持つユーザー
また,コマンドを実行するためには,事前にPerformance Managementに対する管理ユーザー権限または一般ユーザー権限※のユーザーアカウントで認証用のキーファイルを作成する必要があります。詳細については,「jpcmkkey」コマンドを参照してください。
- 注※
-
Performance ManagementユーザーまたはJP1ユーザーが必要とする,Performance Managementに対する実行権限です。
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
-
インストール先フォルダ\tools\
- UNIXの場合
-
/opt/jp1pcwebcon/tools/
引数
-o 出力ファイル名
レポートを出力するファイル名称を指定します。出力ファイル名を指定しないと,エラーになります。また,出力ファイル名を指定するとき,次に示す文字は含めないでください。
# % < > & ¥
出力ファイル名は,絶対ファイルパス名,相対ファイルパス名,またはファイル名で指定できます。絶対ファイルパス名以外の場合は,カレントディレクトリを基点とします。指定されたディレクトリがない場合は,エラーになります。指定されたファイルが重複した場合は,-yオプションの指定に従います。
レポートの出力形式(CSV出力またはHTML出力)は,コマンドライン引数に指定したXML形式のパラメーターファイルで指定します。CSV出力を指定した場合,CSV形式のファイルが1つ出力されます。このCSV形式ファイルに拡張子は付けられません。一方,HTML出力を指定した場合,HTML形式のファイルおよびPNG形式のグラフ画像ファイルの2つが出力される場合があります。これらのファイルには拡張子が付けられます。したがってHTML出力を指定した場合,引数に指定した出力ファイル名に対して,実際に生成されるファイル名は異なるため注意してください。ファイル名のパターン例を次の表に示します。
出力形式 |
指定するファイル名 |
出力ファイル名 |
---|---|---|
CSV |
Output |
output |
output.csv |
output.csv |
|
HTML |
output |
output.htm |
output.png |
||
output.htm |
output.htm.htm |
|
output.htm.png |
なお,HTML形式のレポートを出力する場合は,出力ファイルパスに次の文字を含むパスを指定すると,KAVJK0210-Eメッセージが表示され,コマンドの実行を中断します。
# % < > & ¥ "
-mx 最大ヒープサイズ
java.exeの最大ヒープサイズをメガバイト単位で指定します。デフォルトは,128メガバイトです。実際に取得できる最大サイズは,システムに依存します。指定する値が次の条件を満たさない場合は,コマンドライン形式不正となります。指定値の条件を次に示します。
-
1〜2,048の整数
-
「-mxの指定値 >= -msの指定値」
-ms 初期ヒープサイズ
java.exeの初期ヒープサイズをメガバイト単位で指定します。デフォルトは,32メガバイトです。指定する値が次の条件を満たさない場合は,コマンドライン形式不正となります。指定値の条件を次に示します。
-
1〜2,048の整数
-
「-mxの指定値 >= -msの指定値」
-y
-oオプションで指定した出力先のファイルが重複した場合,確認メッセージを出力するかどうかを指定します。
このオプションを指定した場合は,上書き確認メッセージを出力しないで,既存のファイルに上書きします。このオプションを省略した場合は,上書き確認メッセージを出力します。上書き確認メッセージに対して,「y」または「Y」で応答すると,既存のファイルに上書きします。それ以外の値で応答すると,処理を中断します。
-rc 更新回数
リアルタイムレポートに適用されるオプションです。レポートの更新回数を指定します。指定できる更新回数は,1〜2,147,483,647です。省略した場合,1となります。範囲外を指定するとエラーになります。履歴レポートに対して指定した場合およびHTML出力の場合は,無視されます。
-ri 更新間隔
リアルタイムレポートに適用されるオプションです。レポートの更新間隔を指定します。指定できる更新間隔は,レポート定義時の更新間隔の最小値〜3,600秒です。省略した場合,レポート定義時の更新間隔の初期値となります。範囲外を指定すると,エラーになります。リアルタイムレポートを[再スケジュールモード]で表示する設定の場合,履歴レポートに対して指定した場合,およびHTML出力の場合は,無視されます。
-dateformat 日付フォーマットのパターン名
指定したパターン名に対応する日付フォーマットで,入力ファイルの<expression-value>,<start-time>,<end-time>,<baseline-start-time>タグに記述した日付の形式を判定します。また,出力ファイル内の日付の形式を決定します。指定できる日付フォーマットのパターン名を次に示します。
-
pattern-ddMMyyyy
-
pattern-MMddyyyy
-
pattern-yyyyMMdd
-dateseparator 日付フォーマットのセパレーター名
指定したセパレーター名に対応するセパレーター文字列で,入力ファイルの<expression-value>,<start-time>,<end-time>,<baseline-start-time>タグに記述したセパレーターの形式を判定します。指定できる日付フォーマットのセパレーター名を次に示します。
-
space
-
slash
-
hyphen
-
period
-exportseparator レポート出力時の日付フォーマットのセパレーター名
出力ファイル内の日付フォーマットセパレーター名に対応するセパレーター文字列を指定します。指定できる日付フォーマットのセパレーター名を次に示します。
-
space
-
slash
-
hyphen
-
period
-agent サービスID
レポート出力対象のエージェントを,Agent Collectorサービス,リモートエージェントまたはグループエージェントのサービスIDで指定します。Remote Monitor CollectorサービスのサービスIDを指定するとエラーになります。レポート定義のレポート種別が「履歴(複数のエージェント)」で,複数のサービスIDを指定する場合はコンマ区切りで指定します。この場合,左側のサービスIDから順番に処理します。サービスIDを重複して指定した場合,先に指定したサービスIDを有効とします。
このオプションが指定された場合,パラメーターファイル内に<agent>タグが指定されていても無視されます。
存在しないサービスIDやレポート定義とプロダクトの異なるサービスIDを指定するとエラーになります。レポート定義のレポート種別が「履歴(複数のエージェント)」以外で,サービスIDを複数指定するとエラーになります。また,登録レポートまたは複合レポートに対して指定された場合は無視されます。
入力ファイル名
レポートを出力するための定義を記述した入力ファイル名を指定します。入力ファイルは,XML形式のパラメーターファイルです。このパラメーターファイルは,後述の「パラメーターファイルの形式」に基づいて作成します。入力ファイル名は,絶対パスでも相対パスでも指定できます。絶対パス以外で指定する場合は,カレントディレクトリを基点とします。
パラメーターファイルの形式
XMLタグ仕様
パラメーターファイルの記述例を次に示します。なお,パラメーターファイルのサンプルを下記ディレクトリに格納しています。パラメーターファイルを記述するときのひな形として利用してください。
- Windowsの場合:
-
インストール先のディレクトリ\sample\conf\
- UNIXの場合:
-
/opt/jp1pcwebcon/sample/conf/
パラメーターファイル記述例(登録レポート,複合レポート以外のレポートを出力する場合)
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <!DOCTYPE pr-cli-parameters SYSTEM "rpt_params.dtd"> <pr-cli-parameters ver="0220"> <launch-report> <agent>TA1htmprsvr</agent> <agent>TA1admin</agent> <report-definition name="CPU Trend" parent-folder="/Windows/Operating System/Monthly Trend"> <launch-options> <indication-settings maximum-number-of-records="1440"> <report-interval>HOUR</report-interval> <start-time>2007 08 10 12:00</start-time> <end-time>2007 08 11 12:00</end-time> </indication-settings> </launch-options> <html-output> <show-graph> <graph-options zoom-scale = "100"> <show-3d/> <show-grid/> <vertical-axis minvalue="0" maxvalue="100"/> </graph-options> </show-graph> <show-table/> </html-output> </report-definition> </launch-report> </pr-cli-parameters>
