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JP1 Version 12 JP1/Performance Management 運用ガイド


6.6.5 アラーム反映状態を確認する

エージェント階層のメッセージエリア,および[アラーム反映状況の確認]画面で,アラーム情報が監視エージェントに反映されたかどうかを確認できます。反映が完了していない場合は,正しく監視できていないおそれがあります。この場合,[アラーム反映状況の確認]画面からアラーム情報を反映し直してください。

ここで説明するアラーム情報には,監視エージェントに対するバインド・アンバインド,バインド済みのアラーム定義の更新,アクション定義の更新など,アラームに関する操作の結果が含まれます。これらの操作を実施したあとは,アラーム反映状態を確認することをお勧めします。詳細については,「6.6.5(1) アラーム反映状態を確認する契機」を参照してください。

なお,アラーム反映状態の確認およびアラーム情報の反映は,次のコマンドを使用して実施することもできます。

  1. 監視コンソールのWebブラウザからPFM - Web Consoleにログインする。

    管理ユーザー権限のユーザーアカウントでログインする必要があります。

    監視二重化の構成の場合,プライマリー側にログインしてください。

  2. [メイン]画面のナビゲーションフレームで[エージェント階層]タブを選択する。

  3. [エージェント階層]画面のナビゲーションフレームに「アラーム情報の反映が完了していません」というメッセージが表示されているかどうかを確認する。

    • メッセージが表示されていない場合

      アラーム情報の反映が完了しています。以降の操作は不要です。

    • メッセージが表示されている場合

      しばらく待ってから[最新情報に更新]をクリックします。それでもメッセージが消えない場合は,手順4以降を実施してください。

  4. メッセージをクリックして,[アラーム反映状況の確認]画面を表示する。

    メソッドフレームの[アラーム反映状況の確認]をクリックしても画面を表示できます。

  5. 反映待ちのサービスがある場合は,5分程度待ってから[最新情報に更新]をクリックして,「反映待ちのサービスはありません」というメッセージが表示されることを確認する。

  6. [反映状況]タブ,[非対応]タブ,および[サービス停止]タブを確認する。

    アラームに関する操作の結果が反映されていない監視エージェントのサービスが表示されます。サービスの状態に応じて,次のとおり対処してください。

    表6‒11 アラーム反映状態に応じた対処方法(Webブラウザの場合)

    タブ

    反映状態

    説明

    対処

    反映状況

    反映失敗

    アラーム情報の反映に失敗,または反映処理がタイムアウトしている。

    [すべてに反映]ボタン,または[反映]ボタンをクリックして,アラーム情報を反映し直す。

    状態不明

    アラーム情報の反映状態が不明である。

    要因に応じて対処する。詳細については,「6.9.4(4) 反映状態が「状態不明」になる場合について」を参照。

    非対応

    非対応

    アラーム情報の反映に失敗,または反映処理がタイムアウトしている。かつ,[反映状況]タブでの反映操作に対応していないバージョンのサービスである。

    表示されているAction Handlerサービスを再起動する。

    サービス停止

    停止中

    サービスが停止中のため,アラーム情報を反映できない。

    表示されているメッセージに従って対処する。ただし,サービスが停止していても問題ない場合は,対処不要。

    注※

    一度に多数のサービスに反映すると,監視マネージャーの動作が遅くなることがあります。

    また,jpctool config syncコマンド,およびjpctool config alarmsyncコマンドを実行中の場合は,反映できません。

    これらの対処を実施しても反映が完了しない場合は,次の内容を確認してください。

    • 対象のサービスがスタンドアロンで起動していないか

    • 対象のサービスがビジーになっていないか

    • 接続先PFM - Managerのホスト名が誤っていないか

    • 監視二重化の環境の場合,プライマリーとセカンダリーの設定が逆になっていないか

  7. [アラーム反映状況の確認]画面を再表示,または[最新情報に更新]をクリックして,最新のアラーム反映状況を表示し,画面にサービスが表示されなくなることを確認する。

〈この項の構成〉

(1) アラーム反映状態を確認する契機

アラームに関する操作を実施すると,その結果(アラーム情報)が監視エージェントに反映されます。アラーム情報の反映が完了していない場合は,正しく監視できていないおそれがあります。そのため,操作を実施したあとは,アラーム反映状態を確認することをお勧めします。

アラーム反映状態を確認する契機となる操作を,次の表に示します。

表6‒12 アラーム反映状態を確認する契機

項番

分類

操作

1

バインド情報の更新

監視エージェントに対して次の操作を実施したとき

  • バインド

  • アンバインド

2

アラーム定義の更新

バインド済みのアラームテーブルに含まれるアラームに対して,次の操作を実施したとき

  • 追加

  • 編集

  • 削除

  • アクティブ設定の変更

3

アクション定義の更新

アクションハンドラに「LOCAL」を指定している場合に,次の操作を実施したとき

  • 監視エージェントへのバインド

  • 監視エージェントへのアンバインド

  • バインド済みのアラームテーブルに含まれるアラームのアクション定義の変更

アクションハンドラにリモートアクションを設定している場合に,次の操作を実施したとき

  • アクション定義の更新(監視エージェントにバインドしていない場合も含む)

4

アラーム情報の手動反映

項番1〜3の操作対象となる監視エージェントまたはアクションハンドラに対して,次の操作を実施したとき

  • jpctool config syncコマンドの実行

  • jpctool config alarmsyncコマンドの実行

  • [アラーム反映状況の確認]画面でのアラーム情報の反映

5

アラーム反映先の監視エージェントまたはアクションハンドラの起動

項番1〜4の操作対象となる監視エージェントまたはアクションハンドラに対して,次の操作を実施したとき

  • サービスの起動

  • スタンドアロンモードから通常モードへの復帰