Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Performance Management 設計・構築ガイド


3.10.6 Windowsを利用する場合の注意事項

〈この項の構成〉

(1) Performance Managementで管理者特権が必要な操作

Windowsでは,UAC機能が有効の場合に,管理者特権が必要な操作があります。管理者特権が必要な場合は,操作前に特権昇格が必要になります。

表3‒30 管理者特権が必要な操作と操作ごとの実行可否

操作

管理者特権

の要否

UAC機能有効時の

実行可否

UAC機能無効時の

実行可否

管理ユーザー権限

一般ユーザー権限

管理ユーザー権限

一般ユーザー権限

インストール,アンインストール

※1

※1

×

Administrators権限が必要なコマンド

※2

※2

×

Administrators権限が不要なコマンド

サービスコントロールマネージャーからのサービス起動,停止

※1

※1

×

(凡例)

○:実行できる

×:実行できない

注※1 UACポップアップで特権昇格が必要

注※2 Performance Management管理者コンソールから実行する必要がある

(2) Performance Management管理者コンソールの概要

Performance Managementでは,実行権限に管理者権限が必要なコマンド(管理者用コマンド)があります。Performance Management管理者コンソールは,管理者用コマンドを実行するためのコマンドプロンプトです。

Windowsのユーザーアカウント制御(UAC)が有効な場合は,管理者コンソールからコマンドを実行してください。

(3) Performance Management固有のフォルダやファイルの作成について

Performance Management固有のフォルダやファイルを作成する場合,UAC機能が動作するフォルダへ作成しないでください。

(4) WRP(Windowsリソース保護)について

WRPによるリソース保護が有効になっているフォルダ配下のリソースは削除および変更できません。WRPが設定されているフォルダ配下に,フォルダやフォルダの記録先を設定しないでください。

(5) Windows Defenderへの対応について

Windows Defenderの機能であるソフトウェアエクスプローラで,未分類のプログラムに対して警告が出る場合があります。

なお,PFM - Managerのインストール時またはPFM - ManagerへPFM - AgentやPFM - RMを追加セットアップする場合,Windows Defenderの機能によって警告が出力されることがあります。このため,Windows Defenderの機能をオフにしてください。または,PFM - ManagerをインストールするフォルダをWindows Defenderの監査対象から外してください。

(6) Backup Operators権限が必要なコマンドについて

Backup Operatorsグループに所属しているユーザーは,Backup Operators権限が必要なコマンドを実行できます。