パラメーターファイル記述例(登録レポートを出力する場合)
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <!DOCTYPE pr-cli-parameters SYSTEM "rpt_params.dtd"> <pr-cli-parameters ver="0220"> <launch-registration-report> <registration-report-definition report-name="CPU Usage@TA1host01" bookmark-name="CPU Usage" bookmark-parent-folder="/"> <launch-options> <indication-settings maximum-number-of-records="1440"> <date-range>WITHIN_THE_PAST_24_HOURS</date-range> <report-interval>HOUR</report-interval> </indication-settings> </launch-options> <html-output> <show-graph> <graph-options zoom-scale = "100"> <show-grid/> <vertical-axis minvalue="0" maxvalue="100"/> </graph-options> </show-graph> <show-table/> </html-output> </registration-report-definition> </launch-registration-report> </pr-cli-parameters>
パラメーターファイル記述例(複合レポートを出力する場合)
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <!DOCTYPE pr-cli-parameters SYSTEM "rpt_params.dtd"> <pr-cli-parameters ver="0220"> <launch-combination-bookmark> <combination-definition bookmark-name="CPU Usage with Baseline" bookmark-parent-folder="/"> <combination-options><combination-indication-settings> <date-range>WITHIN_THE_PAST_24_HOURS</date-range> <report-interval>HOUR</report-interval> </combination-indication-settings> </combination-options> <combination-graph-options zoom-scale="100" /> </combination-definition> </launch-combination-bookmark> </pr-cli-parameters>
日時を指定するタグの日付フォーマットの記述例
- 例1
-
引数-dateformatに「pattern-yyyyMMdd」を,引数-dateseparatorに「space」を指定し,report-intervalに「MINUTE」を指定した場合,日時を指定するタグは「YYYY△MM△DD△hh:mm」のフォーマットで指定する。
- 例2
-
引数-dateformatに「pattern-yyyyMMdd」を,引数-dateseparatorに「slash」を指定し,report-intervalに「MINUTE」を指定した場合,日時を指定するタグは「YYYY/MM/DD△hh:mm」のフォーマットで指定する。
- 例3
-
引数-dateformatに「pattern-yyyyMMdd」を,引数-dateseparatorに「hyphen」を指定し,report-intervalに「MINUTE」を指定した場合,日時を指定するタグは「YYYY-MM-DD△hh:mm」のフォーマットで指定する。
- 例4
-
引数-dateformatに「pattern-yyyyMMdd」を,引数-dateseparatorに「period」を指定し,report-intervalに「MINUTE」を指定した場合,日時を指定するタグは「YYYY.MM.DD△hh:mm」のフォーマットで指定する。
- 例5
-
引数に-dateformatを指定しない場合,日時を指定するタグはOSのロケールの設定値と同じフォーマットを指定する。
-
日本語:YYYY△MM△DD△hh:mm
-
英語(米国):MM△DD△YYYY△hh:mm
-
上記以外:DD△MM△YYYY△hh:mm
-
- (凡例)
-
△:半角スペース
YYYY:西暦年
MM:月
DD:日
hh:時
mm:分
-
launch-report
種別
説明
意味
レポートを出力する場合に,レポート定義とエージェントの組み合わせを指定する。
指定可能値
なし
省略
可(launch-report,launch-registration-reportまたはlaunch-combination-bookmarkのどれか1つだけを指定する必要がある)
属性
なし
親要素
pr-cli-parameters
子要素
agent(複数指定できる)
report-definition
-
agent
種別
説明
意味
レポート出力対象となるエージェントを1つ指定する。
指定可能値
エージェントの,Agent Collector,リモートエージェント,またはグループエージェントのサービスIDを指定する。ただし,次のサービスIDを指定するとエラーになる。
-
Remote Monitor CollectorサービスのサービスID
-
存在しないサービスID
-
プロダクトが混在したサービスID
-
コマンド実行時のユーザーに参照権限がないエージェントのサービスID
サービスIDを重複して指定した場合,先に指定したサービスIDが有効になる。「report-definition」に指定したレポートのレポート種別がマルチエージェント以外で,サービスIDを複数指定するとエラーになる。
PFM - Web Console 08-50以降で,コマンドの実行時に-agentオプションが指定された場合,このタグの指定値は無視される。逆に,このタグを省略した場合は,コマンド実行時に-agentオプションを指定する必要がある。
省略
不可
属性
なし
親要素
launch-report
子要素
なし
-
-
report-definition
種別
説明
意味
レポート出力対象となるレポート定義を1つ指定する。
ただし,次の場合はエラーになる。
-
指定したレポート定義のプロダクトと同じプロダクトのエージェントを指定していない場合
-
レポート定義のデータモデルバージョンか,またはそれより新しいエージェントのデータモデルバージョンとなるエージェントを指定していない場合
指定可能値
なし
省略
不可
属性
name
1〜64文字(バイトではない)の全角文字または半角文字でファイル出力するレポート定義名を指定する。レポート定義名に「\」または「/」を含む場合,それぞれ「\\」「\/」と記述する。
存在しないレポート名を指定すると,エラーになる。省略するとエラーになる。
parent-folder
name属性で指定したレポート定義の親ディレクトリをディレクトリパスで指定する。ディレクトリパスは「/」で始まり,上位レベルのディレクトリ名から順に半角「/」で区切って指定する。ルートディレクトリを指定する場合は,「/」だけを指定する。ディレクトリ名に「\」または「/」を含む場合,それぞれ「\\」「\/」と記述する。存在しないディレクトリを指定すると,エラーになる。また,省略するとエラーになる。ディレクトリパス名の最後に「\」または「/」を記述してもエラーにならない。
親要素
launch-report
子要素
launch-options(1report-definitionに1回だけ指定できる。省略できる)
html-output(1report-definitionに1回だけ指定できる。省略できる)
-
-
launch-options
種別
説明
意味
レポートの取得条件を指定する。
指定可能値
なし
省略
可(省略時は設定しない)
属性
なし
親要素
report-definition,registration-report-definition
子要素
indication-settings(1launch-optionsに1回だけ指定できる。省略できる)
realtime-indication-settings(1launch-optionsに1回だけ指定できる。省略できる)
expression-values(1launch-optionsに1回だけ指定できる。省略できる)
-
indication-settings
種別
説明
意味
次の値を指定する。
-
レポート取得間隔
-
レポート間隔
-
開始日時
-
終了日時
-
ピーク時間
-
最大レコード数
レコード定義のレポート種別が「リアルタイム(1つのエージェント)」の場合に指定すると,エラーになる。
指定可能値
なし
省略
可(子要素を含め,レポート定義の値を適用する)
属性
maximum-number-of-records
1〜2,147,483,647の整数でレポートを取得する最大レコード数の上限値を指定する。指定できる上限は,config.xmlの<command>タグのmaxFetchCountで指定される値となる。それよりも大きい値を指定すると,maxFetchCountの値を適用する。また,config.xmlの<command>タグのmaxFetchCountの値がレポート定義で指定される値よりも小さい場合は,maxFetchCountの値を適用する。
