4.1.6 監視コンソールを使用するためのWebブラウザの設定手順
PFM - Web Consoleを使用するために,次に示すWebブラウザの設定が必要です。
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JavaScriptを有効にする。
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ファイルをダウンロードできるようにする。
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Cookieを有効にする。
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画像(GIFデータ)を表示する。
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ページキャッシュを確認する。
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フォントサイズを設定する。
- 注意
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Webブラウザや,ブラウザのアドオンのポップアップブロックを有効にしている場合,ポップアップウィンドウを表示する操作を行っても画面が表示されなかったり,ウィンドウを閉じる操作に関連する処理(子ウィンドウのクローズ,レポートデータのキャッシュのクリア処理,ログアウト処理など)が正常に実行されなかったりすることがあります。この場合,Webブラウザのポップアップブロックの設定で,許可するサイトにPFM - Web Consoleのアドレスを追加したり,ポップアップブロック機能そのものを無効にしたりすることで回避できます。
JP1/IM2の[統合オペレーション・ビューアー]画面からPFM - Web Consoleを利用する場合は,ログアウト処理に必要なため,必ず実施してください。
- ■Internet Explorerで,許可するサイトにPFM - Web Consoleのアドレスを追加する方法
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Internet Explorerの[ツール]−[インターネットオプション]メニューを選択して[インターネットオプション]画面を表示する。
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[インターネットオプション]画面の[プライバシー]タグを選択して[設定]ボタンをクリックして[ポップアップブロックの設定]画面を表示する。
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[ポップアップブロックの設定]画面の[許可するWebサイトのアドレス]テキストフィールドに,[http://サーバ名:20358/PFMWebConsole/]または,[https://サーバ名:20358/PFMWebConsole/](httpsでの暗号化機能利用時)を登録して[追加]ボタンをクリックする。サーバ名には,PFM - Web Consoleをインストールしたマシンのホスト名を入力する。
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PFM - Web Consoleの画面を操作する。
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- ■Firefoxで,許可するサイトにPFM - Web Consoleのアドレスを追加する方法
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Firefoxの[ツール](またはブラウザ右上のメニューボタン(三本線のボタン))−[オプション]メニューを選択して[オプション]画面を表示する。
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[オプション]画面の[プライバシーとセキュリティ]を選択して[ポップアップウィンドウをブロックする]−[許可サイト]ボタンをクリックして[許可サイト−ポップアップ]画面を表示する。
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[許可サイト]−[ポップアップ]画面の[サイトのアドレス]テキストフィールドに,[http://サーバ名:20358/PFMWebConsole/]または,[https://サーバ名:20358/PFMWebConsole/](httpsでの暗号化機能利用時)を登録して[許可]ボタンをクリックして許可サイトの一覧に追加後,[変更を保存]ボタンをクリックする。サーバ名には,PFM - Web Consoleをインストールしたマシンのホスト名を入力する。
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PFM - Web Consoleの画面を操作する。
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- ■Google Toolbarでポップアップブロック機能を無効に設定する方法
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Google Toolbarの[設定]−[オプション]メニューを選択して[ツールバーオプション]画面を表示する。
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[ツールバーオプション]画面の[詳細]タグを選択して[さらにボタンとオプションを設定する]画面を表示する。
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[さらにボタンとオプションを設定する]画面で[ポップアップブロッカーを有効にする]のチェックをオフにする。
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- ■Google Chromeで,許可するサイトにPFM - Web Consoleのアドレスを追加する方法
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ブラウザ右上の[Google Chromeの設定]−[設定]メニューを選択して[設定]画面を表示する。
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[設定]画面の[詳細設定]−[プライバシーとセキュリティ]−[サイトの設定]を選択して[サイトの設定]画面を表示する。
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[サイトの設定]画面で[ポップアップとリダイレクト]を選択して[ポップアップとリダイレクト]画面を表示する。
