3.2.5 Storeデータベースの保存方式
監視エージェントが収集した稼働監視データを保存しておくStoreデータベースには,バージョン1.0(Storeバージョン1.0)とバージョン2.0(Storeバージョン2.0)があります。なお,Storeバージョン2.0は,バージョン08-10以降のPFM - ManagerまたはPFM - Baseとバージョン08-00以降のPFM - Agentの組み合わせで利用できます。また,PFM - RMではStoreバージョン2.0だけを利用できます。
Storeバージョン1.0と2.0では,稼働監視データの保存方式が異なります。
(1) Storeバージョン1.0での保存方式
次の図はPIレコードをStoreバージョン1.0で保存している例です。
Storeバージョン1.0では,レコードタイプ(PI/PD/PL)ごとに,レコード全体を1つのデータベースに稼働監視データとして保存していて,容量の上限はデータベース全体で最大2ギガバイトです。
(2) Storeバージョン2.0での保存方式
次の図はPIレコードをStoreバージョン2.0で保存している例です。
Storeバージョン2.0では,要約区分,レコードタイプによって決まる一定の期間(分割期間)ごとに複数のファイルに分割してStoreデータベースに格納します。なお,分割されたそれぞれのデータベースを単位DBと呼びます。
要約区分 |
分割期間 |
---|---|
分単位,時単位およびPD,PLレコード |
日単位 |
日単位,週単位のレコード |
週単位 |
月単位のレコード |
月単位 |
年単位のレコード |
年単位 |
Storeバージョン2.0では,Storeデータベース全体ではなく,分割されたそれぞれのファイル容量の上限が2ギガバイトになるため,Storeバージョン1.0利用時よりも大量の稼働監視データを保存できます。また,稼働監視データの保存期間は分,時レコードは最長1年,日,週,月レコードは最長10年,年レコードは制限なしとなります。これによって,長期間にわたるシステムの稼働状況が分析できるようになります。