省略時は,レポート定義の値となる。
親要素
launch-options
子要素
date-range(1indication-settingsに1回だけ指定できる。省略できる)
start-time(1indication-settingsに1回だけ指定できる。省略できる)
end-time(1indication-settingsに1回だけ指定できる。省略できる)
report-interval(1indication-settingsに1回だけ指定できる。省略できる)
peak-time(1indication-settingsに1回だけ指定できる。省略できる)
exclude-terminal-data(1indication-settingsに1回だけ指定できる。省略できる)
-
-
date-range
種別
説明
意味
レポートの取得期間を指定する。
指定可能値
次の値を指定できます。大文字と小文字は区別しない。
-
過去1時間以内の場合「WITHIN_THE_PAST_HOUR」
-
過去1日(24時間)以内の場合「WITHIN_THE_PAST_24_HOURS」
-
過去7日以内の場合「WITHIN_THE_PAST_7_DAYS」
-
過去1か月以内の場合「WITHIN_THE_PAST_MONTH」
-
過去1年以内の場合「WITHIN_THE_PAST_YEAR」
-
レポート表示時に指定する場合「SPECIFY_WHEN_DISPLAYED」
省略
可(レポート定義の値を適用する)
属性
なし
親要素
indication-settings,combination-indication-settings
子要素
なし
-
-
report-interval
種別
説明
意味
レポート間隔を指定する。
指定可能値
次の値を指定できます。大文字と小文字は区別しない。
-
分単位の場合「MINUTE」
-
時間単位の場合「HOUR」
-
日単位(24時間)の場合「DAY」
-
週単位の場合「WEEK」
-
月単位の場合「MONTH」
-
年単位の場合「YEAR」
レポートまたは登録レポートを出力する場合,レポート定義のレコードがPIレコード以外の場合に指定すると,エラーになる。複合レポートを出力する場合はエラーにならず,出力対象のうちPIレコードの系列だけがこの値を参照する。レポート定義にpeak timeが設定されている場合,「HOUR」以外を指定するとpeak timeは無効となる。
省略
可(レポート定義の値を適用する)
属性
なし
親要素
indication-settings,combination-indication-settings
子要素
なし
-
-
start-time
種別
説明
意味
開始日時を指定する。
絶対時刻で直接指定する方法と,子要素の<relative-time>タグで相対指定する方法がある。
指定可能値
report-intervalで指定したフォーマットで指定する。report-intervalが指定できないレポートは,「MINUTE」が指定された場合のフォーマットで指定する。
次の場合,エラーになる。
-
指定値不正
-
フォーマット不正
-
end-timeより大きい値を指定
-
指定した年が1970以下,または2036以上
省略
date-rangeおよびend-time指定値との組み合わせに依存する。詳細については,「注意事項」を参照。
属性
なし
親要素
indication-settings,combination-indication-settings
子要素
relative-time(1start-timeに1回だけ指定できる。省略できる)
-
-
end-time
種別
説明
意味
終了日時を指定する。
絶対時刻で直接指定する方法と,子要素の<relative-time>タグで相対指定する方法がある。
指定可能値
report-intervalで指定したフォーマットで指定する。report-intervalが指定できないレポートは,「MINUTE」が指定された場合のフォーマットで指定する。
次の場合,エラーになる。
-
指定値不正
-
フォーマット不正
-
end-timeより大きい値を指定
-
指定した年が1970以下,または2036以上
省略
date-rangeおよびstart-time指定値との組み合わせに依存する。詳細については,「注意事項」を参照。
属性
なし
親要素
indication-settings,combination-indication-settings
子要素
relative-time(1end-timeに1回だけ指定できる。省略できる)
-
-
peak-time
種別
説明
意味
ピーク時間を指定する。
指定可能値
ピーク時間を指定したいフィールドIDを指定する。「NONE」を指定すると,レポート定義で指定したフィールドIDは無効になる。
レポート定義が次の条件のどれかに該当するときに指定した場合,エラーになる。
-
レコードがPIレコード以外
-
レコードが複数インスタンス
-
report-intervalがHOUR以外
省略
可(レポート定義の値を適用する)
属性
なし
親要素
indication-settings
子要素
なし
-
-
exclude-terminal-data
種別
説明
意味
レポートの開始,終了日時のデータを出力レポートに出力するかを指定する。
指定可能値
次の値を指定できる。大文字と小文字は区別しない。
-
開始日時のデータをレポート出力しない場合「STARTTIME」
-
終了日時のデータをレポート出力しない場合「ENDTIME」
-
開始日時,終了日時のデータをレポート出力しない場合「BOTHTIME」
-
開始日時,終了日時のデータをレポート出力する場合「NONE」
省略
可(初期設定ファイル(config.xml)のexcludeTerminalData(<command>タグ配下)の値を適用する。初期設定ファイル(config.xml)については,「初期設定ファイル(config.xml)」を参照)
属性
なし
親要素
indication-settings,combination-indication-settings
子要素
なし
-
-
realtime-indication-settings
種別
説明
意味
リアルタイムレポートのランキング表示を指定する。
レポート定義のレポート種別が「リアルタイム(1つのエージェント)」の場合に指定できる。それ以外の場合はエラーになる。
指定可能値
なし
省略
可(子要素を含め,レポート定義の値を適用する)
属性
indicate-delta-value
デルタ値で取得する場合は「TRUE」,それ以外は「FALSE」と指定する。省略時は,レポート定義の値を適用する。
親要素
launch-options
子要素
display-by-ranking(1realtime-indication-settingsに1回だけ指定できる。省略できる)
-
display-by-ranking
種別
説明
意味
ランキング取得フィールド,取得数,降順かどうかを指定できる。
レポート定義のレコードが単数インスタンスの場合,エラーになる。
指定可能値
なし
省略
レポート定義の値
属性
field
ランキング取得するフィールドIDを指定する
ランキング取得をしない場合は,「NONE」を指定する。「NONE」の指定は,大文字と小文字は区別しない。省略するとエラーになる。
display-number
ランキング取得する件数を1〜100の整数で指定する。範囲外を指定するとエラーになる。field属性が「NONE」の場合にdisplay-numberを指定すると,エラーになる。
field属性指定時に省略した場合,レポート定義でfield属性が指定されていれば,レポート定義の値,それ以外の場合は10となる。
in-descending-order
ランキング取得の判定基準となるフィールドIDを降順または昇順でソートし,先頭からdisplay-number属性で指定した件数分を取得する。
昇順でソートする場合は「TRUE」,降順でソートする場合は「FALSE」を指定する。
field属性が「NONE」の場合にin-descending-orderを指定すると,エラーになる。
field属性指定時に省略した場合,レポート定義でfield属性が指定されていれば,レポート定義の値,それ以外の場合は「NONE」となる。field属性が指定されていなければ,「FALSE」となる。
親要素
realtime-indication-settings
子要素
なし
-
expression-values
種別
説明
意味
条件式を1つ以上指定する。
「Specify when displayed」で設定された条件式を含まないレポートに指定すると,エラーになる。
指定可能値
なし
省略
可(省略時は設定しない)
属性
なし
親要素
launch-options
子要素
expression-value(複数指定できる)
-
expression-value
種別
説明
意味
条件式の値を1つ指定する。
指定可能値
pos属性で指定された行の式の値を指定する。
指定可能値は,整数,小数値,または2,048バイト以内の半角文字列。
省略
可(expression-valuesを指定した場合は省略できない)
属性
pos
条件式に「Specify when displayed」が設定されている単純式の出現順を0から始まる整数で指定する。出現順は,[レポートの表示設定]画面で表示される条件式の表示順と一致する。[レポートの表示設定]画面で1番目に表示される条件式のposの値は0となり,3番目に表示される条件式のposの値は2となる。
指定できる範囲は,0〜「Specify when displayed」が設定されている単純式の個数-1となる。
