13.2.5 JP1/SLMとの連携で収集するパフォーマンスデータの記録について
Performance Managementが収集するパフォーマンスデータは,監視エージェントのAgent CollectorまたはRemote Monitor Collectorサービスによって収集され,それぞれのStoreデータベースに記録されます。また,JP1/SLMと連携し,JP1/SLMから監視開始を実行すると,収集されたパフォーマンスデータがJP1/SLMに送信されます。
パフォーマンスデータをStoreデータベースに記録するかどうかは,Performance Managementでは監視コンソールまたはコマンドで設定します。また,JP1/SLMからは定義ファイルの更新で設定します。
JP1/SLMおよびPerformance Managementの設定によるパフォーマンスデータの記録の関係を次の表に示します。
JP1/SLMの設定 |
Performance Managementの設定 |
||
---|---|---|---|
監視開始 |
パフォーマンスデータ記録 |
パフォーマンスデータ記録 |
|
する |
しない |
||
する |
する |
StoreDB+SLM |
StoreDB+SLM |
しない |
StoreDB+SLM |
SLM |
|
しない |
StoreDB |
− |
- (凡例)
-
StoreDB:Storeデータベースに格納されます。
SLM:JP1/SLMに送信され,予兆の検知や分析に利用されます。
−:Storeデータベースに格納されず,JP1/SLMへの送信もされません。このため,収集も行われません。
- メモ
-
-
通信エラーやJP1/SLMが起動していないためデータを受信できないなどの理由でパフォーマンスデータの送信に失敗することがあります。
送信に失敗した場合,対象のPFM - AgentおよびPFM - RMからは通常のパフォーマンスデータの送信が停止されます。再度JP1/SLMで受信されるまで,送信に失敗したデータを測定時刻から30秒ごとに送信し続けます。
このとき送信されるデータは,送信が失敗したパフォーマンスデータに,送信に失敗している間に収集したパフォーマンスデータを加えたデータです。ただし,測定時刻からJP1/SLMが過去データの受信を受け付ける時間(60秒)を超えたパフォーマンスデータは再送信の対象とならないため破棄されます。
送信が成功すると,対象のPFM - AgentおよびPFM - RMからの通常のパフォーマンスデータの送信が再開されます。
-
JP1/SLMでパフォーマンスデータの記録の有無について設定した場合も,収集間隔および収集開始のオフセット値(Collection Interval,Collection Offset)はPerformance Managementで設定した値が使用されます。
-
カスタム監視項目を編集し,任意のフィールドだけを監視している場合も,そのフィールドを含むレコード全体がStoreデータベースに保存されます。
-
パフォーマンスデータを記録する設定の詳細については,「4.1.1 パフォーマンスデータの記録方法を変更する」またはマニュアル「JP1/Service Level Management」を参照してください。