1.4.10 [イベント履歴]画面
監視エージェントのイベント履歴情報を表示する画面です。この画面は,[エージェント階層]画面のメソッドフレームで[イベント履歴]メソッドを選択すると表示されます。
[イベント履歴]画面には,次の2つのタブがあります。
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[レポートの表示]タブ
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[レポートの表示設定]タブ
[エージェント階層]画面のメソッドフレームで[イベント履歴]メソッドを選択すると,まず[レポートの表示設定]タブが表示されます。[レポートの表示設定]タブで表示期間や最大表示数などの表示条件を設定して[OK]ボタンをクリックすると,[レポートの表示]タブが表示されます。
それぞれのタブについて説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) [レポートの表示]タブ
[エージェント階層]画面のナビゲーションフレームで選択した監視エージェントのイベント履歴情報を表示する画面です。[レポートの表示設定]タブで設定した表示条件でイベント履歴が表示されます。
[イベント履歴]画面([レポートの表示]タブ)を次の図に示します。
表示項目について説明します。
- [閉じる]
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[イベント履歴]画面を閉じます。
- チェックボックス
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- [グラフ]
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レポートのグラフデータを表示させる場合にチェックされます。レポート定義で設定されていない場合は非活性になります。
- [一覧]
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レポートの一覧データを表示させる場合にチェックされます。レポート定義で設定されていない場合は非活性になります。
- [表]
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レポートの表データを表示させる場合にチェックされます。レポート定義で設定されていない場合は非活性になります。
- データグループボタン
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データグループとは,レコードの取得時間ごとにまとめたデータ群を指します。
- ボタン
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最新のデータまたはデータグループを表示します。
- ボタン
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表示しているデータまたはデータグループよりも,1つ前の(新しい)データまたはデータグループを表示します。
- ボタン
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表示しているデータまたはデータグループよりも,1つあとの(古い)データまたはデータグループを表示します。
- ボタン
-
最も古いデータまたはデータグループを表示します。
- リンクメニュー
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- [最新情報に更新]
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テーブルフレームの表示情報を最新の状態にします。
- [CSV出力]
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イベント履歴の表示のために取得したデータをCSV形式のテキストファイルに出力します。この項目を選択すると,ファイルのダウンロードダイアログボックスが表示されます。
- [印刷画面]
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新しいウィンドウに[レポート印刷]画面が表示されます。
[レポート印刷]画面については,「1.4.6 [レポート印刷]画面」を参照してください。
- レポート表示期間変更ボタン
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次のボタンによって現在表示しているレポートと同じ期間幅分,前後の時間帯のデータに移動できます。なお,[レポート表示設定]タブでは,より詳細なレポート表示期間の設定変更が行えます。
- ボタン
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現在表示しているレポートの表示期間を,現在表示している期間分過去に移動したレポートを表示します。
- ボタン
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現在表示しているレポートの表示期間を,現在表示している期間の半分過去に移動したレポートを表示します。
- ボタン
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現在表示しているレポートの表示期間を,現在表示している期間の半分未来に移動したレポートを表示します。
- ボタン
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現在表示しているレポートの表示期間を,現在表示している期間分未来に移動したレポートを表示します。
- テーブルフレーム
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[エージェント階層]画面のナビゲーションフレームで選択した監視エージェントで発生したイベントの履歴が一覧表示されます。
テーブルフレームの表示項目について,次に示します。
- [Date and Time]
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イベントが発生した監視エージェントのホストのシステム日付および時刻が表示されます。なお,初期設定ファイル(config.xml)のdateFieldCheckboxDisplayおよびdateFieldStateを変更することで,表示位置を選択できます。詳細については,「初期設定ファイル(config.xml)の設定項目」を参照してください。
- [Agent]
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監視エージェントのサービスIDが表示されます。
- [Host]
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監視エージェントのホスト名が表示されます。
- [StateEx]
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発生したイベントの種類が表示されます。[レコードのインスタンスごとの状態変化]を設定しているアラームイベントの場合は,アラームイベントが発生したレコードのインスタンスの状態を示すアイコンが表示されます。
表示されるイベントの種類を次に示します。
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OK:正常イベント
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Exception:異常イベント
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Warning:警告イベント
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Inactive:未起動または状態不明のイベント
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Suspended:監視の一時停止イベント
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Resumed:監視の再開イベント
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Not Supported:非対応
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Running:動作中
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Incomplete:縮退稼働
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Stopped:サービス停止
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Unconfirmed:状態不明