最初のexpression-valueタグでposを省略すると,0となる。2番目以降のexpression-valueタグでposを省略すると,1つ前のposの値+1となる。
posに同じ値を複数指定できる。この場合,最後に指定された値が有効になる。
範囲外の値を指定すると,エラーになる。
親要素
expression-values
子要素
relative-time(1expression-valueに1回だけ指定できる。省略できる)
-
html-output
種別
説明
意味
HTML形式でレポートを出力する。出力するレポートのフォーマットについては,「出力ファイル」を参照。
HTML形式のレポートは,次の形式でデータを表示できる。表示形式は,子要素で指定する。
-
グラフ表示
-
テーブル表示
子要素を指定しない場合は,ヘッダー部分のレポート定義名だけが出力される。
指定可能値
なし
省略
CSV形式でレポート出力する。
属性
なし
親要素
report-definition,registration-report-definition
子要素 ※
show-graph(1html-outputに1回だけ指定できる。省略できる)
show-table(1html-outputに1回だけ指定できる。省略できる)
-
-
show-graph
種別
説明
意味
出力するレポートにグラフを表示する。グラフを表示する場合は,レポート定義でグラフ表示する設定をし,かつこのタグを指定する。レポート定義またはこのタグのどちらかの指定が無効の場合エラーにはならないが,レポートにグラフは表示されない。レポートに表示するグラフオプションは,子要素で指定する。子要素を指定しない場合は,デフォルト設定のグラフが表示される。
指定可能値
なし
省略
レポートにはグラフを表示しない。
属性
なし
親要素
html-output
子要素
graph-options(1show-graphに1回だけ指定できる。省略できる)
-
graph-options
種別
説明
意味
グラフオプションの設定を変更する。子要素の指定によって,次の項目の設定を変更できる。
-
3Dで表示する
-
グリッドを表示する
-
縦軸の最大値と最小値を手動で設定する
指定可能値
なし
省略
3D表示オフ,グリッド表示オフ,縦軸は自動設定となる。
属性
zoom-scale
グラフの拡大率を指定する。選択できる値は,100,200,400,600,800のどれか。省略時のデフォルトは100。不正な値を指定した場合は,エラーになる。
親要素
show-graph
子要素 ※
show-3d(1graph-optionsに1回だけ指定できる。省略できる)
show-grid(1graph-optionsに1回だけ指定できる。省略できる)
vertical-axis(1graph-optionsに1回だけ指定できる。省略できる)
-
-
show-3d
種別
説明
意味
グラフを3Dで表示する。ただし,グラフ種別が線または面グラフの場合はエラーになる。なお,グラフ種別が積み上げ面の場合はエラーにはならないが,グラフは2Dで表示される。
指定可能値
なし
省略
グラフを2Dで表示する。
属性
なし
親要素
graph-options
子要素
なし
-
show-grid
種別
説明
意味
グラフ上にグリッドを表示する。ただし,グラフ種別が円グラフの場合はエラーになる。
指定可能値
なし
省略
グリッドを表示しない。
属性
なし
親要素
graph-options
子要素
なし
-
vertical-axis
種別
説明
意味
レポートで表示するグラフの縦軸の範囲を指定する。ただし,グラフ種別が円グラフの場合はエラーになる。
指定可能値
なし
省略
縦軸がグラフのデータに応じて自動で設定される。
属性
minvalue
縦軸の最小値を実数値で指定する。指定できる範囲は,-1.797E308〜1.797E308。省略時およびminvalue>maxvalueの場合は,エラーになる。
maxvalue
縦軸の最大値を実数値で指定する。指定できる範囲は,-1.797E308〜1.797E308。省略時およびminvalue>maxvalueの場合は,エラーになる。
親要素
graph-options
子要素
なし
-
show-table
種別
説明
意味
出力するレポートでテーブル(表)を表示する。テーブルを表示する場合は,レポート定義でテーブル表示を設定し,かつこのタグを指定する。レポート定義およびこのタグのどちらかの指定が無効の場合エラーにはならないが,レポートにテーブルは表示されない。
指定可能値
なし
省略
レポートにはテーブルを表示しない。
属性
なし
親要素
html-output
子要素
なし
-
launch-registration-report
種別
説明
意味
ブックマーク階層のブックマーク(複合ブックマークを含む)の配下にある登録レポートを指定する。
指定可能値
なし
省略
可(launch-report,launch-registration-reportまたはlaunch-combination-bookmarkのどれか1つだけを指定する必要がある)
属性
なし
親要素
pr-cli-parameters
子要素
registration-report-definition
-
registration-report-definition
種別
説明
意味
レポート出力対象となる登録レポートを1つ指定する。
指定可能値
なし
省略
可(launch-registration-reportを指定した場合は省略できない)
属性
bookmark-name
ファイル出力する登録レポートが格納されているブックマーク(複合ブックマークを含む)の名前を指定する。ブックマーク名に「\」または「/」を含む場合は,それぞれ「\\」または「\/」と記述する。存在しないブックマークを指定した場合はエラーになる。省略した場合はエラーになる。
report-name
ファイル出力する登録レポートの名前を指定する。「\」または「/」を含める場合は,それぞれ「\\」または「\/」と記述する。bookmark-name属性で指定したブックマーク配下にない登録レポートを指定するとエラーになる。省略した場合はエラーになる。
注意:同一ブックマーク配下に同じ名称の登録レポートが複数定義されている場合,コマンドによって1つ目に情報取得された登録レポートが出力される。
bookmark-parent-folder
bookmark-name属性で指定したブックマークの親ディレクトリをディレクトリパスで指定する。ディレクトリパスは「/」で始まり,上位レベルのディレクトリ名から順に半角「/」で区切って指定する。ルートディレクトリを指定する場合は,「/」だけを指定する。ディレクトリ名に「\」または「/」を含む場合,それぞれ「\\」「\/」と記述する。存在しないディレクトリを指定すると,エラーになる。また,省略するとエラーになる。ディレクトリパス名の最後に「\」または「/」を記述するとエラーになる。
親要素
launch-registration-report
子要素 ※
launch-options(1registration-report-definitionに1回だけ指定できる。省略できる)
html-output(1registration-report-definitionに1回だけ指定できる。省略できる)
-
launch-combination-bookmark
種別
説明
意味
ブックマーク階層の複合ブックマークを指定する。
指定可能値
なし
省略
可(launch-report,launch-registration-reportまたはlaunch-combination-bookmarkのどれか1つだけを指定する必要がある)
属性
なし
親要素
pr-cli-parameters
子要素
combination-definition
-
combination-definition
種別
説明
意味
レポート出力対象となる複合ブックマークを1つ指定する。
指定可能値
なし
省略
可(launch-combination-bookmarkを指定した場合は省略できない)
属性
bookmark-name
ファイル出力する複合ブックマークの名前を指定する。ブックマーク名に「\」または「/」を含む場合は,それぞれ「\\」または「\/」と記述する。存在しないブックマーク,複合ブックマークではないブックマークを指定した場合はエラーになる。省略した場合はエラーになる。
bookmark-parent-folder
bookmark-name属性で指定したブックマークの親ディレクトリをディレクトリパスで指定する。ディレクトリパスは「/」で始まり,上位レベルのディレクトリ名から順に半角「/」で区切って指定する。ルートディレクトリを指定する場合は,「/」だけを指定する。ディレクトリ名に「\」または「/」を含む場合,それぞれ「\\」「\/」と記述する。存在しないディレクトリを指定すると,エラーになる。また,省略するとエラーになる。ディレクトリパス名の最後に「\」または「/」を記述するとエラーになる。
親要素
launch-combination-bookmark
子要素 ※
combination-options(1combination-definitionに1回だけ指定できる。省略できる)
combination-graph-options(1combination-definitionに1回だけ指定できる。省略できる)
-
combination-graph-options
種別
説明
意味
レポート出力対象となる複合ブックマークを1つ指定する。
指定可能値
なし
省略
グラフの拡大率を100%にする。
属性
zoom-scale
グラフの拡大率を指定する。選択できる値は,100,200,400,600,800のどれか。省略時のデフォルトは100。不正な値を指定した場合は,エラーになる。