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[ポップアップとリダイレクト]画面の[許可]一覧の[追加]ボタンをクリックして,[サイト]テキストフィールドに,[http://サーバ名:20358/PFMWebConsole/]または,[https://サーバ名:20358/PFMWebConsole/](httpsでの暗号化機能利用時)を登録して[追加]ボタンをクリックする。サーバ名には,PFM - Web Consoleをインストールしたマシンのホスト名を入力する。
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PFM - Web Consoleの画面を操作する。
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そのほかのアドオンの設定については,各アドオンのヘルプなどを参照してください。
Webブラウザと監視コンソールサーバ間を暗号化通信する(ログイン画面がhttpsから始まるURLに接続する)場合だけ,次に示す設定が必要です。
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TLS通信を有効にする(Internet Explorerだけ)。
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ルート証明書(サーバ証明書を発行した認証局のもの)がインポートされていない場合,ルート証明書をインポートする。
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テスト用に自己署名証明書を使用するときは,自己署名証明書をインポートする。
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証明書発行要求ファイルのCommon NameにFQDN形式のホスト名を設定しているときは,Webブラウザが動作するホストからPFM - Web Consoleに「PFM - Web Consoleのホスト名+ドメイン名」で名前解決できるように設定する。ブラウザにプロキシサーバを設定しているときは,プロキシサーバから名前解決できるように設定する。
Webブラウザごとの設定項目の例を表に示します。
なお,使用するWebブラウザおよびOSのバージョンによって,設定項目の名称や設定個所が異なることがあります。
(1) Internet Explorer の場合
メニュー |
タブ |
ボタン |
設定項目 |
---|---|---|---|
[ツール] -[インターネットオプション] |
[セキュリティ] |
[レベルのカスタマイズ] |
[セキュリティの設定] -[スクリプト] -[アクティブスクリプト] -[有効にする] |
[セキュリティの設定] -[ダウンロード] -[ファイルのダウンロード] -[有効にする] |
|||
[詳細設定] |
− |
[マルチメディア] 次の項目をチェックする。
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[セキュリティ] 次のどれかをチェックする。※
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|||
[全般] |
[閲覧の履歴] -[設定] |
[Webサイトデータの設定] -[インターネット一時ファイル] -[保存しているページの新しいバージョンがあるかどうかの確認] -[自動的に確認する] |
|
[言語] |
|
||
[表示]-[文字のサイズ] |
− |
− |
[中] |
(凡例)−:該当しない
- 注※
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Webブラウザと監視コンソールサーバ間を暗号化通信する(ログイン画面がhttpsから始まるURLに接続する)場合だけ設定する必要があります。
OSによっては,[TLS 1.2の使用]がないことがあります。
(2) Firefoxの場合
ここでは,Firefox ESR 68の設定を例として示します。
メニュー |
カテゴリー |
設定項目 |
---|---|---|
|
[一般]-[フォントと配色] |
|
[プライバシーとセキュリティ]-[コンテンツブロッキング] |
[標準]を選択する。 |
|
[プライバシーとセキュリティ]-[ログインとパスワード] |
[ウェブサイトのログイン情報とパスワードを保存する]のチェックを外す。 |
|
[一般]-[言語]-[言語設定] |
|
- 注※1
-
Firefoxでは,画像やJavaScriptの設定は,ブラウザから設定を変更することはできません。ただし,ブラウザの初期値が表に示す設定値となっているため,設定を変更する必要はありません。
- 注※2
-
フォントサイズを変更するときは,Firefoxを起動したプロセスのLANG環境変数に設定されている言語を,[フォント]ダイアログボックスの対象言語に設定しておく必要があります。[フォント]ダイアログボックスは,[一般]-[フォントと配色]の[詳細設定]ボタンをクリックすると表示されます。
(3) Google Chrome の場合
ここでは,Google Chrome 78の設定を例として示します。
メニュー |
設定項目 |
---|---|
ブラウザ右上の[Google Chromeの設定]-[設定] |
[詳細設定] -[プライバシーとセキュリティ] -[サイトの設定] -[javascript] -[許可] |
[詳細設定] -[プライバシーとセキュリティ] -[サイトの設定] -[Cookieとサイトデータ] -[サイトに Cookie データの保存と読み取りを許可する(推奨)] |
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[詳細設定] -[プライバシーとセキュリティ] -[サイトの設定] -[画像] -[すべてを表示] |
|
|
|
|
|
[デザイン] -[フォントサイズ]
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(4) ブラウザ使用時の注意事項
(a) 共通の注意事項
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ブラウザの最後に閲覧したセッションを復元する操作で,PFM - Web Consoleの画面を表示しないでください。正常に表示または操作ができない場合があります。
- (例)Internet Explorerの場合
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次の操作をしてPFM - Web Consoleの画面を表示すると,正常に表示または操作ができない場合があります。
・閉じたタブをもう一度開く
・前回のセッションを開く
・[ツール]−[最終閲覧セッションを再度開く]
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操作中にブラウザまたはタブが異常終了した場合,異常終了直前に表示していた画面を復元させる機能を提供しているブラウザがあります。この機能でPFM - Web Consoleの画面を復元した場合,正常に表示または操作できないことがあります。
