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JP1 Version 12 JP1/Performance Management 設計・構築ガイド


4.4.7 PFM - Web Consoleの設定の変更手順

PFM - Web Consoleの運用で必要な環境設定は,初期設定ファイル(config.xml)で実施します。

初期設定ファイル(config.xml)はインストール先フォルダ\conf\に格納されています。

注意

初期設定ファイル(config.xml)は,PFM - Web Consoleサービスの起動時に読み込まれます。初期設定ファイルで変更した設定内容を有効にするには,PFM - Web Consoleサービスを再起動してください。また,指定された以外の個所を変更すると,PFM - Web Consoleが正常に動作しない場合がありますので,注意してください。

〈この項の構成〉

(1) 初期設定ファイル(config.xml)の設定項目

初期設定ファイル(config.xml)の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,定義ファイルについて説明している章を参照してください。

(2) 変更した初期設定ファイル(config.xml)をデフォルトに戻す手順

バージョンアップによって,config.xmlファイルの構造が変わるおそれがあります。バージョンアップ後に,次に示す手順で,config.xmlファイルの編集内容を新しいconfig.xmlファイルに反映してください。

  1. インストール先フォルダ\conf\config.xmlの内容を確認し,編集内容を調べておく。

  2. インストール先フォルダ\conf\config.xmlをバックアップする。

  3. インストール先フォルダ\sample\conf\config.xmlを,インストール先フォルダ\conf\config.xmlに上書きコピーする。

  4. 手順1で確認した編集内容を手順3でコピーした\conf\config.xmlインストール先フォルダ\conf\config.xml)に反映する。

  5. PFM - Web Consoleを再起動する。

注意

config.xmlファイルをインストール時のデータに戻したい場合は,インストール先フォルダ\sample\conf\からconfig.xmlファイルをコピーして,上記のフォルダに上書きしてください。

(3) 日付の表示形式

日付の表示形式は,ブラウザで操作する場合とコマンドで操作する場合で異なります。なお,以降の説明の日付の表示形式では,ddは日を,MMは月を,yyyyは年を,△は半角スペースを表します。

(a) ブラウザで操作する場合

ブラウザで言語を設定している場合は,次の表に示すように,設定した言語によって日付の表示形式が決まります。

ブラウザで設定した言語

日付の表示形式

en(en_USを除く)

ddMMyyyy

en_US

MMddyyyy

ja

yyyyMMdd

その他

初期設定ファイル(config.xml)で設定するselectFormatの値(インストール時のデフォルト値は,ddMMyyyy

ブラウザで言語を設定していない場合は,次の表に示すように,usrconf.cfgのuser.languageの値によって日付の表示形式が決まります。

usrconf.cfgのuser.languageの値

日付の表示形式

en_US

MMddyyyy

ja

yyyyMMdd

上記以外の表示形式を使用したい場合は,ブラウザで言語を設定してください。

メモ

usrconf.cfgのuser.languageの値が存在しない場合は,OSのロケールによって表示形式が決まります。OSのロケールに対応した日付の表示形式は,「表4-21 OSのロケールに対応した日付の表示形式」を参照してください。

(b) コマンドで操作する場合

コマンドの場合,次の表に示すように,コマンドを実行したときのOSのロケールによって日付の表示形式が決まります。

表4‒21 OSのロケールに対応した日付の表示形式

OSのロケール

日付の表示形式

en_US

MMddyyyy

ja

yyyyMMdd

その他

ddMMyyyy

表示形式を変更する場合は,コマンドを実行するときの引数に「-dateformat」,「-dateseparator」,「-exportseparator」を指定します。詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」のコマンドについて説明している章を参照してください。

(c) 日付の表示形式のタグ指定

ブラウザの場合,日付の表示形式を初期設定ファイル(config.xml)に設定する場合,次の表に示すタグを使用します。

表4‒22 日付の表示形式のタグ一覧

タグ

属性

内容

format

日付の表示形式を指定するルートタグを示します。

param

name

selectFormatを指定します。

value

指定値を次に示します。

  • pattern-ddMMyyyy

  • pattern-MMddyyyy

  • pattern-yyyyMMdd

(d) 日付フォーマット指定の記述例

ブラウザの場合,ロケールが「en_US」,「en」,「ja」以外であるときに適用される日付の表示形式の,初期設定ファイル(config.xml)記述例を次に示します。