親要素
combination-definition
子要素
なし
-
combination-options
種別
説明
意味
複合レポートを出力する場合のオプションを指定する。なお,ベースラインの表示設定は,子要素で指定する。
指定可能値
なし
省略
複合レポートの表示オプションは設定されない。
属性
なし
親要素
combination-definition
子要素 ※
combination-indication-settings(1combination-optionsに1回だけ指定できる。省略できる)
baseline-indication-settings(1combination-optionsに1回だけ指定できる。省略できる)
-
combination-indication-settings
種別
説明
意味
複合レポートに対して,レポート取得期間,レポート間隔,開始日時,終了日時を指定する。
指定可能値
なし
省略
子要素で指定する値を含め,レポート定義の値が適用される。
属性
なし
親要素
combination-options
子要素
date-range(1combination-indication-settingsに1回だけ指定できる。省略できる)
start-time(1combination-indication-settingsに1回だけ指定できる。省略できる)
end-time(1combination-indication-settingsに1回だけ指定できる。省略できる)
report-interval(1combination-indication-settingsに1回だけ指定できる。省略できる)
exclude-terminal-data(1combination-indication-settingsに1回だけ指定できる。省略できる)
-
baseline-indication-settings
種別
説明
意味
複合レポートのベースラインの表示開始位置を指定する。なお,ベースラインの表示開始位置は,子要素で指定する。
指定可能値
なし
省略
ベースラインの開始位置として,デフォルト(レポートの開始日時)が使用される。
属性
なし
親要素
combination-options
子要素
baseline-start-time
-
baseline-start-time
種別
説明
意味
複合レポートのベースラインの表示開始位置を指定する。
絶対時刻で直接指定する方法と,子要素の<relative-time>タグで相対指定する方法がある。
指定可能値
report-intervalで指定したフォーマットで指定する。report-intervalが指定できないレポートは,「MINUTE」が指定された場合のフォーマットで指定する。
次の場合,エラーになる。
-
指定値不正
-
フォーマット不正
-
end-timeより大きい値を指定
指定した年が1970以下,または2036以上
省略
可(baseline-start-timeを指定した場合は省略できない)
属性
なし
親要素
baseline-indication-settings
子要素
relative-time(1baseline-start-timeに1回だけ指定できる。省略できる)
-
-
relative-time
種別
説明
意味
基点日時または基点日時からの相対時間で時刻を指定する。
基点日時は,PFM - Web Consoleホストのローカル時刻で,コマンドを実行した時間,またはコマンドを実行した時,日,週,月,年どれかの開始時刻から選択してorigin属性で指定する。さらに,オプション属性であるyear, month, week, day, hour, minuteを組み合わせて指定することで,基点日時から相対時間で時刻を指定できる。
最終的に算出された時刻の年が1970以下または2036以上の場合はエラーになる。
指定可能値
なし
省略
省略時は,親要素のフォーマットに従って絶対時刻を指定する必要があります。
属性
origin
基点時刻を,コマンドを実行した時刻,または時,日,週,月,年どれかの開始時刻から指定する。
-
「NOW」または「now」
コマンドを実行した時刻
-
「THIS-HOUR」または「this-hour」
コマンドを実行した時の0分
-
「THIS-DAY」または「this-day」
コマンドを実行した日の0時0分
-
「THIS-WEEK」または「this-week」
コマンドを実行した週の開始曜日の0時0分
-
「THIS-MONTH」または「this-month」
コマンドを実行した月の1日の0時0分
-
「THIS-YEAR」または「this-year」
コマンドを実行した年の1月1日0時0分
上記以外の値を指定した場合や,省略時はエラーになる。
開始曜日は,デフォルトでは,コマンドを実行した環境のロケールに依存し,日本やアメリカでは日曜日になる。開始曜日はconfig.xmlのfirstDayOfWeekパラメーターで任意の曜日に変更できる。
year
基点時刻からの相対年数を指定する。省略した場合は0になる。相対値を示す属性の中で,最初に評価される。最終的に算出された時刻の年が1970以下または2036以上の場合はエラーになる。
month
基点時刻からの相対的な月の数を指定する。範囲は-12〜12。省略した場合は0。year属性の次に評価される。
week
基点時刻からの相対的な週の数を指定する。範囲は-53〜53。省略した場合は0になる。month属性の次に評価される。
day
基点時刻からの相対日数を指定する。範囲は-366〜366。省略した場合は0になる。week属性の次に評価される。
hour
基点時刻からの相対的な時間数を指定する。範囲は-24〜24。省略した場合は0になる。day属性の次に評価される。
minute
基点時刻からの相対的な分の数を指定する。範囲は-60〜60。省略した場合は0。hour属性の次に評価される。
親要素
start-time,end-time,expression-value,baseline-start-time
子要素
なし
-
注意事項
-
このコマンドは,実行時にPFM - Managerに対する認証が必要です。認証用のキーファイルを作成していない場合は,コマンドを実行する前に,jpcmkkeyコマンドで認証用のキーファイルを作成してください。
-
表示レコード数が多いHTML形式のレポートを出力すると,View Serverサービスのメモリーが不足してサービスが終了するおそれがあります。回避したい場合は,レポートキャッシュファイル化機能の利用を検討してください。レポートキャッシュファイル化機能は,初期設定ファイル(config.xml)で設定します。
詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,Performance Managementのインストールとセットアップについて説明している章を参照してください。
-
レポートキャッシュファイル化機能が有効な場合に,HTML形式のレポートを出力するときは,次に示すディレクトリ配下に,コマンド実行ごとにディレクトリが作成されてレポートキャッシュファイルが格納されます。
- Windowsの場合
-
PFM - Web Consoleのインストール先フォルダ\reportcache\cmd\
- UNIXの場合
-
/opt/jp1pcwebcon/reportcache/cmd/
このコマンドをCtrl+Cキーなどで停止させる場合,レポートキャッシュファイルは自動的に削除されないため,コマンド終了後に手動で削除してください。なお,このコマンドを複数同時に実行している場合は,削除する必要のあるレポートキャッシュファイルを特定できません。このため,レポートキャッシュファイルの削除時にはすべてのjpcrptコマンドが終了していることを確認してください。
-
レポートキャッシュファイル化機能が有効な場合に,レポートに指定したすべてのエージェントが停止している場合は,KAVJK0305-Eメッセージが出力されてコマンドの処理が中断されます。エージェントが稼働していることを確認して再度実行してください。なお,この場合はHTMLファイルは出力されません。
-
レポートキャッシュファイル化機能が有効な状態で複合レポートを出力する場合,複合レポートに含まれるどれかのレポートで次に示すエラーが発生したときにはコマンドの処理が中断されます。
-
PFM - Managerとの通信エラー
-
レポートキャッシュファイルのI/Oエラー
-
予期しないエラー
この場合,出力されたエラーメッセージの内容から要因を特定して対処してください。なお,この場合はHTMLファイルは出力されません。
-
-
レポートキャッシュファイル化機能およびグラフの表示データを制限する機能を有効にしている場合に,グラフとして出力するレポートのデータ数が制限値を超えたときは,KAVJK2512-Eメッセージが出力され処理が中断されます。この場合,初期設定ファイル(config.xml)のgraphMaxReportDataの値を見直してください。
-
HTML形式レポートに含める表データの行数を制限している場合に,出力するレポートの行数が指定値を超えたときは,KAVJK6503-Iメッセージが出力され,指定値までの範囲のデータが出力されます。出力する行数を増やしたい場合は,初期設定ファイル(config.xml)のcmdHtmlTableOutputMaxRowSizeの値を編集してください。
なお,この機能によって出力する行数を制限しても,選択するフィールドの数によってはデータ量が許容範囲を超え,メモリーが不足する場合があります。この場合,コマンド実行時に-mxオプションを指定して,最大ヒープサイズを拡張してください。
-