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Host Not Available:ホスト停止
ヘルスチェック状態の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,Performance Managementの障害検知について説明している章を参照してください。
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- [Alarm Name]
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イベントが発生したアラーム名が表示されます。エージェントイベントおよびヘルスチェックイベントの場合は,「n/a」と表示されます。
- [Alarm Table]
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イベントが発生したアラームが属するアラームテーブル名が表示されます。エージェントイベントおよびヘルスチェックイベントの場合は,「n/a」と表示されます。
- [Message]
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監視エージェントが出力したメッセージまたは[アラーム階層]画面の[新規アラーム]メソッドで定義したメッセージが表示されます。表示される主なメッセージを次に示します。
エージェントイベントの場合
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Startup:PFM - AgentまたはPFM - RMが起動した
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Shutdown:PFM - AgentまたはPFM - RMが停止した
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State change:PFM - AgentまたはPFM - RMの状態が変更した
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State change(Unconfirmed):PFM - Managerがエージェントのアラームステータスの確認に失敗したが,受信したアラームイベントからPFM - AgentまたはPFM - RMの状態を推定した
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State information:PFM - Managerがエージェントのアラームステータスを正しく確認した
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State information(Unconfirmed):PFM - Managerがエージェントのアラームステータスを確認できなかった
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Heartbeat timeout:Agent CollectorまたはRemote Monitor Collectorサービスがビジー状態または停止状態になった
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Heartbeat detected:Agent CollectorまたはRemote Monitor Collectorサービスがビジー状態または停止状態から回復した
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Monitored System Unavailable:監視対象システムが停止しているなどの要因で稼働情報を収集できなくなった
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Monitored System Available:監視対象システムが停止しているなどの要因で稼働情報を収集できない状態から回復した
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Suspend:監視を一時停止した
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Resume:監視を再開した
また,上記以外にKAVから始まるメッセージが表示されることがあります。
「Heartbeat timeout」が表示された場合は,PFM - AgentまたはPFM - RMの状態を確認してください。KAVから始まるメッセージが表示された場合は,各PFM - AgentまたはPFM - RMマニュアルの,メッセージについて説明している章を参照してください。それ以外のメッセージは,異常を示すエラーメッセージではないため,対処は不要です。
アラームイベントの場合
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Alarm cleared:PFM - AgentまたはPFM - RMが異常または警告の状態で,アラームのバインドを解除したり(アラームが発生しているアラームテーブルをGUIからインポートした場合も該当),PFM - AgentまたはPFM - RMを停止したりした
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Alarm expired:現在時刻がアラーム評価時間外となった
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Heartbeat timeout:Agent CollectorまたはRemote Monitor Collectorサービスがビジー状態または停止状態となった
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Heartbeat detected:Agent CollectorまたはRemote Monitor Collectorサービスがビジー状態または停止状態から回復した
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Alarm updated/deleted,Alarm deactivated
[Alarm updated/deleted][Alarm deactivated]はPFM - Web Consoleの動作環境を設定する初期設定ファイル(config.xml)の項目alarmCompatibleModeの設定によってメッセージの意味が異なります。alarmCompatibleModeについては,「初期設定ファイル(config.xml)」を参照してください。
alarmCompatibleModeがない場合
・Alarm updated/deleted:アラーム定義を更新または削除した
・Alarm deactivated:非アクティブ状態になった
alarmCompatibleModeがtrueの場合
・Alarm updated/deleted:アラーム定義を削除した
・Alarm deactivated:非アクティブ状態になった,またはアラームが更新され,前回アラームの状態が初期化された
alarmCompatibleModeがfalseの場合
PFM - Managerのバージョンによってメッセージの意味が異なります。
PFM - Managerが09-10-19以降の場合
・Alarm updated/deleted:アラーム定義を削除した
・Alarm deactivated:非アクティブ状態になった,またはアラームが更新され,前回アラームの状態が初期化された
PFM - Managerが09-10-19未満の場合
・Alarm updated/deleted:アラーム定義を更新または削除した
・Alarm deactivated:非アクティブ状態になった
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State changed(No instance data):インスタンス状態が変化したときに発行するイベント。状態が変わったインスタンスのデータがない
なお,複数インスタンスレコードでは,次の動作になります。
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対象インスタンスのうち1つでも異常域や警告域の値が検知された場合
アラーム定義時に設定されたユーザー定義メッセージが[Message]に表示されます。また,メッセージテキストにパフォーマンスデータの測定値を表示するように設定している場合は,しきい値を超えたことが検知されたインスタンスの値が設定されます。
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異常または警告から正常に状態が戻る場合