(例)

日付フォーマットのパターンに「pattern-MMddyyyy」を指定します。日付は

MMddyyyy」と表示されます。

<format>
  <param name="selectFormat" value="pattern-MMddyyyy"/>
</format>

(4) 数値形式に関する注意事項

数値の小数点記号や桁区切り記号は,地域によっては記号が異なります。

PFM - Web Consoleでは,数値形式(小数点記号,桁区切り記号)を変更できます。数値形式を変更できる項目を次の表に示します。

表4‒23 PFM - Web Consoleで数値形式を変更できる項目

項目

GUI(ブラウザ)

ブラウザ表示

csv出力

ユーザー入力(数値)

コマンド

html出力

csv出力

コマンドパラメーターファイル記載値(数値)

数値形式に設定できる値を次の表に示します。

表4‒24 PFM - Web Consoleで扱う数値形式に設定できる値

設定項目

設定できる値

小数点記号

  • .(ピリオド)」

  • ,(半角コンマ)」

桁区切り記号

  • 半角スペース

  • '(シングルクォート)」

  • .(ピリオド)」

  • ,(半角コンマ)」

ただし,次の表に示すデータについては,数値形式の設定が適用されません。

表4‒25 PFM - Web Consoleの画面で数値形式の設定が適用されない項目

項目

表示する画面

アラームのメッセージテキスト

  • サマリ画面

  • サマリ印刷画面

  • イベントモニター

  • イベント履歴

  • イベント履歴印刷画面

レコード,フィールドの説明

  • レコードの説明画面

  • フィールドの説明画面

  • クイックガイド画面

  • クイックガイド>フィールドの検索画面(レコード一覧)

  • クイックガイド>フィールドの検索画面(レコードの該当フィールド一覧)

  • フィールドの検索画面

  • レポート定義の編集画面

  • サービスのLogif画面

サービスのプロパティ情報の説明文

  • プロパティの表示画面

  • プロパティ画面

  • プロパティの配布画面

(a) 数値の小数点として使用する記号のタグ指定

PFM - Web Consoleで扱う数値について,小数点として使用する記号を初期設定ファイル(config.xml)に設定する場合,次の表に示すタグを指定します。

表4‒26 小数点記号のタグ指定

タグ

属性

内容

number-format

小数点として使用する記号を指定するルートタグを示します。

param

name

decimalPointSymbolを指定します。

value

指定値を次に示します。

  • period

  • comma

(凡例)

−:該当しない

PFM - Web Console上で,数値の小数点記号として,コンマを使用する場合の初期設定ファイル(config.xml)記述例を次に示します。

(例)

数値の小数点記号として「comma」を指定します。

例えば,小数「99.1」を表示する場合は「99,1」として表示します。

<number-format>
  <param name="decimalPointSymbol" value="comma"/>
</number-format>

(b) 数値の桁区切り記号として使用する記号のタグ指定

PFM - Web Consoleで扱う数値について,桁区切り記号として使用する記号を初期設定ファイル(config.xml)に設定する場合,次の表に示すタグを指定します。

表4‒27 桁区切り記号のタグ指定

タグ

属性

内容

number-format

桁区切り記号として使用する記号を指定するルートタグを示します。

param

name

numericSeparatorを指定します。

value

指定値を次に示します。

  • space

  • quotation

  • period

  • comma

(凡例)

−:該当しない

PFM - Web Console上で,数値の桁区切り記号として,ピリオドを使用する場合の初期設定ファイル(config.xml)記述例を次に示します。

(例)

桁区切り記号として「period」を指定します。

例えば,「2,000」を表示する場合は「2.000」として表示します。

<number-format>
  <param name="numericSeparator" value="period"/>
</number-format>