- (例)Internet Explorerの場合
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ブラウザが異常終了した場合,ブラウザを起動しなおすと,ダイアログメッセージ「前回のブラウズセッションが予期せず終了しました。」が表示され,「セッションの復元」ボタンが表示されます。
この場合は,「セッションの復元」は選択せずにダイアログを閉じたあと,再度PFM - Web Consoleにログインしてください。タブが異常終了した場合,PFM - Web Consoleのログイン画面以外が表示されたときは,一度ブラウザを閉じ,ログインし直してください。
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ブラウザのアドオンの影響によって,表示が正しく行われないことがあります。この問題が発生した場合,アドオンの設定を無効にして,使用してください。
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同一のセッションを共有する複数のブラウザ上でPFM - Web Consoleの操作を行った場合,表示内容や動作に不具合が発生することがあります。
<回復策>
起動中のブラウザをすべて終了させて,再度ブラウザを起動してログインしてください。
<回避策>
■Internet Explorerの場合
次のどちらかの方法でInternet Explorerを起動してください。スタートメニューなどからの起動方法では,セッションが共有されます。
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現在のブラウザから別のセッションで起動する
ブラウザの[ファイル]メニューから[新規セッション]を選択します。
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ショートカットファイルを作成し,セッション共有を解除した状態で起動する
1. 任意の場所にショートカットファイルを作成します。
2. ショートカットファイルのプロパティで[リンク先]に次の設定を行います。
"Internet Explorerのインストール先フォルダ\iexplore.exe" -noframemerging PFM - Web Consoleログイン画面のURL
3. 重複ログインを行う場合には,上記のショートカット経由でInternet Explorerを起動します。
統合管理製品(JP1/IM)と連携する場合は,次の設定を行うことでブラウザのセッションが同じになることを回避できます。サンプルファイルは次のディレクトリに格納されています。
/opt/jp1pcwebcon/sample/imconf
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モニター起動の場合
[定義ファイル名]
hitachi_jp1_pfmwebcon_mon_ja.conf(日本語環境用)
hitachi_jp1_pfmwebcon_mon_en.conf(英語環境用)
[パラメーター]
path
[定義内容]
path="-noframemerging PFM - Web Consoleログイン画面のURL"
(例)httpsでの暗号化機能を利用しない場合
path="-noframemerging http://PFM-Webcon1:20358/PFMWebConsole/login.do?"
-
統合監視メニュー起動の場合
[定義ファイル名]
hitachi_jp1_pfmwebcon_tree.conf
[パラメーター]
arguments
[定義内容]
arguments="-noframemerging PFM - Web Consoleログイン画面のURL"
(例)httpsでの暗号化機能を利用しない場合
arguments="-noframemerging http://PFM-Webcon1:20358/PFMWebConsole/login.do?"
統合管理製品(JP1/IM)との連携機能の詳細は,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,統合管理製品(JP1/IM)と連携した稼働監視について説明している章を参照してください。
- ■Firefoxの場合
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Firefox ESR 68の手順を例として示します。
複数のブラウザをそれぞれ別プロセスとして起動させてください。別プロセスとして起動させるためには,あらかじめプロファイルを作成しておき,起動コマンド「firefox」のオプションに「-no-remote -p」を付けて実行し,表示されるダイアログで任意のプロファイルを選択してブラウザを起動してください。プロファイルについては,次の手順で作成してください。
1. ブラウザのURL入力欄に「about:profiles」と入力して実行し,プロファイルを管理する画面を表示する。
2. [新しいプロファイルを作成]ボタンをクリックし,プロファイル作成ウィザードを表示する。
3. [次へ]ボタンをクリックし,表示される画面で,プロファイルの名称と,ユーザ設定やデータの保存先を設定後,[完了]ボタンをクリックする。
- ■Google Chromeの場合
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Google Chrome 78の手順を例として示します。
1. ブラウザ右上のユーザーアイコンから[ユーザーを管理]を選択し,ユーザーを管理する画面を表示する。
2. [ユーザーを追加]ボタンをクリックして開いた画面で,[このユーザーのデスクトップショートカットを作成]をチェックした状態で[追加]ボタンをクリックし,新規ユーザーのショートカットを作成する。
3. 重複ログインを行う場合は,次のどちらかの操作をする。
・手順2で作成したショートカット経由でGoogle Chromeを起動する。
・ブラウザ右上で手順2で追加したユーザーのアイコンを選択する。
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PFM - Web Consoleは,タッチパネルでの操作には対応しておりません。Webブラウザ上で利用する場合は,マウスやキーボードを使用してください。
(b) Internet Explorerの注意事項
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新しくウィンドウを立ち上げる操作をすると,ブラウザの仕様によって開いた画面が前面に表示されないことがあります。この場合,タスクバー上で点滅しているタスクバーボタンをクリックし,開いた画面を前面に表示して操作を継続してください。
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[インターネット一時ファイル]の設定で[Webサイトを表示するたびに確認する]を設定している場合,画面表示に負荷がかかりリクエストが正常に処理されず,画面が更新されないことがあります。この場合,PFM - Web Consoleでは,[インターネット一時ファイル]の設定で[自動的に確認する]を設定することを推奨します。