アラーム正常回復時の測定値出力機能が有効の場合,アラーム定義時に設定されたユーザー定義メッセージが[Message]に表示されます。また,[Message]にパフォーマンスデータの測定値を表示するように設定している場合は,最後に異常または警告のアラームが発行されたときに発行の要因となったインスタンスの現在の測定値が設定されます。
アラーム正常回復時の測定値出力機能が無効の場合,正常イベントは発行されますが,すべてのインスタンスの値が正常域となり,イベント発行要因となる値が特定されないため,[Message]には何も表示されません。
アラーム正常回復時の測定値出力機能の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,アラームによる稼働監視について説明している章を参照してください。
ヘルスチェックイベントの場合
「HC: ヘルスチェック状態」の形式でメッセージテキストが表示されます。
また,エージェントの稼働状態のあとにサービスの稼働状態を示すメッセージテキストが表示されます。メッセージテキストの表示規則,表示例については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,ヘルスチェックエージェントについて説明している個所を参照してください。
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- [先頭へ]
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先頭ページを表示します。前ページがない場合,このボタンは非活性となります。
- [前へ]
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表示しているページの前ページを表示します。前ページがない場合,このボタンは非活性となります。
- データ番号
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「表示ページ内の先頭データ番号 - 表示ページ内の最終データ番号 OF 総データ数」が表示されます。
例:5-24 OF 50
- [次へ]
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表示しているページの次ページを表示します。次ページがない場合,このボタンは非活性となります。
- [最後へ]
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最終ページを表示します。次ページがない場合,このボタンは非活性となります。
(2) [レポートの表示設定]タブ
イベント履歴の表示期間や最大表示件数など,[レポートの表示]タブの表示条件を設定する画面です。この画面での設定内容は[イベント履歴]画面を表示している間だけ有効であり,設定内容は保存できません。
[イベント履歴]画面([レポートの表示設定]タブ)を次の図に示します。
表示項目について説明します。
- [閉じる]
-
[イベント履歴]画面を閉じます。
- [OK]ボタン
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設定した内容を確定し,[レポートの表示]タブに戻ります。[レポートの表示]タブには,設定した表示条件の内容でイベント履歴が表示されます。
- [キャンセル]ボタン
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設定した内容を破棄し,[レポートの表示]タブに戻ります。
- [レポート表示期間の設定]
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[レポートの表示]タブにイベント履歴として表示させるデータの対象期間について設定します。設定項目を次に示します。
- [対象期間]
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イベントの表示対象期間をプルダウンメニューから選択します。
選択できる値を次に示します。
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[レポートの表示時に指定]
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[過去1時間以内]
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[過去1日(24時間)以内]
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[過去7日以内]
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[過去1ヶ月以内]
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[過去1年以内]
デフォルトは,「過去1日(24時間)以内」です。
[レポートの表示時に指定]以外を選択した場合は,[開始日時]および[終了日時]に対応する日時が自動的に設定されます。
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- [開始日時]および[終了日時]
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[対象期間]で[レポートの表示時に指定]を選択した場合に,イベント表示対象期間の開始日時および終了日時を設定します。
[開始日時]および[終了日時]は,「YYYY MM DD hh:mm」の形式で指定します(YYYY=西暦年,MM=月,DD=日,hh=時,mm=分)。
指定できる日時の範囲は,1971年1月1日00時00分〜2035年12月31日23時59分です。[終了日時]には,[開始日時]に指定した日時以降の日時を指定してください。
なお,[レポートの表示時に指定]以外を選択した場合は,対応する日時が自動的に設定されます。また,自動的に表示された日時を変更した場合,[対象期間]の設定が[レポートの表示時に指定]になります。
- [開始日時のデータを表示する]および[終了日時のデータを表示する]
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レポートに表示するデータの内,[開始日時]または[終了日時]で指定した日時に合致するデータを表示するかを切り替えます。デフォルトはチェックされています。デフォルトのチェック状態は,初期設定ファイル(config.xml)のexcludeTerminalData(<vsa>タグ配下)で設定できます。初期設定ファイル(config.xml)については,「初期設定ファイル(config.xml)」を参照してください。
チェックされている場合,[開始日時]または[終了日時]で指定した日時に合致するデータを表示します。
チェックが外されている場合,[開始日時]または[終了日時]で指定した日時に合致するデータを表示しません。
- [最大レコード数]
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[レポートの表示]タブにイベント履歴として表示させるイベントの最大数を,1〜1440の範囲で指定できます。デフォルトは「1000」です。
なお,PFM - Web Consoleの初期設定ファイル(config.xml)で,最大レコード数(maxFetchCount)を1〜2147483647の範囲で指定できます。この場合は,config.xmlファイルに指定した範囲で最大レコード数を指定できます。
- [条件式の定義]
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イベント履歴の表示項目で条件を設定できます。設定項目を次に示します。
- [Alarm Name]
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表示させるイベントのアラーム名を2,048バイト以内の全角または半角文字で指定できます。この項目にアラーム名を指定すると,そのアラームが発生しているイベントが表示の対象になります。
デフォルトで「*(半角アスタリスク)」がワイルドカードとして設定されています。
- [Alarm Table]
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表示させるイベントのアラームテーブル名を2,048バイト以内の全角または半角文字で指定できます。この項目にアラームテーブル名を指定すると,そのアラームテーブルのアラームが発生しているイベントが表示の対象になります。
デフォルトで「*(半角アスタリスク)」がワイルドカードとして設定されています。
- [Message]
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表示させるイベントのメッセージテキストを2,048バイト以内の全角または半角文字で指定できます。この項目にメッセージテキストを指定すると,そのメッセージテキストを出力したイベントが表示の対象になります。
デフォルトで「*(半角アスタリスク)」がワイルドカードとして設定されています。