レポート定義のフィルター条件式が「Specify when displayed」で初期値を設定している場合,パラメーターファイルの設定値の有無に関わらず初期値が適用されます。ただし,初期値を設定していない場合は,パラメーターファイルに値を設定していないとエラーになります。
-
date-range,start-time,およびend-timeの組み合わせでのレポート取得時の設定値を次の表に示します。
表2‒38 date-range,start-time,およびend-timeの指定の組み合わせ パラメーターファイルでの
指定有無
レポート実行時の設定値
date-range
start-time
end-time
date-range
start-time
end-time
−
−
−
レポート定義の値
end-timeから計算した値※1
レポート実行時のPFM - Web Consoleサーバ時間
−
○
−
Specify when displayed
パラメーターファイルで指定した値
※2
−
−
○
Specify when displayed
※1
パラメーターファイルで指定した値
−
○
○
Specify when displayed
パラメーターファイルで指定した値
パラメーターファイルで指定した値
○
−
−
パラメーターファイルで指定した値
※1
レポート実行時のPFM - Web Consoleサーバ時間
○
○
−
Specify when displayed
パラメーターファイルで指定した値
※2
○
−
○
Specify when displayed
※1
パラメーターファイルで指定した値
○
○
○
エラーになる
エラーになる
エラーになる
表2‒39 start-timeおよびend-timeの計算式 date-range
report-interval
start-timeの値
end-timeの値
WITHIN_THE_PAST_HOUR
Minute
end-timeから1時間分引いた数値になる
start-timeに1時間分足した数値になる
WITHIN_THE_PAST_24_HOURS
Hour
end-timeから1日分引いた数値になる
start-timeに1日分足した数値になる
WITHIN_THE_PAST_7_DAYS
Day
end-timeから7日分引いた数値になる
start-timeに7日分足した数値になる
WITHIN_THE_PAST_MONTH
Week
end-timeから1か月分引いた数値になる。ただし,あり得ない日付になる場合は,その前日の日付になる。その前日の日付もあり得ない場合は,あり得る日付までさかのぼって設定する。
start-timeに1か月分足した数値になる。ただし,あり得ない日付になる場合は,その前日の日付になる。その前日の日付もあり得ない場合は,あり得る日付までさかのぼって設定する。
WITHIN_THE_PAST_YEAR
Month
end-timeから1年分引いた数値になる。うるう年の2月29日に指定した場合は,前年の2月28日を設定する。
start-timeに1年分足した数値になる。うるう年の2月29日に指定した場合は,翌年の2月28日を設定する。
Year
-
start-time,end-time,およびbaseline-start-timeの入力フォーマットを次の表に示します。
表2‒40 start-time,end-time,およびbaseline-start-timeの入力フォーマット report-interval
日付フォーマット※
[dd△MM△yyyy]
[MM△dd△yyyy]
[yyyy△MM△dd]
MINUTE
[dd△MM△yyyy△HH:mm]
[MM△dd△yyyy△HH:mm]
[yyyy△MM△dd△HH:mm]
HOUR
[dd△MM△yyyy△HH:00]
[MM△dd△yyyy△HH:00]
[yyyy△MM△dd△HH:00]
DAY
[dd△MM△yyyy]
[MM△dd△yyyy]
[yyyy△MM△dd]
WEEK
[dd△MM△yyyy]
[MM△dd△yyyy]
[yyyy△MM△dd]
MONTH
[MM△yyyy]
[MM△yyyy]
[yyyy△MM]
YEAR
[yyyy]
[yyyy]
[yyyy]
-
出力するレポートがリアルタイムレポートの場合は次の点に注意してください。
レポートを出力するための初回接続時に,PFM - Manager,PFM - Agent,またはPFM - RMが停止していた場合はエラーとなります。
レポートの出力実行中に,接続先サービスが停止した場合はタイムアウトしません。
実行途中でコマンドを停止するときは,フォアグラウンド実行の場合,Ctrl+Cキーやkillコマンドで停止できます。
しかし,バックグラウンド実行の場合は,停止できません。バックグラウンド実行の場合は,あらかじめ-rcオプションの設定を調整した上での運用をご検討ください。
-
このコマンドは,実行ごとにPFM - ManagerのView Serverサービスにアクセスします。このコマンドを,複数同時に実行したり,連続で実行したりすると,View Serverサービスのメモリー解放が間に合わず,コマンドが失敗するおそれがあります。そのため,コマンドの同時実行や連続実行で失敗する場合は,sleepなどを用いてコマンドの実行間隔を調整してください。
-
対話型プログラムをサポートしていないプログラムからこのコマンドを実行した場合,ファイルの上書き確認の際にエラーが発生することがあります。-yオプションを指定して,ファイルの上書き確認を省略してください。
戻り値
0 |
正常終了した。 |
1 |
コマンドラインの形式が不正である。 |
2 |
コマンドの実行権限がない。 |
4 |
-rcオプション,または-riオプションに指定した範囲が不正である。 |
5 |
DTDファイルと不整合のためパラメーターを解析できない。 |
6 |
誤ったDTDファイルが指定された。 |
10 |
入力ファイルに指定した値が不正である。 |
11 |
PFM - Managerへの認証処理に失敗した。 |
21 |
出力ファイルにアクセスできない。 |
70 |
レポートの取得処理でタイムアウトが発生した。 |
80 |
ユーザーによって上書きを拒否された。 |
100 |
Performance Managementの環境不正によって初期化できない。 |
200 |
メモリーが不足している。 |
202 |
入力ファイルにアクセスできない。 |
220 |
PFM - Managerにアクセスできない。 |
222 |
PFM - Managerに接続できない。 |
223 |
通信処理でエラーが発生した。 |
224 |
PFM - AgentまたはPFM - RMに接続できない。 |
229 |
接続先のPFM - Managerでエラーが発生した。 |
255 |
予期しないエラーが発生した。 |
使用例
レポート出力の定義内容を記述したパラメーターファイル(param.xml)をファイル(output.csv)に出力する場合のコマンド実行例を次に示します。
jpcrpt -o output.csv -y param.xml
出力例
コマンド処理の詳細情報を標準出力,標準エラー出力,トレースログファイルに出力します。ログ仕様については「4. Performance Managementで出力するログ情報」を参照してください。
標準出力形式を次に示します。引数で指定したレポート出力の実行結果を表示します。
標準出力の出力例(成功時)
jpcrpt connected to hostname at dd MM yyyy HH:MM:SS.mmm result OK : レポート定義ディレクトリパス/レポート定義名@エージェントID jpcrpt disconnected at dd MM yyyy HH:MM:SS.mmm
出力ファイル
出力ファイルは,データヘッダー部分およびその他の部分で構成されます。データヘッダー部分は,初期設定ファイル(config.xml)の<command><export>タグ配下にあるoutputCsvHeaderで,出力有無を変更できます。
レポート結果をCSV形式で出力する場合
CSV形式のレポートは,データヘッダー部分およびデータ部分で構成されます。
このコマンドの出力ファイルのデータヘッダーに出力する情報を次の表に示します。
データヘッダー情報 |
出力する情報 |
---|---|
Report: |
レポート名の絶対パスを出力する。 |
Agents: |
エージェント名を出力する。プロダクト名表示機能の設定に関わらず,常にプロダクト名表示機能が無効の形式で出力する。 |
Date Format: |
日付フォーマットおよびセパレーターを出力する。 |
Command: |
オプションで指定した順に出力する。 |
空行 |
なし |
列見出し |
フィールドの列見出しを出力する。 フィールドの列見出しに出力されるのは,フィールドのスキーマ名。ただし,定義時にフィールドに対して,[表示名]が設定されている場合は,設定された[表示名]が出力される。 詳細は,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,稼働分析のためのレポートの作成について説明している章を参照。 |
このコマンドの出力ファイル例を次に示します。なお,結果が0件の場合またはエージェントが停止していた場合,データ部は出力されません。データヘッダー部だけが出力されます。ただし,初期設定ファイル(config.xml)の<command><export>タグ配下にあるoutputCsvHeaderで,データヘッダーを出力しない設定にしている場合は,何も出力されません。
レポート結果をCSV形式で出力したときの出力ファイル例
