12.3.1 JP1/IMと連携するためのインストールの前提条件
- 〈この項の構成〉
(1) JP1/IMと連携する場合
JP1/IMと連携する場合の前提条件は,次のとおりです。
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JP1ユーザーでPerformance Managementにログインするためには,PFM - ManagerホストにJP1/Baseが必要です。JP1/Baseでユーザー管理を行ってください。
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PFM - Managerホスト上のJP1/Baseは,JP1/IM - Managerの管理対象として構成されている必要があります。
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JP1/IM - ViewからPFM - Web Consoleを起動させる場合は,JP1/IM - ViewのホストにWebブラウザが必要です。
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JP1/IMと連携する場合は,バージョンが08-00以降のPerformance Managementと,08-00より古いバージョンのPerformance Managementを同時にセットアップできません。
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JP1/IMのセントラルコンソールからレポートを表示する場合は,JP1認証モードを使用してください。
- 注意
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08-00より古いバージョンのPerformance ManagementでJP1/IM連携機能をセットアップしている場合,08-00以降のJP1/IMと連携する際には,08-00より古いバージョンのJP1/IM連携機能をアンセットアップし,08-00以降のJP1/IM連携機能をセットアップし直す必要があります。
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JP1/IMのセントラルコンソールに表示されているJP1イベントから,事象発生元ホストのレポートを表示する場合は,次の条件が必要となります。
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監視対象のホストがUNIXの場合,Performance Managementの監視ホスト名に実ホスト名を使用していて,かつuname -nコマンドとhostnameコマンドの結果が異なるときは,次のどちらかの対処が必要です。
・ホスト名の取得方法をhostnameに変更する。
・hostnameコマンドとuname -nコマンドの実行結果が同じになるように監視対象ホストの環境を設定する。
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JP1イベントの発行元イベントサーバ名と,Performance Managementの監視ホスト名を一致させる必要があります。このとき,大文字か小文字かも一致させてください。
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JP1イベント発行時に事象発生元ホストをPFM - AgentまたはPFM - RMで監視している必要があります。
なお,ジョブ実行ホストのOS性能のレポートを表示するためには,PFM - Agent for PlatformまたはPFM - RM for Platformで監視する必要があります。
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次のバージョンの製品が必要です。
項番
製品名
バージョン
1
JP1/Integrated ManagementまたはJP1/Integrated Management 2
JP1/IM - Manager
11-10以降
2
JP1/IM -View
11-10以降
3
JP1/Base
JP1/Base
11-00以降※
4
JP1/Performance Management
PFM - Web Console
11-10以降※
- 注※
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複数のPerformance Managementシステムを運用している場合は,すべてのPerformance Managementシステムの製品がこのバージョン以降である必要があります。このバージョン未満の製品が混在している場合,レポート表示対象のPFM - Web Consoleに接続できなくて,レポートが表示されないことがあります。
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インストールの構成を次の図に示します。
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(2) JP1/IM2と連携する場合
JP1/IM2と連携する場合の前提条件は,次のとおりです。
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JP1/IM2連携の機能ごとのPFM - Manager,PFM - Web Console,およびJP1/IM2の前提バージョンを,次の表に示します。
表12‒8 JP1/IM2連携の機能ごとの前提バージョン 機能
前提バージョン
PFM - Manager
PFM - Web Console
JP1/IM2
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JP1/IM2連携コマンド(jpcconf im2コマンド)
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構成情報の同期
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JP1イベントとIM管理ノードのマッピング
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JP1/IM2のREST API
・性能情報取得API
12-00以降
12-00以降
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関連ノード表示
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トレンド情報表示
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プロパティ表示
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JP1/IM2のREST API
・メトリック一覧取得API
・時系列データ取得API
12-10以降
JP1/IM2の統合オペレーション・ビューアー上に統合されたPFM - Web Consoleの画面によるPerformance Managementの監視対象の稼働状況表示
12-00以降
12-10以降
12-10以降
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提案情報の表示と対処アクションの実行
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JP1/IM2のREST API
・対処アクション取得API
・対処アクション実行API
12-50以降※
12-10以降
12-50以降
提案定義ファイルで使用できるJP1/PFMプラグイン関数
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jp1pfmSuggestionCreateReportURL
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jp1pfmSuggestionGetAgentAllInformation
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jp1pfmSuggestionGetAgentInformation
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jp1pfmSuggestionGetHostName
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jp1pfmSuggestionGetPerformanceEvents
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jp1pfmSuggestionSetStatusOfEventsToProcessed
12-00以降
12-00以降
12-50以降
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jp1pfmSuggestionExecManagerCmd
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jp1pfmSuggestionGetAlarmStatus
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jp1pfmSuggestionGetAllAlarmStatuses
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jp1pfmSuggestionGetCurrentlyNormalEvents
12-50以降※
JP1/IM2上のイベントからのモニター起動またはJP1/IM2の提案機能で表示したPFM - Web Consoleの画面によるPerformance Managementのレポート表示
12-50以降
- 注※
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PFM - Managerホストに,バージョン12-10以降のJP1/Baseが必要です。
また,JP1/IM2の提案機能をPerformance Managementのユースケース1で運用する場合は,監視対象ホストにPFM - Agent for Platform(バージョンは問いません)が必要です。
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PFM - Baseとエージェント製品のバージョンは問いません。
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PFM - Managerホストに,10-10以降のバージョンのJP1/Baseが必要です。PFM - Managerが論理ホスト環境の場合は,PFM - Managerの論理ホスト名とJP1/Baseの論理ホスト名が一致している必要があります。
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PFM - AgentおよびPFM - RMホストにJP1/Baseをインストールする場合は,JP1イベントを発行できるバージョンのJP1/Baseが必要です。
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PFM - AgentおよびPFM - RMホストにJP1/Baseをインストールしない場合は,JP1/IM2連携コマンド(jpcconf im2コマンド)でエージェントステータス変更イベントの一括発行機能を有効に設定して,エージェントの状態変更を通知するJP1システムイベント(イベントID:00004850)の発行を有効にしておく必要があります。
なお,エージェントステータス変更イベントの一括発行機能を無効に設定して運用する場合は,PFM - AgentおよびPFM - RMホストにJP1/Baseをインストールする必要があります。
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JP1/IMのマネージャーホストにJP1/IM2が必要です。
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JP1認証モードを使用してください。
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Performance Managementで,次の機能が有効になっている必要があります。
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ステータス管理機能
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ヘルスチェック機能
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システム構成にPFM - RMが含まれている場合,次の機能が有効になっている必要があります。
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PFM - RMのポーリング設定※
- 注※
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PFM - RMのHealth Check Configurationsフォルダ配下のHealth Check for Target Hostsプロパティに「Yes」を指定してください。
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複数のPFM - Managerを1つのJP1/IM2と連携させる場合,監視マネージャー,監視エージェント,および監視対象のホスト名がユニークである必要があります。ユニークでないときは,ユニークになるようにエイリアス名を設定してください。ただし,監視マネージャーのホスト名は,エイリアス名ではなく実ホスト名をユニークにしてください。
なお,エイリアス名を設定する場合は,JP1/IM2でエイリアス名に対応する設定が必要です。
JP1/IM2と連携する場合のインストールの構成とJP1/IM2でエイリアス名に対応するための設定については,JP1/IM2のマニュアルを参照してください。