[インターネット一時ファイル]の設定を[自動的に確認する]に設定する方法を次に示します。
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[ツール]−[インターネットオプション]メニューを選択して[インターネットオプション]画面を表示する。
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[インターネットオプション]画面の[全般]タブで,[閲覧の履歴]の[設定]ボタンをクリックして[Webサイトデータの設定]画面を表示する。
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[Webサイトデータの設定]画面の[インターネット一時ファイル]タブの [保存しているページの新しいバージョンがあるかどうかの確認]で,[自動的に確認する]を選択する。
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監視コンソールに表示する行の長さが4,000文字を超えると,4,000文字以降のテキストを正しく表示できないことがあります。
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クリアボタンを使用してテキストボックス内の文字列を削除すると,正常に表示・操作できないことがあります。
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ビルトインAdministratorでログインした環境で,新しくウィンドウを立ち上げる操作をすると,ブラウザの仕様によって新しいタブで画面が表示されたり,なにも表示されないウィンドウが立ち上がったりする場合があります。この場合は,ビルトインAdministrator以外のadministrators権限のユーザーでログインして使用してください。
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PFM - Web Consoleは,デスクトップインタフェースのInternet Explorerだけに対応しています。Modern UIのInternet Explorerには対応していません。
(c) Firefoxの注意事項
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ブラウザの仕様によってキャッシュが残り,画像データの表示が不正になることがあります。Firefoxのバージョンに応じて,次の手順を行い,キャッシュを消去する設定を行ってください。
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[ツール](またはブラウザ右上のメニューボタン(三本線のボタン))−[オプション]メニューを選択して,[オプション]画面を表示する。
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[オプション]画面の[プライバシーとセキュリティ]タブの[履歴]で[Firefoxに記憶させる履歴を詳細設定する]を選択し,[Firefoxの終了時に履歴を消去する]のチェックボックスにチェックを入れ,[設定]ボタンをクリックして[履歴の消去設定]画面を表示する。
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[履歴の消去設定]画面の[履歴]−[キャッシュ]のチェックボックスにチェックを入れ,[OK]ボタンをクリックする。
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ブラウザの仕様により,[閉じる]ボタンまたは[閉じる]のアンカーをクリックした場合に,画面を閉じることができないことがあります。この問題が発生した場合は,ブラウザの終了機能を使用して画面を閉じてください。
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パスワードを保存する機能を有効にすると,次の画面操作で[パスワード変更の保存]ダイアログが表示されることがあります。
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[メイン]画面から起動する[パスワード変更]画面
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[ユーザー管理階層]の[新規ユーザー]画面
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[ユーザー管理階層]の[コピー]画面
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[ユーザー管理階層]の[編集]画面
この場合,[いいえ]ボタンをクリックするなどしてダイアログを閉じて,そのまま操作を継続してください。これらの画面では,ブラウザに保存したパスワードを利用できません。
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[ヘルプ]画面からPDF形式のマニュアルを表示すると文字化けや表示が崩れることがあります。このような現象が発生する場合には,PDFファイルをブラウザで提供されているPDFビューアで表示しないように,次の手順で設定を変更してください。
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[ツール](またはブラウザ右上のメニューボタン(三本線のボタン))−[オプション]メニューを選択して,[オプション]画面を表示する。
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[オプション]画面の[一般]タブの[プログラム]の一覧に存在する「PDF文書(PDF)」の項目の右側のリストボックスから,「他のプログラムを選択」を選択し,[プログラムの選択]画面を表示する。
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[プログラムの選択]画面で,プログラム一覧からPDFファイルを表示する際に利用するプログラムを選択し,[OK]ボタンをクリックする。
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(d) Google Chromeの注意事項
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ブラウザの仕様により,ファイルを参照するボタンの名称を[参照]ではなく,[ファイルを選択]と表示します。クリックしたときの動作については,ほかのブラウザと差異はありません。
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ブラウザの仕様により,[閉じる]ボタンまたは[閉じる]のアンカーをクリックした場合に,画面を閉じることができないことがあります。この問題が発生した場合は,ブラウザの終了機能を使用して画面を閉じてください。