Report: /Windows/Troubleshooting/RecentPast/System Overview Agents: TA1htmprsvr Date Format: pattern-yyyyMMdd,slash Command:jpcrpt -input C:\ProgramFiles\Hitachi\jp1pcWebCon\ param.xml,-o C:\ProgramFiles\Hitachi\jp1pcWebCon\ output.csv,-y Agent Host,Agent Instance,Date and Time,CPU %,User CPU %, Privileged CPU %,Processor Queue Length,Context Switches/sec, % Total Interrupt Time,System Calls/sec htmprsvr,htmprsvr,2006/07/03 09:00:00,10.910626,8.917643, 1.9929985,4,825.3214,0.040342055,3351.263 htmprsvr,htmprsvr,2006/07/03 10:00:00,10.646775,9.116808, 1.5356027,5,778.178,0.009959743,3238.7776 htmprsvr,htmprsvr,2006/07/03 11:00:00,11.603203,9.505386, 2.0978165,3,809.5369,0.036344547,3257.031 htmprsvr,htmprsvr,2006/07/03 12:00:00,2.2210534,0.8610586, 1.3599948,2,744.3879,0.0121342335,3597.5398 htmprsvr,htmprsvr,2006/07/03 13:00:00,2.2657635,1.1398388, 1.1259354,3,675.37067,0.024730453,2883.5593 htmprsvr,htmprsvr,2006/07/03 14:00:00,10.394524,8.527414, 1.8726714,4,817.1143,0.009072154,3453.1233
レポート結果をHTML形式で出力する場合
HTML形式のレポートは,レポートヘッダー部分,グラフ表示部分,およびテーブル表示部分で構成されます。
各部分に出力される内容および出力条件については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,稼働分析のためのレポートの作成について説明している章を参照してください。
結果が0件の場合またはエージェントが停止していた場合は,レポートヘッダー部だけが出力されます。ただし,初期設定ファイル(config.xml)の<command><export>タグ配下にあるoutputCsvHeaderで,データヘッダーを出力しない設定にしている場合は,何も出力されません。
HTMLはUTF-8コードで出力されます。config.xmlのExport形式での文字コードや改行の設定には従いません。
なお,レポートヘッダー部分に出力されるエージェント名は,プロダクト名表示機能の設定に関わらず,常にプロダクト名表示機能が無効の形式になります。
時刻の相対指定によるレポート実行の運用例
時刻の相対指定方法を利用すると,定期的にレポートを実行する運用で,取得期間を効率良く指定できます。時刻の相対指定方法によるパラメーターファイルの記述例について説明します。なお,時刻の相対指定ができるのはPFM - Web Console 08-50以降です。
運用例1
毎日24時間分(00:00〜24:00)に対するレポートを実行します。なお,jpcrptコマンドは翌日の00:00〜24:00の間に実行します。
-
エージェント:TA1host1
-
レポート定義:/Folder1/ReportA
-
取得期間:jpcrptコマンド実行時刻の前日1日
-
サンプルのパラメーターファイル名:jpcrpt-parameters-for-scheduled-operation1.xml
サンプルパラメーターファイルの太字の部分を編集してください。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <!DOCTYPE pr-cli-parameters SYSTEM "rpt_params.dtd"> <pr-cli-parameters ver="0220"> <launch-report> <agent>TA1host1</agent> <report-definition name="ReportA" parent-folder="/Folder1"> <launch-options> <indication-settings> <report-interval>HOUR</report-interval> <start-time> <relative-time origin="THIS-DAY" day="-1"/> </start-time> <end-time> <relative-time origin="THIS-DAY"/> </end-time> </indication-settings> </launch-options> </report-definition> </launch-report> </pr-cli-parameters>
上記の記述例では,<start-time>タグ,<end-time>タグ,共にorigin属性にTHIS-DAYを指定して,基点時刻をjpcrptコマンドを実行した当日の0時0分としています。<start-time>タグはday属性に-1を指定して,そこから1日さかのぼっています。これによって,取得期間の開始時刻を前日の0時0分,取得期間の終了時刻を当日の0時0分(=前日の24時0分)と指定しています。なお,出力するレコードがPIレコードの場合は,出力するレポートの間隔を<report-interval>タグで指定します。
運用例2
毎日8:30から翌日の5:00に対するレポートを実行します。なお,jpcrptコマンドは翌日の5:00〜8:30の間に実行します。
-
エージェント:TA1host1
-
レポート定義:/Folder1/ReportA
-
取得期間:jpcrptコマンド実行時刻の前日の8:30から当日の5:00
-
サンプルのパラメーターファイル名:jpcrpt-parameters-for-scheduled-operation2.xml
サンプルパラメーターファイルの太字の部分を編集してください。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <!DOCTYPE pr-cli-parameters SYSTEM "rpt_params.dtd"> <pr-cli-parameters ver="0220"> <launch-report> <agent>TA1host1</agent> <report-definition name="ReportA" parent-folder="/Folder1"> <launch-options> <indication-settings> <report-interval>MINUTE</report-interval> <start-time> <relative-time origin="THIS-DAY" day="-1" hour="8" minute="30"/> </start-time> <end-time> <relative-time origin="THIS-DAY" hour="5"/> </end-time> </indication-settings> </launch-options> </report-definition> </launch-report> </pr-cli-parameters>
運用例1の応用で,時や分の単位まで細かく設定している記述例です。<start-time>で前日の8:30を指定するとき,day属性を使用しないで,hour属性に-15,minute属性に-30を指定しても同じ結果が得られますが,この例で示すように,いったんday属性で1日さかのぼり,そこからhour属性とminute属性で時間を進めると読みやすい定義になります。なお,出力するレコードがPIレコードの場合は,出力するレポートの間隔を<report-interval>タグで指定します。
運用例3
毎週月曜日から金曜日(終日)に対するレポートを実行します。なお,jpcrptコマンドは翌日の土曜日にバッチ実行します。
-
エージェント:TA1host1
-
レポート定義:/Folder1/ReportA
-
取得期間:jpcrptコマンド実行時刻の週の月曜日から金曜日(金曜日の24時0分(土曜日の0時0分)を含む)
-
サンプルのパラメーターファイル名:jpcrpt-parameters-for-scheduled-operation3.xml
サンプルパラメーターファイルの太字の部分を編集してください。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <!DOCTYPE pr-cli-parameters SYSTEM "rpt_params.dtd"> <pr-cli-parameters ver="0220"> <launch-report> <agent>TA1host1</agent> <report-definition name="ReportA" parent-folder="/Folder1"> <launch-options> <indication-settings> <report-interval>DAY</report-interval> <start-time> <relative-time origin="THIS-WEEK" day="1"/> </start-time> <end-time> <relative-time origin="THIS-WEEK" day="6"/> </end-time> </indication-settings> </launch-options> </report-definition> </launch-report> </pr-cli-parameters>
