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JP1 Version 12 JP1/Performance Management 設計・構築ガイド


5.4.7 PFM - Web Consoleの設定の変更手順

PFM - Web Consoleの運用で必要な環境設定は,初期設定ファイル(config.xml)で実施します。

初期設定ファイル(config.xml)は/opt/jp1pcwebcon/conf/に格納されています。

注意

初期設定ファイル(config.xml)は,PFM - Web Consoleサービスの起動時に読み込まれます。初期設定ファイルで変更した設定内容を有効にするには,PFM - Web Consoleサービスを再起動してください。また,指定された以外の個所を変更すると,PFM - Web Consoleが正常に動作しない場合がありますので,注意してください。

初期設定ファイルで設定する項目を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) 初期設定ファイル(config.xml)の設定項目

初期設定ファイル(config.xml)の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,定義ファイルについて説明している章を参照してください。

(2) 変更した初期設定ファイル(config.xml)をデフォルトに戻す手順

バージョンアップによって,config.xmlファイルの構造が変わるおそれがあります。バージョンアップ後に,次に示す手順で,config.xmlファイルの編集内容を新しいconfig.xmlファイルに反映してください。

  1. /opt/jp1pcwebcon/conf/config.xmlの内容を確認し,編集内容を調べておく。

  2. /opt/jp1pcwebcon/conf/config.xmlをバックアップする。

  3. /opt/jp1pcwebcon/sample/conf/config.xmlを,/opt/jp1pcwebcon/conf/config.xmlに上書きコピーする。

  4. 手順1で確認した編集内容を手順3でコピーしたconfig.xml/opt/jp1pcwebcon/conf/config.xml)に反映する。

  5. PFM - Web Consoleを再起動する。

注意

config.xmlファイルをインストール時のデータに戻したい場合は,/opt/jp1pcwebcon/sample/conf/からconfig.xmlファイルをコピーして,上記のフォルダに上書きしてください。

(3) 日付の表示形式

日付の表示形式は,ブラウザで操作する場合とコマンドで操作する場合で異なります。

詳細については「4.4.7(3) 日付の表示形式」を参照してください。

(a) 日付の表示形式のタグ指定

ブラウザの場合,日付の表示形式を初期設定ファイル(config.xml)に設定する場合,次の表に示すタグを使用します。

表5‒19 日付の表示形式のタグ一覧

タグ

属性

内容

format

日付の表示形式を指定するルートタグを示します。

param

name

selectFormatを指定します。

value

指定値を次に示します。

  • pattern-ddMMyyyy

  • pattern-MMddyyyy

  • pattern-yyyyMMdd

(凡例)

−:該当しない

(b) 日付フォーマット指定の記述例

ブラウザの場合,ロケールが「en_US」,「en」,「ja」以外であるときに適用される日付の表示形式の,初期設定ファイル(config.xml)記述例を次に示します。

(例)

日付フォーマットのパターンに「pattern-MMddyyyy」を指定します。日付は

「MM dd yyyy」と表示されます。

<format>
  <param name="selectFormat" value="pattern-MMddyyyy"/>
</format>

(4) 数値形式に関する注意事項

数値の小数点記号や桁区切り記号は,地域によっては記号が異なります。

PFM - Web Consoleでは,数値形式(小数点記号,桁区切り記号)を変更できます。数値形式を変更できる項目を次の表に示します。

表5‒20 PFM - Web Consoleで数値形式を変更できる項目

項目

GUI(ブラウザ)

ブラウザ表示

csv出力

ユーザー入力(数値)

コマンド

html出力

csv出力

コマンドパラメーターファイル記載値(数値)

数値形式に設定できる値を次の表に示します。

表5‒21 PFM - Web Consoleで扱う数値形式に設定できる値

設定項目

設定できる値

小数点記号

  • .(ピリオド)」

  • ,(半角コンマ)」

桁区切り記号

  • 半角スペース

  • '(シングルクォート)」

  • .(ピリオド)」

  • ,(半角コンマ)」

ただし,次の表に示すデータについては,数値形式の設定が適用されません。

表5‒22 PFM - Web Consoleの画面で数値形式の設定が適用されない項目

項目

表示する画面

アラームのメッセージテキスト

  • サマリ画面

  • サマリ印刷画面

  • イベントモニター

  • イベント履歴

  • イベント履歴印刷画面

レコード,フィールドの説明

  • レコードの説明画面

  • フィールドの説明画面

  • クイックガイド画面

  • クイックガイド>フィールドの検索画面(レコード一覧)

  • クイックガイド>フィールドの検索画面(レコードの該当フィールド一覧)

  • フィールドの検索画面

  • レポート定義の編集画面

  • サービスのLogif画面

サービスのプロパティ情報の説明文

  • プロパティの表示画面

  • プロパティ画面

  • プロパティの配布画面

(a) 数値の小数点として使用する記号のタグ指定

PFM - Web Consoleで扱う数値について,小数点として使用する記号を初期設定ファイル(config.xml)に設定する場合,次の表に示すタグを指定します。

表5‒23 小数点記号のタグ指定

タグ

属性

内容

number-format

小数点として使用する記号を指定するルートタグを示します。

param

name

decimalPointSymbolを指定します。

value

指定値を次に示します。

  • period

  • comma

(凡例)

−:該当しない

PFM - Web Console上で,数値の小数点記号として,コンマを使用する場合の初期設定ファイル(config.xml)記述例を次に示します。

(例)

数値の小数点記号として「comma」を指定します。

例えば,小数「99.1」を表示する場合は「99,1」として表示します。

<number-format>
  <param name="decimalPointSymbol" value="comma"/>
</number-format>

(b) 数値の桁区切り記号として使用する記号のタグ指定

PFM - Web Consoleで扱う数値について,桁区切り記号として使用する記号を初期設定ファイル(config.xml)に設定する場合,次の表に示すタグを指定します。

表5‒24 桁区切り記号のタグ指定

タグ

属性

内容

number-format

桁区切り記号として使用する記号を指定するルートタグを示します。

param

name

numericSeparatorを指定します。

value

指定値を次に示します。

  • space

  • quotation

  • period

  • comma

(凡例)

−:該当しない

PFM - Web Console上で,数値の桁区切り記号として,ピリオドを使用する場合の初期設定ファイル(config.xml)記述例を次に示します。

(例)

桁区切り記号として「period」を指定します。

例えば,「2,000」を表示する場合は「2.000」として表示します。

<number-format>
  <param name="numericSeparator" value="period"/>
</number-format>