10.5.4 運用開始後の論理ホスト環境の変更
ここでは,論理ホストを運用している環境でjpchostsファイル,ポート番号および環境ディレクトリパスを変更する方法について説明します。
この設定は,論理ホストの運用でPFM - Managerを起動するために必要です。
(1) jpchostsファイルを変更する
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実行系ノードでjpchostsファイルを編集する。
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jpchostsファイルを実行系ノードから待機系ノードにコピーする。
(2) ポート番号を変更または追加する
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実行系ノードでjpcconf port defineコマンドを使用してポート番号を設定する。
共有ディスクはオンラインにします。
例えば,論理ホストjp1-ha1上のサービスのポート番号をすべて固定値に設定する場合,次のようにコマンドを実行します。
jpcconf port define -key all -lhost jp1-ha1
jpcconf port defineコマンドを実行すると,Performance Managementのポート番号とサービス名(デフォルトではjp1pcで始まるTCPのサービス名)がservicesファイルに定義されます。
ポート番号の設定方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」のインストールとセットアップ(UNIXの場合)について説明している章を参照してください。
jpcconf port defineコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
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実行系ノードでjpcconf ha exportコマンドを実行する。
Performance Managementの論理ホスト環境の設定を任意のファイルにエクスポートします。
例えば,lhostexp.confファイルに論理ホスト環境の設定をエクスポートする場合,次のようにコマンドを実行します。
jpcconf ha export -f lhostexp.conf
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jpcconf ha exportコマンドでエクスポートしたファイルを,実行系ノードから待機系ノードにコピーする。
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jpcconf ha importコマンドを実行して,実行系ノードからコピーしたエクスポートファイルを,待機系ノードにインポートする。
インポートの際に,待機系ノードで共有ディスクをオンラインにする必要はありません。
実行系ノードでエクスポートされた論理ホストの環境定義ファイルが待機系ノードにインポートされます。
例えば,エクスポートファイル名がlhostexp.confファイルの場合,次のようにコマンドを実行します。
jpcconf ha import -f lhostexp.conf
jpcconf ha importコマンドを実行すると,待機系ノードの環境が実行系ノードと同じ環境に設定されます。
(3) 環境ディレクトリパスを変更する
すでに論理ホストを運用している環境で環境ディレクトリパスを変更する場合は,次の手順を実施してください。
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PFM - Manager,PFM - Base,PFM - Agent,PFM - RMの場合
論理ホストの再セットアップが必要となります。次の手順によって,移行を実施してください。なお,次の手順2.および手順3.での,PFM - AgentまたはPFM - RMのアンセットアップとセットアップの手順については,各PFM - AgentまたはPFM - RMマニュアルの,クラスタシステムでの運用について説明している章を参照してください。
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定義情報や稼働監視データをバックアップする。
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論理ホスト環境をアンセットアップする。
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新しい環境ディレクトリパスを指定して論理ホストをセットアップする。
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定義情報や稼働監視データをリストアする。
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PFM - Web Consoleの場合
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PFM - Web Consoleを停止する。
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環境ディレクトリパスを変更する。
詳細は「10.4.3(3)(e) ブックマーク定義情報の格納先を設定する」,「10.4.3(3)(f) プロセス監視定義テンプレートの格納先を設定する」を参照してください。
なお,ブックマーク定義情報およびプロセス監視定義テンプレートを引き継ぎたい場合は,事前にフォルダをコピーしてください。
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PFM - Web Consoleを起動する。
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