origin属性にTHIS-WEEKを指定する場合,基点時刻は週の開始曜日の0時0分になります。週の開始曜日は,日本ではデフォルトで日曜日となるため,ここでは<start-time>のday属性に+1することで開始時刻に月曜日の0時0分,<end-time>のday属性に+6することで終了時刻に土曜日の0時0分(=金曜日の24時0分)を指定できます。<end-time>はday属性+5とhour属性+24の組み合わせで表記しても同じ結果が得られます。
なお,jpcrptコマンドの実行が日曜日にずれ込んでしまう場合は,基点時刻も翌週にずれてしまうため,week属性に-1を加えるなどの考慮が必要になります。
また,出力するレコードがPIレコードの場合は,出力するレポートの間隔を<report-interval>タグで指定します。
運用例4
毎月25日の22:00に開始する月次処理の時間帯に対するレポートを実行します。ただし,月次処理に掛かる時間にばらつきがあるため,終了時刻は26日をまたいでしまう場合があります。jpcrptコマンドは月次処理完了の直後に実行します。
-
エージェント:TA1host1
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レポート定義:/Folder1/ReportA
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取得期間:jpcrptコマンド実行時刻の当月の25日の22:00からコマンド実行時刻直前まで
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サンプルのパラメーターファイル名:jpcrpt-parameters-for-scheduled-operation4.xml
サンプルパラメーターファイルの太字の部分を編集してください。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <!DOCTYPE pr-cli-parameters SYSTEM "rpt_params.dtd"> <pr-cli-parameters ver="0220"> <launch-report> <agent>TA1host1</agent> <report-definition name="ReportA" parent-folder="/Folder1"> <launch-options> <indication-settings> <report-interval>MINUTE</report-interval> <start-time> <relative-time origin="THIS-MONTH" day="24" hour="22"/> </start-time> <end-time> <relative-time origin="NOW"/> </end-time> </indication-settings> </launch-options> </report-definition> </launch-report> </pr-cli-parameters>
月次で実行するレポートの記述例です。終了時刻はコマンド実行時刻であるNOWを指定します。開始時刻は日付がずれないようにするため,基点時刻にTHIS-DAYではなくTHIS-MONTHなどを指定します。THIS-MONTHとday属性を組み合わせて指定する際の注意点として,THIS-MONTHは当月の1日を示すため,当月の25日を相対指定する場合はday属性を+24する必要があります。同様の理由から,THIS-YEARと組み合わせて指定するmonth属性やday属性の値にも注意が必要です。なお,出力するレコードがPIレコードの場合は,出力するレポートの間隔を<report-interval>タグで指定します。
運用例5
四半期(3か月)ごとのレポートを実行します。jpcrptコマンドは,各四半期の翌月である4月,7月,10月,1月に実行します。
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エージェント:TA1host1
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レポート定義:/Folder1/ReportA
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取得期間:jpcrptコマンド実行時刻の3か月前から前月(前月最終日の24時0分(当月の1日0時0分)を含む)
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サンプルのパラメーターファイル名:jpcrpt-parameters-for-scheduled-operation5.xml
サンプルパラメーターファイルの太字の部分を編集してください。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <!DOCTYPE pr-cli-parameters SYSTEM "rpt_params.dtd"> <pr-cli-parameters ver="0220"> <launch-report> <agent>TA1host1</agent> <report-definition name="ReportA" parent-folder="/Folder1"> <launch-options> <indication-settings> <report-interval>MONTH</report-interval> <start-time> <relative-time origin="THIS-MONTH" month="-3"/> </start-time> <end-time> <relative-time origin="THIS-MONTH"/> </end-time> </indication-settings> </launch-options> </report-definition> </launch-report> </pr-cli-parameters>
四半期のレポートの記述例です。取得期間は3か月であるため,<start-time>タグのmonth属性に-3を指定しています。なお,出力するレコードがPIレコードの場合は,出力するレポートの間隔を<report-interval>タグで指定します。
運用例6
毎日24時間分(00:00〜23:59)に対するレポートを実行します。なお,jpcrptコマンドは翌日の00:00〜24:00の間に実行します。
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エージェント:TA1host1
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レポート定義:/Folder1/ReportA
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取得期間:jpcrptコマンド実行時刻の前日1日
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サンプルのパラメーターファイル名:jpcrpt-parameters-for-scheduled-operation6.xml
サンプルパラメーターファイルの太字の部分を編集してください。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <!DOCTYPE pr-cli-parameters SYSTEM "rpt_params.dtd"> <pr-cli-parameters ver="0220"> <launch-report> <agent>TA1host1</agent> <report-definition name="ReportA" parent-folder="/Folder1"> <launch-options> <indication-settings> <start-time> <relative-time origin="THIS-DAY" day="-1"/> </start-time> <end-time> <relative-time origin="THIS-DAY"/> </end-time> <exclude-terminal-data>ENDTIME</exclude-terminal-data> </indication-settings> </launch-options> </report-definition> </launch-report> </pr-cli-parameters>
上記の記述例では,<start-time>タグ,<end-time>タグ,共にorigin属性にTHIS-DAYを指定して,基点時刻をjpcrptコマンドを実行した当日の0時0分としています。<start-time>タグはday属性に-1を指定して,そこから1日さかのぼっています。また,<exclude-terminal-data>タグにENDTIMEを指定して当日の0時0分(=前日の24時0分)のデータを出力しないようにしています。これによって,取得期間の開始時刻を前日の0時0分,取得期間の終了時刻を当日の0時0分(=前日の23時59分59秒)と指定しています。